エンジンの故障
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/17 23:59 UTC 版)
「センチュリオン・エアカーゴ164便墜落事故」の記事における「エンジンの故障」の解説
第四エンジンは、EPRが1.0まで減少し、エンジン推力を5.8%損失した。事故機の第四エンジンを調べた結果、圧縮装置のファンブレードの前縁の摩耗が進み、弦の形状が変化していたため、安定した空気の取り入れができず、エンジン内が不完全燃焼状態である、サージを引き起こしたと予測された。第一エンジンは、圧縮装置のファンブレードで経年劣化と熱損傷により後方のブレードが破損、エンジンから脱落し、第四エンジンと同じようにサージを起こした。続けざまに第二エンジンではEPRの急な低下と回復を五回に渡って繰り返し、推力が安定しなかった。通常旅客機は一基でもエンジンが生きていれば十分飛行可能だった。しかし、いくら第三エンジンが正常とはいえ、ほかの三基が不安定な推力で、推力低下と回復を繰り返したため、まるで機体の姿勢は安定しなかった。
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