意外な結末とは? わかりやすく解説

意外な結末

作者富島健夫

収載図書女の夜の声
出版社光文社
刊行年月2002.3
シリーズ名光文社文庫


意外な結末

作者かわらや源三

収載図書かわらや源三商店
出版社新風舎
刊行年月2005.10


意外な結末

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 04:52 UTC 版)

世界平和記念聖堂」の記事における「意外な結末」の解説

しかしこの問題今日まで建築界に長く尾を引いているのは、今井設計顧問として村野藤吾自身設計引き受けることで決着したことにあった。この問題核心は、丹下案を推す強度違えど、審査委員のうち堀口吉田のふたりが1等当選者出したがっていたことにある。それを今井村野教会側が反対して、1等当選者なしとして終決されたあと、コンペ主催者であったカトリック教会側から要請される形で、今井設計顧問として村野実施設計引き受けたのであるこの間どのような事情働き、またどのような経緯があったにせよ、表面上に現れ結果だけを見れば、その不明朗性は拭い切れない。なぜあのような審査結果になったのか、それならばなぜコンペをしたのかという根本的な疑問突き当たるからである。 1等当選者該当者なしの審査結果受けて村野藤吾当初カトリック信者第二次世界大戦前1937年昭和12年)に東京神楽坂日本神学校設計した長谷部鋭吉ところに世界平和記念聖堂設計依頼し行っている。長谷部村野と同じ表現派先輩にあたり村野もその作風高く評価していた。長谷部鋭吉この後には、1953年昭和28年)に芦屋カトリック教会を、1963年昭和38年)には大阪カテドラル聖マリア大聖堂竣工させている。建築史家石田潤一郎長谷部遺族から聞いたによれば当時現役引退していた長谷部だったが、村野から話が持ちかけられた時、事が事だけに一旦は引き受け覚悟示した。しかしその数日後村野が突然翻意告げにやって来て話が流れたというのである。 その理由として考えられるものがあるとすれば、ひとつには紛糾した審査つぶさに経験した村野藤吾自身心理的にこの計画自体深くコミットするようになっていたこと、ふたつめにはラッサール神父世界平和聖堂建設ビジョン召命観に村野感化されコンペ流して設計宙に浮いたことへの責任感じていたことがあげられよう。 結局村野あらゆる批判踏み越え自身設計することを選びその道義的な責任批判をかわすために設計料を受け取らなかったが、これだけ規模建築設計無償で行うことについては、いささか覚悟使命感のようなものを村野感じ始めていたことも否定出来ないであろう村野藤吾第二次世界大戦前において既にキャリア確立した建築家であり、あえて火中の栗を拾うメリットはないからである。予想される様々な批判無視して確信犯的に突き進んで行くからにはそれ相応自己確信があったはずであり、求められている建築像への深い理解がまずあって、それに答えられるだけの己の力量を恃んだ自負心と、また自らの手世界平和記念聖堂生み出すことへの希望があったに違いない本人多く語っていない以上、それを確言することは出来ないが、それを傍証する事実としては、その後1980年昭和55年8月3日村野自身設計した西宮トラピスチヌ修道院で、曾孫と共にラッサールからカトリックの洗礼受けていることがあげられるであろう

※この「意外な結末」の解説は、「世界平和記念聖堂」の解説の一部です。
「意外な結末」を含む「世界平和記念聖堂」の記事については、「世界平和記念聖堂」の概要を参照ください。

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