エンドレスエイト(古泉 一樹ファン視点2)
<15824回目のエンドレスエイト>
「弐号機の
D型装備が欲しいところだぜ」
8月某日
ハルヒの提案で始まった
怒涛の夏休みスケジュールのさなか
わけもわからず集められた俺達は
わけもわからずスーパーの店先で
風船くばりのアルバイトをしていた
「みんな~お疲れ~」
アイス片手に顔を覗かせたのは
涼しげな格好のハルヒ
なんだこの待遇の差は!
「そんなことより、バイト代は?」
「これよ」
指をさす先にはさっきまで
俺達の皮になっていたかえるのきぐるみ
「あたし前からこの
きぐるみ欲しかったのよね~」
バイト代が、かえるのきぐるみに
代わったという事実を飲み込むのに
しばらく時間が掛かった
「古泉、こっちみんな」
別にハルヒを見ていたわけじゃない
その夜
「どうも、古泉です」
さっきまで聞こえていた
朝比奈さんの声が遮られた。
「ちょっとした事情がありましてね
今から来ていただくことは可能ですか?」
どちらかと言えば、
寝起きに聞きたくない部類の電話だったが
応じない理由は無い
そこで、この夏が繰り返されているだの
ハルヒが夏にやり残した事があるだの
非現実的なことを、なぜが冷静受け止められたが
「今回は15824回目に該当する」
「・・・そんなに俺達は同じ事を繰り返してるのか?」
「必ずしもそうではない
盆踊りに行かなかったパターンが
2341回目と7054回目の2回ある
また、盆踊りに行ったが
金魚すくいを
しなかったパターンが437回ある
そして、2人がガチホモ路線に
流れたのが15801回目を含めて
3回ある・・」
「ちょ、ちょっとまて長門
それは本当のことなのか?」
「ええ」
ガチホモ?長門は何を言ってるんだ?
15801回目を含めて3回?
誰と誰が?いや、まて、やっぱり聞きたくない。
「なるほど、これでようやく
既視感の謎が解けました」
なんでそこで『なるほど』なんだ古泉
「そんなこと、信じられるのか?」
そもそも何の既視感だ、何の?
「せめて、
あなただけには信じてもらいたいですね」
イヤだ、絶対に・・。
「なあ、長門」
無言だが、こちらに視線を
向けられたのを感じた
「お前は古泉達が気が付く前から
全部知っていたんだよな」
「そう」
「だったら・・」
『何で古泉がおかしくなる前に
教えれくれなかったんだ』
という言葉をそのまま呑み込んだ。
「だったら、どうして黙ってたんだ」
なんというか・・個人的に止めて欲しい
だけなのだが・・。
「私の役目は観測だから」
それは、よく判っているんだ
「長門、聞いて欲しい事がある」
このままで
良いわけはないだろう、長門
「ああ、ハルヒか?」
8月31日、宿題手付かず。
「残りの宿題な
まあ、なんとかする」
真っ白のノートが
目の前に転がっているが
幻覚だと思い込むことにした。
ハルヒに終わらない宿題の件を
持ちかけたのだが
今はそれどころじゃない。
「天体観測のとき?知らん知らん
あのときは何もない」
天体観測をした日、
朝比奈さんとハルヒが
寝てしまった後のことは
脳細胞を総動員して
絶賛、頭から抹消中だ
やはり古泉はおかしい・・
いや、もともと少しおかしい奴だが・・。
電話越しにハルヒが
『また、明日部室で会いましょ』と言ってきた。
しばらく言葉が出ず
歯切れの悪い返事を返すのがやっとだった。
無駄に汗を吸ったシャツを脱いで
ベッドに身を投げ出す。
戻る方法もわからないままだが
「このまま、
戻すわけにもいかないだろ」
せめてあの古泉を
どうにかしないと・・。
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8月某日
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「みんな~お疲れ~」
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なんだこの待遇の差は!
「そんなことより、バイト代は?」
「これよ」
指をさす先にはさっきまで
俺達の皮になっていたかえるのきぐるみ
「あたし前からこの
きぐるみ欲しかったのよね~」
バイト代が、かえるのきぐるみに
代わったという事実を飲み込むのに
しばらく時間が掛かった
「古泉、こっちみんな」
別にハルヒを見ていたわけじゃない
その夜
「どうも、古泉です」
さっきまで聞こえていた
朝比奈さんの声が遮られた。
「ちょっとした事情がありましてね
今から来ていただくことは可能ですか?」
どちらかと言えば、
寝起きに聞きたくない部類の電話だったが
応じない理由は無い
そこで、この夏が繰り返されているだの
ハルヒが夏にやり残した事があるだの
非現実的なことを、なぜが冷静受け止められたが
「今回は15824回目に該当する」
「・・・そんなに俺達は同じ事を繰り返してるのか?」
「必ずしもそうではない
盆踊りに行かなかったパターンが
2341回目と7054回目の2回ある
また、盆踊りに行ったが
金魚すくいを
しなかったパターンが437回ある
そして、2人がガチホモ路線に
流れたのが15801回目を含めて
3回ある・・」
「ちょ、ちょっとまて長門
それは本当のことなのか?」
「ええ」
ガチホモ?長門は何を言ってるんだ?
15801回目を含めて3回?
誰と誰が?いや、まて、やっぱり聞きたくない。
「なるほど、これでようやく
既視感の謎が解けました」
なんでそこで『なるほど』なんだ古泉
「そんなこと、信じられるのか?」
そもそも何の既視感だ、何の?
「せめて、
あなただけには信じてもらいたいですね」
イヤだ、絶対に・・。
「なあ、長門」
無言だが、こちらに視線を
向けられたのを感じた
「お前は古泉達が気が付く前から
全部知っていたんだよな」
「そう」
「だったら・・」
『何で古泉がおかしくなる前に
教えれくれなかったんだ』
という言葉をそのまま呑み込んだ。
「だったら、どうして黙ってたんだ」
なんというか・・個人的に止めて欲しい
だけなのだが・・。
「私の役目は観測だから」
それは、よく判っているんだ
「長門、聞いて欲しい事がある」
このままで
良いわけはないだろう、長門
「ああ、ハルヒか?」
8月31日、宿題手付かず。
「残りの宿題な
まあ、なんとかする」
真っ白のノートが
目の前に転がっているが
幻覚だと思い込むことにした。
ハルヒに終わらない宿題の件を
持ちかけたのだが
今はそれどころじゃない。
「天体観測のとき?知らん知らん
あのときは何もない」
天体観測をした日、
朝比奈さんとハルヒが
寝てしまった後のことは
脳細胞を総動員して
絶賛、頭から抹消中だ
やはり古泉はおかしい・・
いや、もともと少しおかしい奴だが・・。
電話越しにハルヒが
『また、明日部室で会いましょ』と言ってきた。
しばらく言葉が出ず
歯切れの悪い返事を返すのがやっとだった。
無駄に汗を吸ったシャツを脱いで
ベッドに身を投げ出す。
戻る方法もわからないままだが
「このまま、
戻すわけにもいかないだろ」
せめてあの古泉を
どうにかしないと・・。
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