収入源
収入源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/21 05:52 UTC 版)
「Philosophy Talk」の記事における「収入源」の解説
一般に独自に制作されたラジオ番組は、ラジオ局に対して番組を有料で販売することによってその制作コストを回収する(そしてラジオ局は広告主から支払われる収入によってその購入コストを賄う)。しかしPhilosophy Talkはテーマが哲学であり、かつその取り扱いも至って学術的なこともあり、高い聴取率が見込めない。そこでラジオ局に対して無償で番組を提供している。 こうした事から番組開始当初から、番組制作資金の大部分はスタンフォード大学からの資金提供だけに頼ってきた。しかし2007年からは、新しい資金源を求めて、有料でポッドキャストを配信するサービスを始めた。有料での配信はスタートしたが、それでもウェブサイトでのバックナンバーの無料配信は今までどおり継続して行われていく。つまりストリーミングで聴くのはタダだが、その音声ファイルを自分のパソコンやiPodにダウンロードするのは有料、という玉虫色の方針を選択したことになる。これによりオープンアクセスのスタイルを保ちながらもクオリティーの高い番組を制作し続けることを目指す。こうしたスタイルは一見珍しく見えるが、ペリーが立ち上げに関わったオンライン哲学百科事典、スタンフォード哲学百科事典でも、似たような方法で経営が行われている。つまりもともと誰でも無料で閲覧できるサイトなのだが、運営資金確保のために大学図書館に対しては寄付をお願いしていく、という方法である。スタンフォード哲学百科事典では実際これで運営資金がうまくカバーされている。とはいえラジオ番組である Philosophy Talk でもそうした方針が通用するのかどうかは未知数である。
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