新田理論とは? わかりやすく解説

新田理論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 05:33 UTC 版)

新田恭一」の記事における「新田理論」の解説

前述のように新田教え子故障する選手多く出た事もあり、野球界ゴルフ界も新田理論の正当な評価をしてこなかったが近年再評価をする声も出ている。ゴルフダイジェスト社2000年発行した『ゴルフインタビュー』でも 「もし、新田さん理論日本ゴルフ界が謙虚に聞く耳を持っていたなら、日本ゴルフ技術水準はかなりレベルアップしていたに違いない。じつに彼の20年前の持論が、今日アメリカ最先端をいく技術論一致しているのだから。この市井理論家が、その慧眼のほどに正当な評価得られなかったことは事実である」と述べられている。この本の新田インタビュー『新田理論』は以下の通り抜粋)。 理論野球ゴルフ両方から得られたもの。人間動き違いはなく、バットを振る、球を投げる、クラブを振る、それは皆、同じ要素から成り立っており、ただ目的や条件が違うだけのこと。つまり人間動きというのは3つしかない曲げる、伸ばす、ねじるの3つそれ以外ない。ただその3つの動き順序いわゆる体重移動終結させる、たとえば野球でいえば球をはなす、ゴルフではクラブを振る、そこに至るまでの順序が重要。ゴルフでも野球でも、へたな人は力の使い方順序が違う。手を先に使うから、その力が二の腕や肩に返ってくるために痛みが出る。間違った投げ方をすると、前腕部はねじれる結果になり、そこが無理がいって痛む人間のからだは、自然の法則に合うように力を使えば絶対に痛まない。軸が回転していって、軸に近いところから次に肩が働いて、ひじが働いてという順序になると回転の力が素直に出ていく。ピッチャーでもへたな人は、いちばん遅れてスタートしなければならないはずの手先を先に使ってしまう。手先の力が下半身からの力を受けていないから、つまり止まっている肩に、手先からと軸からの力が互いに拮抗するかたちで集まって骨折したり、肩を痛めたりする。バックスイングは下からねじり上がっていき、ダウンスイングでは、下からねじり戻していく。だから足首からねじり始め、ひざがねじれて、腰がねじれて、肩がねじれ、手がねじれるボクシングでもピッチャーでもゴルフでも人間のからだは同一構造であるという発想から出発しなくてはならないセンターがあって、左右がある。ゴルフ場合バックスイングで右サイドから左腰と左肩が前へ出てまわる。それでダウンスイングでは左サイドを引くから右サイドまわってくる。スウィングというのは、回転運動テコの力をうまく利用すること。へたな人は両手ヘッドいっしょに押すように打つ。そうではなくて支点決めてテコで打つ。両手先に動いてきて止まりヘッドがあとからついてくるおまけに軸が回転するのだから、振られるものも回転しなければならない。だから飛距離インサイドからインサイド抜けていく。止まるということはバネになっているということで、それにテコ円運動組み合わさっている。へたな人は、右と左いっしょにいくか、右が先にいく。そうするとテコ失ってしまう。グリップ位置飛球線に対して角にかぶっていれば、斜めはいけないが、多少かぶろうが、浅かろうが構わないスタンスの幅はバリエーションがあってよい。構えは重要、セミ・シッティングというが、お尻突き出して構えるかたち。そう構えないバックスイングねじれない。その構えで下からの力を正確に伝えることが出来る。

※この「新田理論」の解説は、「新田恭一」の解説の一部です。
「新田理論」を含む「新田恭一」の記事については、「新田恭一」の概要を参照ください。

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