レオ1世の時代とは? わかりやすく解説

レオ1世の時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 00:22 UTC 版)

アスパル」の記事における「レオ1世の時代」の解説

457年1月27日マルキアヌス死亡すると、コンスタンティノポリス元老院アスパル皇帝として指名したが、アスパル辞退し代わりに彼は自分部隊からベス族の兵士一人レオ1世)を選んで即位させた。レオ1世皇帝就任に際してローマ皇帝として初めコンスタンティノープル総主教によって戴冠されたが、そこには先に擁立したマルキアヌス正当な皇帝として承認されなかった反省からレオ即位を神の意志による選択として正当化しようとするアスパル思惑があったものと考えられる。これ以後東ローマ帝国において皇帝立てるには教会による同意必要不可欠なものとなった当初レオ1世マルキアヌス同様にアスパル傀儡にすぎなかったが、460年代になるとレオ1世は、大勢イサウリア人(ドイツ語版ハンガリー語版、オランダ語版)を雇い入れてエクスクビトル(英語版)とよばれる直属親衛隊構成しアスパル傀儡であることから脱出しよう試み始めた466年レオ1世雇われイサウリア族長タラシコデッサ(後の皇帝ゼノン)がアスパル長男アルダブリウスをサーサーン朝との内通嫌疑告発すると、レオ1世アスパルとアルダブリウスの無実主張する声を退け、アルダブリウスをオリエンス道マギステル・ミリトゥムから罷免した。タラシコデッサレオ1世の娘アエリア・アリアドネ(英語版)と結婚しギリシア語ゼノン名乗ることが許された。 しかし468年レオ1世アスパル反対押し切って義弟バシリスクス指揮官とするヴァンダル族討伐大規模な艦隊アフリカへ派遣するも、船団半数を失う大敗喫してしまう。さらにはゼノン469年トラキア反乱遭い命からがら逃亡する醜態をさらすことになったこうしたレオ1世ゼノン失態により、再びアスパル名声取り戻すこととなったレオ1世アスパル次男ユリウス・パトリキウス(英語版)を副帝任命し、娘の一人レオンティア(英語版)を彼に嫁がせることを宣言した。しかしパトリキウスローマ帝国禁じられていたアリウス派信仰していたために、コンスタンティノープル聖職者達が猛烈に反発しついには暴動へと発展した。この暴動収めるためにレオ1世は、レオンティアとの婚姻までにはパトリキウスカルケドン派改宗させることを約束しなければならなくなったその後ゼノンアスパル衝突繰り返したアスパル当時東ローマ帝国最大勢力であったゴート族と強い関わりがあったし、一方ゼノン戦闘的なイサウリア族を率いていた。最終的にレオ1世アスパルゼノンかを選択しなければならなくなった。そして471年アスパルとアルダブリウスは扇動され暴徒達によってカルケドン聖エウフェミア教会追い詰められゼノンの手の者によって殺害された。アスパル次男パトリキウス三男エルマネリック(イタリア語版)は殺害免れたが、パトリキウス副帝から退位させられレオンティアとも離婚させられた。 アスパル殺害される彼の親族であったテオドリック・ストラボゴート族率いてトラキア反乱起こし反乱レオ1世和睦応じ473年まで続いたまた、パトリキウスとの婚姻無効とされたレオンティアは、後にアンテミウスの子マルキアヌス英語版)と結婚しゼノン皇帝となっていた479年に夫マルキアヌス皇帝としてゼノン反乱起こしたアスパルの死はテオドシウス1世時代から続いたゴート族による東ローマ帝国支配終わり始まりであり、以後イサウリア族が東ローマ帝国支配者となったイサウリア族による東ローマ帝国支配は、アナスタシウス1世イサウリア族による反抗打ち破って彼らをトラキア強制移住させる498年ごろまで続いた

※この「レオ1世の時代」の解説は、「アスパル」の解説の一部です。
「レオ1世の時代」を含む「アスパル」の記事については、「アスパル」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「レオ1世の時代」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

','','','','','','','','','','','','','','','','','',''];function getDictCodeItems(a){return dictCodeList[a]};

すべての辞書の索引

「レオ1世の時代」の関連用語


2
10% |||||


レオ1世の時代のお隣キーワード

レエ・セイアス

レォン

レオ

レオ10世の贖宥状のからくり

レオ13世

レオ1世

レオ1世の時代

レオ2世

レオ2段蹴り

レオ3世のカール大帝への授冠

レオ3世の宣誓

レオ9世

レオ☆レンジャーとその仲間

検索ランキング
';function getSideRankTable(){return sideRankTable};

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



レオ1世の時代のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのアスパル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS