動的不安定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/05 05:47 UTC 版)
流れのある大気中では、場所によって風速に差(シアー、ウインドシア)ができることがある。これがあると、常に不安定であるが、シアーが大きくなければ顕在化しない。 傾圧の大気では、温度風主体の風の鉛直シアーが大きいと擾乱が発達するため、これを傾圧不安定という。 順圧の大気では、鉛直シアーはないが、風の水平分布において絶対渦度に極小値があるとき擾乱が発達するため、これを順圧不安定という。 また、密度差のある2つの成層した大気層があり、その間で水平シアーがあるとき、2層の間で擾乱が発達する。これをケルビン・ヘルムホルツ不安定という。 温帯低気圧は傾圧不安定により発生すると考えられている。
※この「動的不安定」の解説は、「大気安定度」の解説の一部です。
「動的不安定」を含む「大気安定度」の記事については、「大気安定度」の概要を参照ください。
- 動的不安定のページへのリンク