カデンツァとは? わかりやすく解説

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カデンツァ【(イタリア)cadenza】

読み方:かでんつぁ

楽曲休止終結形作る旋律和声定型カデンツ

楽曲終結部で、独唱者または独奏者演奏技巧発揮させるために挿入される華美な装飾的楽句カデンツ


カデンツァ[cadenza(伊)]

曲のエンディングに付けられる無伴奏ソロ。たいていの場合ルバートテンポになり、演奏者聞かせどころとなる。また、終止形ケーデンスの意味で使う場合もある。

カデンツァ

英語表記/番号出版情報
ブラームス:カデンツァ (J.S.バッハチェンバロ協奏曲 BWV1025 ニ短調Kadenz zum Konzert für Klavier und Orchester d-Moll BWV 1052 von Johann Sebastian Bach WoO.11作曲年: 1855-61?年  出版年1907年 
ブラームス:カデンツァ (W.A.モーツァルト協奏曲 ニ短調 K.466)Kadenz zum Konzert für Klavier und Orchester d-Moll K.466 von Wolfgang Amadeus Mozart WoO.13作曲年: 1855-61?年  出版年1907年 
ブラームス:カデンツァ (W.A.モーツァルト協奏曲 ハ短調 K.491)Kadenz zum Konzert für Klavier und Orchester c-Moll K.491 von Wolfgang Amadeus Mozart WoO.14作曲年: 1855-61?年  出版年1907年 
ブラームス:カデンツァ (L.v.ベートーベン協奏曲 ハ短調 op.37)Kadenz zum Konzert für Klavier und Orchester c-Moll op.37 von Ludwig van Beethoven Anh. 4/7
モーツァルト:カデンツァKadenzen K.624 K6.626a作曲年: 1768-91年 

カデンツァ

作者遠藤徹

収載図書頭屋
出版社角川書店
刊行年月2005.10

収載図書壊れた少女拾ったので
出版社角川書店
刊行年月2007.11
シリーズ名角川ホラー文庫


装飾楽句

読み方:カデンツァ(kadentsua)

作者 塚本邦雄

初出 昭和31年

ジャンル 歌集


カデンツァ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/05 18:08 UTC 版)

カデンツァ(: cadenza, : Kadenz)とは、一般に、独奏協奏曲オペラ等のアリアにあって、独奏楽器や独唱者がオーケストラ伴奏を伴わずに自由に即興的な演奏・歌唱をする部分のことである。なお、イタリア語の「カデンツァ」もドイツ語の「カデンツ」も、もともとは終止形としての和音進行を意味しているが、日本では一般に和音進行についてはドイツ語の「カデンツ」、協奏曲やアリアの即興的独奏・独唱部分についてはイタリア語の「カデンツァ」が使われることが多い。ごく稀に、室内楽曲モーツァルトのヴァイオリンソナタ第30番終楽章、作り付け)、ピアノ独奏曲(リストハンガリー狂詩曲第2番、任意)などにもみられる。

古典派の独奏協奏曲にあっては、通例、第1楽章のソナタ形式の終わり、コーダの部分で、一旦オーケストラによる合奏を中断する。その後、独奏楽器に自由な演奏をさせたあと、再び合奏となり楽章を終結する。典型的な例では、四六の主和音上で合奏が停止し、属音上のトリルを以て独奏部分を終わる。この場合、和声的には独奏部分全体を巨大な一つの属和音とみなすことができる。

上述のように元来、独奏者が自由に即興的に演奏していたが、やがてカデンツァを楽譜に書き残し、またその楽譜に従って演奏するということが行われるようになってきた。こうして、ひとつの協奏曲に異なる複数の作曲家がカデンツァを書くようになり、現在では演奏家はその中から選んで演奏するのが一般的である。

時代が下ると、独奏者が即興で演奏するためにカデンツァの部分だけ質が低下すると感じる作曲家も登場し、作曲者が協奏曲全体の統一を図るため、協奏曲の作曲者自身が同じ楽譜の上にカデンツァを書き記すということが行われるようになる。こうなると形の上ではカデンツァでも、演奏者の自由は完全に損なわれる(ベートーヴェンピアノ協奏曲第5番メンデルスゾーンヴァイオリン協奏曲が例である)。この場合でも、あえて他のカデンツァを演奏する、またはその場で即興的に演奏する、ということが希に行われることがある。

作曲家によってカデンツァの捉え方に相違があり、古典派(後期のモーツァルト・ベートーヴェン)では演奏者の独断を許さない作曲者の強い支配性がカデンツァまで作り付けにして演奏者を拘束している。初期ロマン派では演奏者の聴衆との自由な交流を尊重しようという考えでカデンツァは再び書かれなくなった。特に未完作の多いシューベルトはカデンツァ以上に再現部まで省略したともいえる。メンデルスゾーンはヴァイオリニストの助言で協奏曲にパガニーニ様のものを残したがピアノ協奏曲には顕著なものはなく、その意義について一定の妥協をしている。         

カデンツァは派手な技巧を凝らしすぎると協奏曲全体との均衡を崩すことになり、逆にあまり簡素だと芸術としての主張意欲がないと批判される。

このため多くの場合、拍子が一般の楽曲よりも自由で、拍子がなかったり、あっても安定しないのが普通である。また、テンポ・ルバートも自由に行われることが多い。

関連項目


カデンツァ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 05:27 UTC 版)

ベートーヴェンの楽曲一覧」の記事における「カデンツァ」の解説

作品タイトル作曲年代備考ピアノ協奏曲第1番 第1楽章1795年 1作。 ピアノ協奏曲第2番 第1楽章1795年? 1作。 ピアノ協奏曲第3番 第1楽章1803年 1作。 ピアノ協奏曲第4番1・3楽章1806年 第1楽章用 (2作)、第3楽章用 (1作)。 モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466のためのカデンツァ 第1・3楽章用 1805,09ピアノ協奏曲 ニ長調1・3楽章1809年? 第1楽章用 (1作)、第3楽章用 (1作)。(ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61編曲)。

※この「カデンツァ」の解説は、「ベートーヴェンの楽曲一覧」の解説の一部です。
「カデンツァ」を含む「ベートーヴェンの楽曲一覧」の記事については、「ベートーヴェンの楽曲一覧」の概要を参照ください。

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