労役
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 05:37 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ウィキペディアには「労役」という見出しの百科事典記事はありません(タイトルに「労役」を含むページの一覧/「労役」で始まるページの一覧)。 代わりにウィクショナリーのページ「労役」が役に立つかも知れません。 |
関連項目
労役
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 08:50 UTC 版)
牧港でのはじめの数カ月の使役は、毎日毎日、トラックや大型トレーラーへの積み込み、積み卸し、廃棄作業である。生活用品をはじめ、食糧、壊れた機械類、車、飛行機の部品などの積み込みである。さらに、大きなトレーラーに肉、野菜、菓子、戦線での弁当「レーション」 などを積む。この積み込み作業があまりに不思議なので監視の兵士に聞いてみた。戦争が予想 より早く終わったので物資があまってしまったのだと言う。つまり帳尻合わせのための廃棄処分なのだ。われわれには理解しにくい、贅沢な無駄の極みである。「もったいない」という概 念はないのか......。 廃棄場所は読谷の渓谷である。谷底を見ると小型飛行機、機械、トラック、肉、野菜、菓子類など、ありとあらゆるものが捨ててある。廃業のトレーラーが入れ代わり立ち代わりやってきては物資を捨てる。農民、市民がそれを拾うために習集する。谷底まで降りていって肉、野 菜、缶詰やチョコレートなど、食糧を担いで登ってくる。いちばんの人気は、やはり肉の塊で あった。作業する捕虜は腹が減っているので車のそばに落ちている食糧を拾おうとすると、監視兵に強く怒鳴られ引き戻された。 「捕虜はジュネーブ条約で決められているカロリーの食事は与えられているはずだ。食中毒などの病気にでもなられたら監督責任を問われるから駄目だ」と言う。 — 上根保『生還 激戦地・沖縄の生き証人60年の記録』130頁 キャンプ・マッコイなどアメリカ本土にあった他の捕虜収容所と同じく、ジュネーブ条約にしたがって食事のカロリーなど一定の基準が守られることになっていた。国際赤十字による捕虜の処遇調査もあり、牧港捕虜収容所で2016年の11月から3か月間、食事が悪化した際には、国際赤十字の査察で「収容所長の首が飛んだ」という。 また、他の捕虜収容所と同様に、牧港収容所でも、自殺あるいは他殺とおもわれる首吊り事件が起こっている。憲兵によって容疑者と思われる収容者が炎天下のなかドラム缶の上に直立不動で立たされるといった定番の処罰がおこなわれた。
※この「労役」の解説は、「牧港捕虜収容所」の解説の一部です。
「労役」を含む「牧港捕虜収容所」の記事については、「牧港捕虜収容所」の概要を参照ください。
「労役」の例文・使い方・用例・文例
- その労役でひどく疲れた[疲れを感じた].
- 監獄の労役場
- 労役に使う馬
- 国民の義務として課せられる税金や労役
- 罪の償いを金品や労役でさせた,昔の刑罰の一つ
- 精神的,肉体的に苦しい労役
- 平安時代,国司が課した,国役という労役
- 国家が命ずる労役
- 律令制下において,都の労役に徴集された人
- 囚人に課せられる労役
- さまざまな労役
- 律令制下において,雑徭という労役
- 明治初期に重罪人を島で労役させた刑
- 国が課す,租税と労役
- (租税や労役を)賦課する
- 昔,納税義務のある者に課せられた労役
- 支配者が強制的に課する労役
- 賦役や労役を免ずること
- 律令制において,公民に労役が課されたこと
- 労役に使うこと
労役と同じ種類の言葉
- >> 「労役」を含む用語の索引
- 労役のページへのリンク