やお‐ちょう〔やほチヤウ〕【八百長】
読み方:やおちょう
《相撲会所に出入りしていた長兵衛という八百屋(通称八百長)が、ある相撲の年寄と碁(ご)を打つ際に、いつも1勝1敗になるように手加減していたことからという》
やおちょう〔やほチヤウ〕【八百長】
八百長
八百長
八百長
- 馴合(なれあひ)の勝負の事、及び軽薄をいふ事、約(つま)り『八百長だ』といへば、互に黙契(もくけい)してわざと敗(まけ)を取り、又は追縦(つひしやう)をいつたりする事になる。此詞(このことば)の起(おこ)りに就ては面白い話があるのだ。昔八百長とよぶ男があつた。常に伊勢の海五太夫(たいふ)の処へ遊びに行つては、五太夫と囲碁を闘はすのだが、八百長は五太夫よりも、数段強い碁打ちであるに拘(かかは)らず、追縦をしていつも負けを取り、五太夫を喜ばせゐたが、後に全くの上手たる事が知れて、八百長といふ名は、わざと狂言して負を取る詞(ことば)の意味に転用され、遂には馴合勝負の事にも使用さるる事とはなつた。
- (一)双方にて予じめ打合せ置きて、然る後、取組む相撲をいふ。八百屋の長兵衛が此の奸手段を弄せしに始まると。(二)転じて内約ある懸引にいふ。「-政略」。「-議員」。
- 内々は彼此相通じ相示し置き乍ら、知らぬふりして第三者に懸命の如く装ひつつ競争競技などをすること。
- こしらへ相撲のことをいふ、先々代伊勢の海の部屋に出入りした桟敷屋の八百長といふ男が伊勢の海の碁を相手にして実力は彼より上だつたが御機嫌とりにいつも負けてゐたことが後でわかつた、それから相撲社会でこしらへ相撲を八百長といひ出した。更に一般にカラクリの勝負をすることを八百長といふやうになつた。
- 〔角〕馴合のこと。又馴合で芝居を打つといふこと。伊勢の海と八百長といふ男の囲碁から起つた言葉。
- こしらへ相撲、一般にウソのこと、わざとの意。
- こしらへ相撲のことをいふ。先々代伊勢の海の部屋に出入した桟敷屋の八百長といふ男が、伊勢海の碁を相手して、実力は彼より上だつたが御機嫌とりにいつも負けてゐることが後でわかつた。それから相撲社会でこしらへ相撲を八百長といひ出した。更に一般にカラクリの勝負をすることを八百長といふやうになつた。
- 拵へ相撲のこと。無理に機嫌とりの為勝負を負けること。或は裏面にカラクリのあること。「やをや」とも云ふ。
- 相撲会所(今の相撲協会)に出入してゐた長さんといふ者、相撲年寄であつた先代伊勢の海と碁の好相手であつたが、御機嫌取りに上手なのに勝を譲つて態(わざ)と敗けた。以来、わざと敗けてやる相撲を八百長といひ、やがてインチキする事を斯くいふに至つた。
- 〔相〕内密に約束して置いて土俵ではさも真剣に勝負するように見せかけること、一般には表面を取りつくろつて裏面で妥協するをいう。色々な手(八百)の中で一番すぐれた(長)手という意。
- 本来は強い方が態と負けるの義であつたが、いまでは強弱に拘らず一方が態と負けるか、引分、預りなどをやる事を言う。
- 馴れあいで勝負し第三者(観客)をごまかす。八百長は明治時代のはじめ、八百屋の長兵衛が当時の年寄伊勢の海の碁の相手をするたび自分は強いのにお得意の御機嫌をとるため、わざと勝を譲つたことがあり、仲間がこれを聞いてその後相撲で故意に負けることを「八百長する」といい始めた。〔俗〕
- 拵へ相撲のこと。無理に機嫌とりの為め勝負を負けること。或いは裏面のカラクリのあること。「やおや」ともいう。
- わざと負けること。明治のころ、伊勢ノ海親方に碁をいつもわざと負ける八百屋の長兵衛こと八百長から出た。彼は当時の相撲茶屋を経営していた。
八百長
八百長(やおちょう)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 13:51 UTC 版)
江戸時代末期、八百屋の長兵衛、通称八百長なる人物が、よく相撲の親方と碁を打ち、相手に勝てる腕前がありながら、常に一勝一敗になるように細工してご機嫌を取ったところから、相撲その他の競技において、あらかじめ対戦者と示し合わせておき、表面上真剣に勝負しているかのように見せかけることをいう。
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八百長
「八百長」の例文・使い方・用例・文例
- 八百長負けをする
- 八百長試合を仕組む
- 八百長試合
- 八百長
- 審判の方をちらりと睨むが、審判は涼しい顔して鼻クソをほじっていやがった。「ちくしょう、八百長かよ・・・」
- このゲームは八百長だ。
- あのレースは八百長だった。
- 八百長レース.
- 作り事, 八百長, やらせ.
- 競馬で八百長をする.
- どうもさっきのレースは八百長くさい.
- 八百長相撲
- 八百長競馬、八百長競技(米国)
- あのけんかは八百長だ
- 討論は皆八百長だからつまらない
- 八百長をやる
- 二人はお互いに間違っていることを知りつつ八百長をやっている
- それは八百長だった
- (特に八百長のある)ギャンブル施設に客を誘い込むおとり
- 勝負事で八百長をすること
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