実施の意図
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 14:01 UTC 版)
初等教育や中等教育における2学期制の実施には、次のような意図があるといわれる。 2002年度から段階的に実施された学習指導要領では、5、6時間授業が増えて、児童会・生徒会活動や放課後活動にゆとりがなくなったが、各学期が100日程の長い授業日数となる2学期制によって、年間を通したゆとりを生み出すことができる。 以前の学習指導要領及び学校6日制時代に実施していた学校行事が、ほぼ同様に計画・実施されていて窮屈なことから、その見直しや検討を図る。 通知表の発行を2回にする事により、学習(評価)期間が100日程になって絶対評価の意義が活かされる。 40日程に減った3学期では絶対評価の意義が薄い。教科によっては少ない授業時数であるにも拘らず無理に評価しなければならない弊害が生じている。 1つの学期がなくなることで、始業式と終業式が減ったり、当日の時数カットがなくなることや、評価週間が1回減ることで、年間の授業時数を増やすことができる。 評価業務のなくなった7月と12月がこれまで以上にゆったりでき、行事の時期や持ち方および内容を見直せる。また、夏季休業および冬季休業前に児童・生徒への個別指導週間を設定して、学習や生活の在り方を振り返り、有意義な休みの過ごし方に向けた指導・支援ができる。 夏季・冬季休業期間中に、4月 - 7月と10月 - 12月の間に於ける学習結果について評価業務ができ、1学期末(9月)および2学期末(3月)の評価業務にゆとりをもたらすことができる。 新しい総合的な学力(学ぶ意欲、思考力、判断力、表現力、知識・技能)の育成には、学習期間の長い2学期制が相応しい。
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