在宅アニメ評論家　初恋限定。 #03 ゆらめきアンバランス

2009-04-26(Sun)

初恋限定。 #03 ゆらめきアンバランス

男は顔よ！　

あんたなんか大っ嫌い！

毎回視聴はしていたもののいろいろ忙しくてレビューの手が回らずスルーしていた「初恋限定」、今週はちょっと時間ができた上に私的イチオシの慧＆楠田のエピソードってことで突発レビューをしてしまいましょう。ちなみに私は連載時から原作既読、この2人の不器用すぎるコミュニケーションは先を知っているとニマニマしまくりです。なのでジャンプでの打ち切りはショックだったなあ。掲載誌を換えてでも続きを読みたい。

アダルトチックなお食事デートで青年実業家からプロポーズを受けた慧、その話を聞いてあゆみは思わず絶叫です。この辺のくだりはアニメオリジナル、話の流れで「老け顔中学生」とか言われる慧がかわいすぎ。

食事中に指輪を差し出され…「はぁ？　結婚？」から「っざけんじゃねーよ、このロリコン！」のシーンは大爆笑でした。御前のセリフが光りすぎ、いい芝居しすぎです。もうここだけでおなかいっぱい（笑

指輪のカットで右を向いて、エロガッパ楠田を見るカットは左向き。つまり慧の周りには「右も左もいい男がいない」という意識の表れ。面白い演出です。

100m走に土橋を押し込んだ返り討ちで応援係にされてしまった慧。そこですかさず楠田が名乗り出て…表面上はチアガールに目が眩んでということですがその実は…いやはやもう楠田の気持ちがわかっているとニマニマが止まりません。かわいいやつよのう。

しかし慧は宿敵との共同作業を思うとイライライラ、さっそくドンパチ始めますがどう見ても「仲が良いほど以下略」な状態です。まあこの時点の慧はまだ本気でイライラしていたみたいですけれども。

さて体育祭が近付くにつれて「手伝うよ！」と言っていた連中は一人また一人と各自の事情を理由に離脱、千倉ちゃんだけ手伝いを宣言しますが…パネル係は作業が別なので結局楠田とツーショットは逃れられそうもありません。どんより顔の慧がこれまたかわいすぎ。しかしこの作品って背景美術の省略が激しいね。見ている時にはあまり気にならないのだけれどキャプって並べると背景の無さに驚きます。

結局ツーショットで向かい合う慧＆楠田。わいわい賑やかなパネル係と対称的に机を覆うどんよりフィールドが（笑。意外とマジメに書き物をしている楠田にちょっと感心…しかし彼が書いていたのはチアガールのコスチュームデザインでありました。自信のデザインに満面の笑顔の楠田、デザイン画に慧の姿が無いのは楠田の男の純情が窺える一瞬です。しかし慧はそんなことに気付くはずもなく怒りの一撃…即座にパンチ(ラ)の反応が素晴らしい（笑

コスチュームデザインから布地の仕入れ、そして縫製まで全て一人で抱え込んでしまった慧。蹴り出された楠田は棒人間と化してつまり人間扱いすらされていない様子です。

帰宅後も夜中まで一人で縫製に追われ…そんな暗い部屋で縫い物は目が悪くなるよと思わなくもありませんが慧の孤独感を見せる演出としてはいい感じ。うつらうつらと居眠りをして指に針を刺してしまう瞬間の表情も良かった。強気な少女がふと見せる弱い部分、ベタすぎる話ですがこういう所がズッキューンなのですよ。

とりあえず1着が完成してさっそく試着です。心底嬉しそうな表情から制服を脱いでチアコスへ、慧のスタイルの良さが光ってます。というか14歳の腰じゃないだろこれ（笑

しかしふと我に返ると残りの縫製が待っておりました。連日の寝不足で疲れMAXの慧でしたがそれでも一生懸命ミシンを進め…やはり疲れに勝てず居眠りしてしまいます。出来上がったコスチュームに身を包み満面笑顔の仲間たち、しかしそれは居眠り中の夢、そんな夢うつつの中でミシンの音が聞こえてきました。

その音の主は楠田でした。あれほど酷い事を言ったのに黙って手伝ってくれている楠田、「江ノ本一人がんばってんの横で見ているだけじゃ男じゃねーだろ」と全て水に流してミシンを進めていたのです。その言葉を聞いた慧は…バスカッシュのセラの逝き声より破壊力300%増し(当社比)の御前逝き声が私の脳幹を直撃、ああもうだめだ、ごちそうさますぎる。

「衣装が間に合わないとこれを着た有原や別所を拝めねーじゃねーか」

あくまでそう主張する楠田がこれまたかわいい。ほんと不器用な男です。

結局衣装は間に合わず女子たちは学ラン姿で応援することに。これはこれでイイ！　しかし男のチアガール姿はいかがな物か（笑。間に合わなかった泥を一人で被った楠田、そして応援係の手柄は全て慧へ、その姿を見た慧はキュンキュンです。見ているこっちもキュンキュンニマニマが止まりません。ああ今の私を端から見たら最高にキモイんだろうな。でもいいの楽しいから。

学ラン姿の女子をケータイで撮ろうとする楠田、その待ち受けは居眠り中の慧の寝顔でありました。あああ、楠田かわいいよ楠田。

今回はただでさえお気に入りの慧＆楠田だというにその慧の声が御前とはどこまでご褒美なのでしょう。正直言ってストーリー的には大した話ではなく、素直になれない若者にありがちな鉄板電車道展開、そんなのはわかっているけど幹事長！な初恋限定をこれからも見守っていきたい。レビューはこれっきりだと思いますけど…いや超絶ニマニマなクリスマス回はレビューしたいかも。いやいや身悶えすぎてレビューできないかも（笑

　　

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