日本の競馬場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/16 22:54 UTC 版)
地方競馬など規模の小さい競馬場では、パドックと本馬場はスタンド横の馬道(通路)でつながっているが、中央競馬のような規模の大きい競馬場では、ほとんどが地下馬道でつながれている。笠松競馬場のパドックは世界的にも珍しくコースのホームストレート内馬場側にパドックがある。 本馬場に向かう前の最後の一周は騎手が騎乗する。本馬場入場後は、軽く走ってウォーミングアップ(「返し馬」と呼ばれる)を行い、そこで馬の状態などを最終確認する。 また、パドックの形状は通例本馬場と同様に、直線と円弧を組み合わせた形となっているが、京都競馬場のように真円形のパドックを持つ競馬場も存在する。周回方向に関しては、地方競馬の佐賀競馬場だけが右回りとなっている以外、本馬場の周回方向とは関係なくすべて左回りになっている。 1908年(明治41年)5月までの日本の競馬場ではパドック設置は義務ではなかった。 1906年(明治39年)に開場した池上競馬場では、開場時はパドックは設けられていなかったともいうが、鞍場と称する出場準備所で馬を観察することはできた。1907年(明治40年)に開場した目黒競馬場でも設立時にはパドックは無く出走前の馬の引き回しは馬見所(メインスタンド)前で行っていたが、1908年(明治41年)5月に馬政局長官通達で下見所(パドック)の設置が義務付られ、それぞれの競馬場はメインスタンド裏などにパドックを設け、同時に出走前の牽運動が義務になった。
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日本の競馬場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 06:19 UTC 版)
競馬法施行令によると競馬場の最低限の大きさや必要な設備が記述されている。 中央競馬の場合、外周コース1周1600メートル以上。幅員20メートル以上。 地方競馬の場合、1周1000メートル以上。幅員16メートル以上。 ばんえい競走のみを行う場合、200メートル以上。 日本の場合には、最初に作られたトラック式の競馬場である横浜競馬場が右回りであることから、右回りの競馬場が多く、左回りの競馬場は東京競馬場、新潟競馬場、中京競馬場、盛岡競馬場、船橋競馬場、浦和競馬場、川崎競馬場の7箇所。また、大井競馬場は右回りであったが、2021年より一部距離で左回りのレースも開催される両回りの競馬場となった。 中央競馬の10の競馬場はいずれも芝コースがメインコースであり、その内側にダートコースが設けられている。 また、新潟・京都・阪神・中山の4ヶ所の競馬場では芝が内回りコースと外回りコースに分かれるシステムがある。 地方競馬の競馬場(中央競馬との併用の箇所を除く)はいずれもダートコースがメインであり、芝コースが設けられている競馬場は盛岡競馬場だけである。盛岡競馬場はアメリカ同様、ダートコースの内側に芝コースが設けられている。 新潟競馬場は2001年に改修を行い、日本初の直線のみの芝1000メートルのコースがある。
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