建造所について
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ガトー級は、エレクトリック・ボート社(潜水艦用の船台数22)とポーツマス(船台数10)、メア・アイランド(船台数5)両海軍造船所で主に建造されたが、これら造船所が程なくして飽和状態になり、建造用の船台不足に陥るのは目に見えていた。それでは大量建造は出来ないため、従来の各造船所を拡張すると同時に、設計のライセンスを取らせた造船所にも潜水艦を建造させることとした。 その適当な造船所を探している際、ある若手の士官が「伯父さんが五大湖に大きな造船所を持っているから、ぜひそれを活用してほしい」と艦船局に申し出た。艦船局では最初はアメリカン・ジョークとしてあまり相手にしてなかったようだが、実際にその造船所に士官を派遣して打ち合わせを重ねた結果、何もかもがうまくいってただちに潜水艦の建造に着手することとなった。この造船所がマニトワック造船(船台数5)である。社長は申し出た士官の伯父であった。 マニトワック造船はエレクトリック・ボート社の設計図を活用して建造を進め、完成した潜水艦はセントローレンス川を経由して大西洋に回航した。最終的にエレクトリック・ボート社で41隻、ポーツマスとマニトワックでそれぞれ14隻、メア・アイランドで8隻の建造を担当したが、従来の3造船所はともかく艦艇の建造経験がないマニトワックも迅速に建造を進めた結果、船台不足はとりあえず解消し、大量整備が滞りなく行われた。
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建造所について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 16:42 UTC 版)
ガトー級同様、エレクトリック・ボート社とマニトワック造船の民間造船所、ポーツマスとメア・アイランドの両海軍造船所で建造されたが、建造数がガトー級以上に増加するのは明らかだったため、クランプ社が新たに建造所として追加された。 しかし、クランプ社の工員の腕がいまひとつだったのか、クランプ社建造のバラオ級は総じて工期が伸び伸びであり、しかも工作が不良の艦もあった。おまけに一部艤装を海軍造船所でやる羽目となり、担当官に「一度ばらして作り直した方が早い」と言われる始末であった。同造船所で建造されたバラオ級の一例を挙げると、ランセットフィッシュ (USS Lancetfish, SS-296) は起工から進水まで11ヶ月、その後就役まで18ヶ月かかり、就役後約1ヶ月で事故沈没。引き揚げ後14年間放置された上でスクラップされている。 こうした経緯からか、クランプ社に発注されたバラオ・テンチ級潜水艦は多くが、確認できるだけで以下の6隻が建造を中止、発注をキャンセルされている。 SS-429 ユニコーン (1944年7月29日建造中止) SS-430 ヴェンダース (同上) SS-431 ウォルラス (同上) SS-432 ホワイトフィッシュ (同上) SS-433 ホィッティング (同上) SS-434 ウルフフィッシュ(同上)
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