ドノヴァンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 芸術・創作物 > 映画 > 映画作品 > ドノヴァンの意味・解説 

ドノヴァン

名前 Donovan

ドノヴァン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/20 07:47 UTC 版)

ドノヴァン
USA・ワシントンD.C.公演(2007年8月)
基本情報
原語名 Donovan
出生名 Donovan Phillips Leitch
生誕
ジャンル
職業
担当楽器
活動期間 1964年 -
レーベル
配偶者
公式サイト Official website

ドノヴァン・フィリップス・レイッチDonovan Philips Leitch1946年5月10日 - )は、スコットランド出身のシンガーソングライター[4]ボブ・ディランらと共に代表する、フォークロックの草創期から活動するアーティストの1人。通称「ドノヴァン[注 1] (Donovan) として知られる。

2012年ロックの殿堂』入り[5]、および2014年ソングライターの殿堂英語版』入り[6]

来歴

スコットランドグラスゴーのメリーヒルで生まれる。彼は幼少時にポリオに感染したが、幸いにも後遺症は残らなかった。1956年に一家はイングランドのハットフィールドに転居する。家族はスコットランドやイングランドのフォーク・ミュージックを愛し、その影響を受けた彼は14歳でギターを始める。学校を卒業後、彼は長年の友人ジプシー・デイヴと共にイギリスの周りを数年間、フォークソングを演奏しながら旅行した。

デビュー当時 (1965年7月)

1965年、デビューシングルの「Catch the Wind」が全英シングルチャートで4位、ビルボード・Hot 100で23位を記録した。 いくつかのテレビ番組出演後、彼の成功はイギリス国内に限られたものであった。エピック・レコードと契約し、プロデューサーのミッキー・モストと組むようになって彼はフォーク、ジャズポップサイケデリック、そしてワールド・ミュージックを混合したスタイルで成功を得た。

米TV・CBS出演時 (1969年3月)

1966年、「Sunshine Superman」が全米1位、「Mellow Yellow」が全米2位を記録した。1968年の「幻のアトランティス」は当時のニューエイジ思想の浸透に支えられ、全米7位を記録するほか[7][8]、スイス、オランダ、ニュージーランドで1位を記録した。

当時のドノヴァンのバンドにはレッド・ツェッペリン結成前のジミー・ペイジジョン・ポール・ジョーンズジョン・ボーナムジェフ・ベック、エンジニアにはエディ・クレイマーなどが参加していた。

彼はビートルズとも親交を深め、ポール・マッカートニーの作詞に協力したりジョン・レノンにギター・テクニックを伝授して[9]、彼らとコラボレーションを行った僅かなアーティストの内の一人であった。さらに1968年には、ビートルズのメンバー、女優のミア・ファローザ・ビーチ・ボーイズマイク・ラヴと共にインドを訪問している[10]

彼は1970年代から1980年代にかけて、シーンから乗り遅れ気味になったものの、カントリー・ミュージックなどを取り入れながら、コンサートやレコーディングを行った。しかし、グラム・ロックの要素を導入した『コズミック・ホイールズ』(1973年)を最後に、以後数十年にわたって全英アルバムチャートから遠ざかるようになった[11]。アメリカでも『Slow Down World』(1976年)を最後にチャート入りしなくなる[12]

USA・ワシントンD.C.公演 (2007年8月)

ドノヴァンは、その長い経歴の間に数度、公演やレコーディングから身を引いたが、1990年代にはリバイバル・ブームによってその人気をやや回復し、1996年に著名なプロデューサーであり、彼の長年のファンであったリック・ルービンと共にアルバム『スートラ〜教典』をリリースした。その後もコンスタントに活動しており、自主レーベル「Donovan Discs」を設立。2004年のアルバム『Beat Cafe』から作品リリースを開始している。

息子のドノヴァン・レイッチ・ジュニア、子女アイオン・スカイは、共に俳優として活動している。

ディスコグラフィ

詳細は en:Donovan discography を参照

スタジオ・アルバム

  • 『ホワッツ・ビン・ディド・アンド・ホワッツ・ビン・ヒィド』 - What's Bin Did and What's Bin Hid [イギリス](1965年)
    • 『キャッチ・ザ・ウィンド』 - Catch the Wind [アメリカ](1965年)
    • 『ドノヴァン/話題のフォーク・シンガー』[日本](1965年)SL-1200-Y
  • 『ドノヴァンのおとぎ話』 - Fairytale(1965年)PS-1321-Y
  • サンシャイン・スーパーマン』 - Sunshine Superman(1966年)
  • メロー・イエロー』 - Mellow Yellow [アメリカ](1967年)
  • ドノヴァンの贈り物/夢の花園より』 - A Gift from a Flower to a Garden(1967年)※ダブルアルバム。アメリカでは当初、別々にリリース。
    • Wear Your Love Like Heaven [アメリカ](1967年)
    • For Little Ones [アメリカ](1967年)
  • ハーディー・ガーディー・マン』 - The Hurdy Gurdy Man [アメリカ](1968年)
  • バラバジャガ』 - Barabajagal [アメリカ](1969年)
  • 『オープン・ロード』 - Open Road(1970年)
  • H.M.S. Donovan(1971年)イギリス以外発売
  • 『コズミック・ホイールズ』 - Cosmic Wheels(1973年)
  • 『エッセンス』 - Essence to Essence(1973年)
  • 『セブンティーズ』 - 7-Tease(1974年)
  • Slow Down World(1976年)日本未発売
  • 『旅立ち』 - Donovan(1977年)
  • Neutronica [フランス](1980年)日本未発売
  • Love Is Only Feeling(1981年)日本未発売
  • Lady of the Stars(1984年)(別名 Sunshine Superman〈1994, 1997〉, Till I See You Again, Forever Gold, Golden Tracks)日本未発売
  • One Night in Time(1993年)日本未発売 ※カセットのみでアルバムをリリース。
  • The Children of Lir(1994年)日本未発売
  • スートラ〜教典』 - Sutras (1996)
  • Pied Piper(2002年)
  • Sixty Four(2004年)
  • Brother Sun, Sister Moon(2004年)
  • Beat Cafe(2004年)
  • Brother Sun, Sister Moon(2005年)※iTunes Store限定リリース
  • Ritual Groove(2010年)
  • Shadows of Blue(2013年)
  • Lunarian(2021年)
  • Gaelia(2022年)

