唯物論とは? わかりやすく解説

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ゆいぶつ‐ろん【唯物論】

読み方:ゆいぶつろん

哲学で、精神的なものに対す物質的なものの根源性を主張し精神的なものはその現象ないし仮象見なす認識論的形而上学的な立場。この考え方古代インド中国初期ギリシャ哲学にもみられるが、近代以後では18世紀イギリス・フランスの唯物論、19世紀フォイエルバッハの唯物論を経てマルクスエンゲルスにより弁証法的唯物論として確立された。マテリアリズム。⇔唯心論。→観念論


唯物論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/13 21:46 UTC 版)

唯物論(ゆいぶつろん、: materialism[1]: Materialismus[2])は、観念精神などの根底的なものは物質であると考え、それを重視する考え方[3]物質主義とも言う[1][2]。「マテリアリズム(materialism)」の和訳例は主に「唯物論」と「物質主義」とがあり[1][4]、より詳細には


  1. ^ a b c d e f materialism”. 2021年6月15日閲覧。
  2. ^ a b 中島新. (2016). 「新実在論とマルクス・ガブリエル ─世界の不在と「事実存在」の問題」─ . 『国際哲学研究』5号, 184頁.
  3. ^ 岩波 哲学・思想事典 p.1616【唯物論】
  4. ^ https://kotobank.jp/word/%E3%83%9E%E3%83%86%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0-635212#:~:text=%EF%BC%91%20%E2%87%92-,%E5%94%AF%E7%89%A9%E8%AB%96,-%EF%BC%92%20%E2%87%92%E7%89%A9%E8%B3%AA%E4%B8%BB%E7%BE%A9
  5. ^ https://ejje.weblio.jp/content/idealism
  6. ^ https://kotobank.jp/word/%E8%A6%B3%E5%BF%B5%E8%AB%96-49438
  7. ^ https://kotobank.jp/ejword/spiritualism#:~:text=2-,%E7%B2%BE%E7%A5%9E%EF%BC%88%E8%87%B3%E4%B8%8A%EF%BC%89%E4%B8%BB%E7%BE%A9%EF%BC%9B%E8%A6%B3%E5%BF%B5%E8%AB%96%EF%BC%9B%E5%94%AF%E5%BF%83%E8%AB%96.,-3%20%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E7%9A%84
  8. ^ https://kotobank.jp/ejword/idealism
  9. ^ a b 岩波 哲学・思想事典 p.1616【唯物論】1.インド 丸井浩執筆
  10. ^ ディオゲネス・ラエルティオス 『ギリシア哲学者列伝』岩波文庫(岩波書店) 1984年 上巻 ISBN 400336631X 1989年 中巻 ISBN 4003366328 1994年 下巻 ISBN 4003366336
  11. ^ ルクレティウス『事物の本性について』
  12. ^ ラ・メトリ 『人間機械論』 岩波書店 1957年 ISBN 4003362012
  13. ^ 中村雄二郎ほか 『思想史 第二版』 東京大学出版会、1977年、186頁。
  14. ^ 渡辺雅男自然科学的唯物論者の物質観 :<ビュヒナー・モレスコットを中心に>」『一橋研究』第2巻第4号、一橋研究編集委員会、1978年3月、125-139頁、doi:10.15057/6447hdl:10086/6447ISSN 0286-861X 
  15. ^ 「マルクス主義に於ける唯物論は、機械的唯物論でもなければ形而上学的唯物論でもない。マルクス主義的唯物論によれば、存在とは、主観ー意識・自由意志等々ーから独立に、客観的に運動する所のものである。存在のこういう最も根本的な一般的な規定を捉えて、物質と呼ぶ。ここで物質というのは、物理学的乃至生理学的唯物論に於てのような一定の科学的範疇によって限定された物理学的性質や、同じく又それに帰着する所の、単純に自然である所のものとしての物質ではない。物質とは存在自身を云い表わす哲学的範疇である。存在ということ、又は存在するということが、物質ということなのである。ーこの物質が唯物論の最も広汎な又最も根底的な根拠に外ならない。」「唯物史観とマルクス主義社会学」岩波講座『教育科学』1932年
  16. ^ 「唯物論研究」廃刊で、同人が発行『東京日日新聞』(昭和13年2月26日夕刊)『昭和ニュース辞典第6巻 昭和12年-昭和13年』p70 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年


「唯物論」の続きの解説一覧

唯物論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 17:10 UTC 版)

ミハイル・バクーニン」の記事における「唯物論」の解説

バクーニン自由意志宗教的にとらえることなく自然現象唯物論的に説明することを支持した。「科学使命とは、目の前にある実際物事全体的関係を観察し物質的社会的現象産物具わった普遍的法則明文化することである」。だがバクーニンは「科学的社会主義」という概念受け入れなかった。『神と国家』の中では「社会統治権委ねられ科学的身体はすぐに滅びであろうと書いている。

※この「唯物論」の解説は、「ミハイル・バクーニン」の解説の一部です。
「唯物論」を含む「ミハイル・バクーニン」の記事については、「ミハイル・バクーニン」の概要を参照ください。

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唯物論

出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 00:51 UTC 版)

名詞

ゆいぶつろん

  1. 世界本体全て物質であり、精神働き物質により決まるとする考え

対義語

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