【下反角】(かはんかく、げはんかく)
固定翼機を正面から見て、主翼が胴体から先端に掛けて反り下がる角度。
ロール軸の姿勢変化が有った場合、揚力の方向の変化から横滑りが発生する。
この横滑り時に傾きを増大させ、バンク角を更に深めようとさせる働きがある。
安定を損なうため通常は用いられないが、高速の軍用機において後退翼の水平飛行に戻ろうとする力を相殺するために下反角が付けられる場合が多い。
下反角(サスペンション)
セミトレーリングアーム式サスペンションで、後面図においてスイングアームのピボット軸が水平線となす角度のことで、ホイール側が下がる角度を下反角という。ホイール側が上がる角度は上反角といい、区別している。後退角とともにトー角変化、キャンー変化、トレッド変化などのアライメントや、ロールセンター高に影響を与える。普通は数度以下の比較的小さな角度をつける。
反対語 上反角参照 後退角
下反角(かはんかく、げはんかく)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 06:58 UTC 版)
「翼」の記事における「下反角(かはんかく、げはんかく)」の解説
水平面から斜め下に突き出すように取り付けられた翼の場合に、水平面と翼とがなす角。下反角をつけると安定性が低くなるため、古くはタブーとされたが、主翼に大きい後退角がある高速ジェット機では後退角による復元力が大きすぎ、下反角をつけて調整する場合がある。特に安定性よりも自在に飛行することが重要である戦闘機は下反角が付けられているものがある。
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