ライブ・アルバム

  • 『イン・コンサート』 - Donovan in Concert(1968年)
  • 『ライヴ・イン・ジャパン: スプリング・ツアー・1973』 - Live in Japan: Spring Tour 1973 [日本](1974年)
  • Rising [イギリス](1990年)日本未発売
  • The Classics Live [アメリカ](1990年)日本未発売
  • 25 Years in Concert [オランダ](1990年)日本未発売
  • 『ライジング・アゲイン』 - Rising Again(2001年)
  • Greatest Hits Live: Vancouver 1986(2001年)

コンピレーション・アルバム

  • グレイテスト・ヒッツ』 - Donovan's Greatest Hits(1969年)
  • The Best of Donovan(1969年)
  • 『ドノバンのすべて』 - All About Donovan(1970年)
  • Sunshine Superman - The Very Best of Donovan(2002年)

著作

『ハーディ・ガーディ・マン』ドノヴァン著 渚十吾監修 池田耀子訳 工作舎 2008年 ISBN 978-4-87502-412-5

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ ドノバン」の表記もある。

出典

  1. ^ Young, Amy (15 March 2021). "'60s Folk Icon Donovan Releases Unheard Songs Featuring Legendary Guitarist Nils Lofgren". Phoenix New Times. 2024年9月20日閲覧
  2. ^ a b Gaydos, Steven (2 December 2022). "Donovan Dives Into the Ancient Roots of His New Album, 'Gaelia,' and Why He Still Believes Music Can Save the World". Variety. Penske Media Corporation. 2024年9月20日閲覧
  3. ^ "Donovan Celebrates 40 Years of Being Mellow Yellow". IGN. 17 November 2005. 2024年9月20日閲覧
  4. ^ Vivarelli, Nick (19 May 2024). "Donovan Talks Celebrating His Soundtrack for Franco Zeffirelli's 'Brother Sun, Sister Moon' With Italy's President and Franciscan Monks (EXCLUSIVE)". Variety. Penske Media Corporation. 2024年9月20日閲覧
  5. ^ Donovan: inducted in 2012 | The Rock and Roll Hall of Fame and Museum - 2015年3月22日閲覧
  6. ^ Songwriters Hall of Fame Taps Ray Davies, Donovan for Class of 2014 | Billboard - 2015年3月22日閲覧
  7. ^ The Hot 100 - Week of May 24, 1969”. Billboard. 2022年4月21日閲覧。
  8. ^ The Hot 100 - Week of May 31, 1969”. Billboard. 2022年4月21日閲覧。
  9. ^ Donovan offers world's most exclusive songwriting course – in Bahamian paradise - News - Music - The Independent - 2015年3月22日閲覧
  10. ^ 46 Years Ago: The Beatles Arrive In Rishikesh, India To Study With The Maharishi - ultimateclassicrock.com - 2015年3月22日閲覧
  11. ^ DONOVAN | Official Charts Company - 「Albums」をクリックすれば表示される - 2015年3月22日閲覧
  12. ^ Donovan - Awards”. AllMusic. 2016年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月3日閲覧。

外部リンク


ドノヴァン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 02:18 UTC 版)

ドノヴァン・バイン」の記事における「ドノヴァン」の解説

数珠の1珠。身体切断されない。

※この「ドノヴァン」の解説は、「ドノヴァン・バイン」の解説の一部です。
「ドノヴァン」を含む「ドノヴァン・バイン」の記事については、「ドノヴァン・バイン」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ドノヴァン」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

','','','','','','','','','','','','','','','','','',''];function getDictCodeItems(a){return dictCodeList[a]};

すべての辞書の索引

「ドノヴァン」の関連用語











ドノヴァンのお隣キーワード
検索ランキング
';function getSideRankTable(){return sideRankTable};

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ドノヴァンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのドノヴァン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのドノヴァン・バイン (改訂履歴)、ミッドナイトブリス (改訂履歴)、Fallout 3 (改訂履歴)、OCTOPATH TRAVELER (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS