シルワン長老
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 05:40 UTC 版)
シルワン長老(1866~1938)は26歳のとき聖山アトスにはいり、パンテレイモン修道院で修道生活を送り、会計や購買係、耕作や製粉の労働にも従事した。彼の日常は他のすべての修道者のそれとまったく同じであり、仕事の単調さのため、他の者はだれ一人として彼の偉大な霊性に気づくことはなかった。以下、シルワンの手記から引用。 「神のやさしさを体験した人は、神の国が私たちのうちにあると知っている。謙虚さと涙を愛し、悪い考えを嫌う人は幸いだ。兄弟を愛する人は幸いだ。兄弟は私たちの生命だからである。兄弟を愛する人は喜びと平安を注ぎ、全世界のために涙を与えてくださる神の聖霊を感ずるままにもたらす。私は人々のために苦しむが、彼らについて黙ることができない。私は泣けば泣くほど、彼らを愛し、彼らのために涙をもって祈る。兄弟たちよ、私は黙らない。神のやさしさを隠せない。そして悪魔の狡猾さに警戒せよ、と言わざるを得ない。」。
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