寒色の効能とは? わかりやすく解説

寒色の効能

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 05:15 UTC 版)

寒色」の記事における「寒色の効能」の解説

寒色視覚的に副交感神経作用し興奮鎮めた食欲減退させる効果を持つとしてカラーマーケティングの現場で利用される実際に室温間取りなど条件が同じ部屋何人かの被験者出入りしてもらうという実験では、寒色系の壁の部屋のほうが体感温度が2〜3低いという結果出たまた、別の条件下で「今の室温何度だと思いますか」の一文を、液晶カラーモニターに表示される背景色替えて質問するという実験では、赤と橙色では実際室温近かったのに対し寒色系および黒・白色の場合回答実際室温より5前後低かった銀行病院待合室寒色系の色が使われることが多いのは、時間短く感じさせる効果鎮静作用)を狙ったのである同時に寒色系などの色が誠実さ清潔さ感じさせるからという理由大きい。紳士服売上では就職試験出向く男性学生の背広で最も売れ行きがいいのが紺色で、警備員警察官制服の色も日本限らずアメリカフランスなど多くの国は寒色系である。 こうした効能はかなり文化的な影響受けており、たとえばヨーロッパで15世紀に至るまで青は暖色だったし、ゲーテ時代でも青には温かいイメージがあった。現在でも、中東地域では青は灼熱の砂漠の空をイメージさせる暖色であり、青い塗装扇風機売り込んで惨敗した電機メーカー逸話もある。また、古代日本においては寒色(陰)と暖色(陽)の境目は現在は暖色である黄色橙色の間に設定されていたという説がある。 燃焼時の発色が赤や黄色といった暖色系の色の炎よりも青や水色といった寒色系の色を出す炎の方が高温である。暖色寒色といった感覚はちょう反対なので注意する必要がある(→色温度)。

※この「寒色の効能」の解説は、「寒色」の解説の一部です。
「寒色の効能」を含む「寒色」の記事については、「寒色」の概要を参照ください。

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