上村道場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/16 08:01 UTC 版)
「橋廻り同心・平七郎控」の記事における「上村道場」の解説
上村左馬助(かみむらさまのすけ) 平七郎とは剣術の同門で、北辰一刀流千葉道場の三羽烏と呼ばれた。第1巻の1年前に、久松町に稽古場十坪ほどの道場を開いた。町人ばかりのなまくら道場と思われていたが、平七郎が千葉道場に願って武家の弟子数人を回してもらい、秀太も弟子入りして、少しだけ箔が付いた。また、辰吉も入門した。 その後は、時々平七郎の探索を手伝ってくれるようになった。 島岡妙が家出人と知って困った平七郎が、住み込みの賄い婦兼弟子として左馬助に押しつけた。左馬助は次第に妙に好意を抱くようになり、いつの間にか結婚した。 島岡妙(しまおかたえ)/ 上村妙 父島岡甚左衛門を殺し、継母志乃と共に逐電した橋本格之進の仇討ちのために江戸に出てきた娘。上村左馬助の道場に住み込んで、賄いをしながら剣術の稽古をしていた。仇討ち後に父殺害の真実を知って藩に戻ることを躊躇していたところ、左馬助の厚意でそのまま道場に残ることとなった。 後に左馬助と結ばれ、美里(みさと)という名の女児を産んだ。 おとよ 上村道場の飯炊き女。老齢で、あちこちが痛いと訴えて仕事をさぼりがちである。妙が仇討ちのために江戸に出てきたことを、本人から聞き出した。
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