概要と地質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/08 23:49 UTC 版)
約5200万年前の古第三紀(地質時代上、白亜紀の次に位置する)に形成された浄土ヶ浜の岩石は、流理構造がないため、流紋岩と識別し、かつて石英粗面岩と言われていた。最近の石英粗面岩は流紋岩に統一され、二酸化ケイ素SiO2が70%以上と規定されている。100倍ルーペで見る限り、窪みと空隙に小さな水晶が密集している状態を観察する事ができ、かなり硬く軽いが欠けやすい特徴を持っている。ステンレスやガラスに傷がつくモース硬度7の個所のある軽石凝灰岩で、その生成は、海底に積もった火山灰が溶岩による隆起によって海面上に現れたと考えられている。 岩上には、岩手県の「県の木」であるナンブアカマツをはじめとする常緑樹の群生が見られるが、1908年に国有林から鍬ヶ崎町有林になり、その後の合併により、現在は県と市の共同所有になっている。 また、入り江を形成する岩塊の外海側には、太平洋の荒波の浸食を受けた、入り江側とは対照的な男性的ともいうべき景観が見られ、これらは、「剣の山(針の山)」「賽の河原」「血の池」等、同じ東北地方に位置する恐山の地名呼称と共通する名称で呼ばれている。
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概要と地質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 14:13 UTC 版)
唐桑半島中ごろにある巨釜半造から約5km離れた半島先端。 赤味を帯びた砂岩堆積層やその下の石灰を含んだ砂岩泥岩層と変成岩は、中生代三畳紀層の特徴で、約20m隆起して割れた地形。厚さ2m~10mの海底岩盤層が折り重なり、下からの溶岩熱と隆起・移動による重圧で褶曲した断層地帯。古生代末期、世界的に大規模な海退があった。 御崎海岸線の岩場は、石灰が混合した頁岩で覆われ、その下に粘板岩層と玄武岩が混在している。溶岩熱で変質したり、火山活動で粉砕した石灰岩もその堆積層に含まれている。 崎浜と御崎西側の岩場は、スレート状の黒色粘板岩、東側にも場所により泥灰色の粘板岩が混在している。 東側断崖の麓に海底断層があり、隆起したり沈降したり複雑な海底地形をしているため、波の高い日は、岩島の周りや東側沿岸海域が白く泡立つ。
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