いちねんせい‐しょくぶつ【一年生植物】
一年生植物
生物の名前総称など: | ラット ラン藻 一倍体 一年生植物 一本鎖DNAファージ 一本鎖RNAウイルス 一遺伝子雑種 |
一年生植物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/20 05:12 UTC 版)
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一年生植物(いちねんせいしょくぶつ)とは、種子から発芽して一年以内に生長して開花・結実して、種子を残して枯死する植物。普通は草木である。一年生草木・一年草・一年生作物・一年生ともいう。
狭義には、植物の本来の性質として一年以内に枯れるものを指す。園芸や農業においては、本来は多年生であるが栽培では越冬や越夏が難しい植物も「一年生」「園芸上は一年生」「一年草扱い」などと呼ぶことがある。
秋に発芽し越冬し翌年に枯れる一年生植物を、特に冬型一年草または越年草という。園芸や農業では冬型一年草を「二年生植物」と呼ぶことがあるが、これは本来の意味の二年生植物とは異なる。
適応的意味
植物はもともとは多年生であったものと思われる。現生の植物でもシダ植物には温帯におけるミズワラビのようなわずかな例外を除くと一年草はほとんど存在せず、裸子植物には皆無である。いわゆる草本という形態と共に、被子植物の段階より進化したものと思われる。これは、より変化の激しい気候の地域に生活するための適応と考えられる。裸地に出現するパイオニア的な草本も1年草が多い。
たとえば、砂漠のような年間にごく限られた期間のみ水が利用できるような環境では、ウェルウィッチアのように地下水脈まで根を下ろす、サボテンのように極度に乾燥に強い形態で耐えるというやり方もあるが、種子で休眠して過ごす方がはるかに簡単である。ただし、そのためには良好な条件の時期に短時間で成長、繁殖することが必要になる。本来は熱帯植物であるイネが日本では東北・北海道地方でも生育できるのも、種子状態での越冬ができる(人間が保管するものであるが)ためである。
一年生植物
身近な一年生植物の例をあげる。
- 本来の性質として一年生植物
- 本来の性質としては多年生植物であるもの
冬型一年生植物
関連項目
一年生植物
「一年生植物」の例文・使い方・用例・文例
- 一年生植物.
- 耐寒性の[霜に強い]一年生植物.
- 半耐寒性の一年生植物
- ユーラシア産の不規則に広がる一年生植物で、北米全域に帰化している
- 南アフリカ産の高く伸びない人目を引く多肉の一年生植物で、白またはピンクまたは赤またはオレンジ色の花と、小さな結晶に似た乳頭突起で覆われているへらの形をした葉を持つ
- 灰色がかった緑色の柔らかい葉と、綿毛に覆われた鞘の側で小さな白い花が密集した背の高いヨーロッパの一年生植物
- ユーラシアに広く分布する一年生植物で、辛味のある種が目的で栽培される
- 若く、柔らかい時にサラダ用として収穫される、ヨーロッパ産の直立性一年生植物
- 羽状に深く分裂した葉を持ち、ぎざぎざに切れ込みのあるアーモンドの香りのする紫白の花が総状花序につく、きゃしゃな南米の一年生植物
- 堅く分枝した旧世界産の一年生植物で薄い黄色の花が咲く
- 赤い花が咲く華やかなカリフォルニア産の一年生植物
- オーストラリア西部産の一年生植物で、白や青から紫、あるいは多彩な舌状花からなる頭花を目的に多く栽培される
- 北米で栽培されるユーラシア産の一年生植物で、青、紫、ピンクまたは白の花の華やかな頭花を持つ
- 黄色がかった白い花を持つ地中海地域産の低木状の一年生植物
- 地中海からポルトガルにかけて産する一年生植物で、有毛の茎、細かくとげ状にギザギザになった葉と大きな黄花の頭花を持つ
- 熱帯アフリカ産の一年生植物で房飾りの形をした深紅の頭花を持つ
- 熱帯アジア産の一年生植物で、房飾りの形をした小さな深紅の花の頭花が目的で栽培される
- 米国中部産の一年生植物で、中心部が深紅または紫の黄色の華やかな頭花を長い茎につける
- 米国南部およびメキシコ産の一年生植物で、剛毛の生えた葉と薄い黄色の花を持つ
- 非常に細い対生の葉と、単生の明るい黄色の頭状花が咲く枝を持つ、小さく細長い、綿毛で覆われた一年生植物
一年生植物と同じ種類の言葉
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