2016-09-16(Fri)
アイカツスターズ! #23 ツンドラの歌姫、降臨!
やさしい秋の訪れと共に舞い降りた歌姫。
この世に好きなものがあるって素敵じゃない?
「もう半年経ったなんて信じられないよ~」
「来年の今頃はどうなってるかな?」
「私、絶対S4になってたい!」
「私も!」
「でもどうすればなれるんだろう?」
四ツ星入学以来の写真をパラパラ眺めながらゆめのセリフ。見ているこっちももう半年経ったのか!って感じです(笑。何せまだまだ先と思っていたスターズ劇場版がほぼ上映終了なんだもの…ホント月日は早い。早すぎて焦る。そういや前作が終わった3月いっぱいでblogを休止したはずなのに全然フツーに続いててちょっと笑う。
「やっぱり個性かな?」
という流れから今回の基本ネタ「個性」について考え始めたゆめ。ここはアンナ先生のモノマネから、ゆめの個性について考えるローラの表情が絶品でした。顔もそうだけど指の仕草がかわいすぎ。そういやローラの個性「ロック」は第7話にて描かれましたが…その後ほとんど活かされていないため正直スポンと忘れてた(笑。ここらで一発ロック調のライブステージが欲しいトコ。そんなん言うてて「みつばちのキス デスメタルver.」でも来ちゃったらどうしよう。ヒラ゙リ゙フヷリ゙! み゙・づ゙・ば゙・ぢ゙・の゙・ギ゙ズ! ギャワーン! ズドーン! ガッシャーン! バリバリバリ! みたいな。
一方その頃高原サナトリウムにゆず先輩が訪れ、今回いよいよ本格参戦の「白銀リリィ(CV.上田麗奈)」通称リリエンヌの顔見世であります。本棚にぎっしり詰まった本は読書好きの表れで、セリフの度に本の引用(ポエム)を示す独特口調の根拠としています。ここの短いやり取りだけでリリエンヌの天然浮世離れっぷりが見て取れ、キャラ作りで中二を演じるレベルより重症(笑)な個性の持ち主である事が判りますね。
「意地悪な夏の日差しも秋の柔らかな光に追い立てられて空を後にしたようです」
ゆず先輩のライブチケットを受け取るまでのセリフ回しもかーなーり面倒くさい(笑。万事これではリリエンヌ回のライターさん大変そう。ってリリエンヌ登場回なのにゆず先輩のライブ!? 9月に入ったのに「8月のマリーナ」歌う? というか秋が来て喜んでいるトコで真夏の歌はダメだろう? といろんな考えが巡った(笑。それにしても広い部屋に大きな本棚・ソファー・天蓋ベッドなどなどこの設備はいったい? 高原療養所というより金持ちの避暑地みたいなものだろうか。
「捜査は足だよ!」
Aパート冒頭は全部見つけると願いが叶うといわれる「四ツ星学園 七つのラッキー?」の話題から「全部見つけて個性的になれますようにってお願いする!」と張り切るゆめ、その話に乗ったローラ&小春ちゃんのヒトコマ。虫眼鏡を構えて張り切るゆめかわいい、というかその勢いの良さが既に個性のような。
「学園の中で四つ並んでいる大きな四ツ星を探せ」
まずのお題にさっそく頭を抱える三人の傍らに「それ知ってる」と真昼ちゃんが加わり、ここから先は四人での行動になります…あこはどうした!? このテの探し物ならあこ&小春ちゃんの組み合わせが最強でしょうに!
そんなこんなでグラウンドに煌めく「大きな四ツ星」を発見し、続いて「無限の鏡」→「踊る妖精」→「美術室の美しい人」→「時と共にステップ」→「夜の小さいピアノ」と順調に見つけていきます。図書室での狼藉に即座に飛んでくるありさ先輩が良い味出してます。しかし真昼ちゃん付き合い良いな(笑。ところが順調だったのはここまで、ゆめたちは最後の一つ――
「見る者すべてを凍らせるツンドラの歌姫を探せ」
ドコにいるのか?どんな人なのか?すら判らない、ノーヒントの難問にぶち当たってしまうのでした。
シーン変わってゆず先輩のライブ会場へ。もうライブ当日なのか。テンポ早っ。現場スタッフに挨拶を済ませたゆず先輩は控えテントで上着を脱いでストレッチ、するとどこからともなく流れてきた冷気に襲われ、ふと振り返るとリリエンヌの姿が! 暑気が苦手なツンドラの歌姫とはいえ存在自体が低温て…これってゆめの虹ブーストよりよほどオカルト能力のような気がする(笑。
「赤毛のアンだったらきっとこう言うでしょう。『こんな日に生きられて良かったと思わない?』と…」
「さっそくだけどストレッチ手伝ってほしいゾ」
この噛み合っているのかいないのかよう判らん会話がナイスすぎる。そして頼まれるまま背中をグイグイ押すリリエンヌが何だかかわいい(笑。ってなストレッチシーンから幼少時の回想が入り、小さい頃から変わらない二人の関係をチラリと。最初はバレエ教室仲間だったのかな。背中を合わせ体重を乗せてグイグイ押し、「エジソンは言っています~」と名調子を語る小っちゃいリリエンヌがマイペースすぎて凄い(笑。回想終わって現実に戻ったカットで上を向いてるリリエンヌ、その絵面から察したとおりカメラが引くと昔と同じく背中を合わせてグイグイしてました。あははは。見るからに(というか体質まで)クール全開の彼女が天然ナチュラルにこの調子ってのはある意味最強かもしれない(笑
「ゆず、閃いちゃったゾ!」
小っちゃい頃から変わらない二人はお互い笑い合い、するとゆず先輩が何か閃き、背中のリリエンヌがハテナを浮かべてAパート引き。
捜査が行き詰まった四人娘はベンチで一休み。そこで改めて「ツンドラ」の意味を調べ、小さいお友達向けの解説を含めて「地下に一年中溶けることのない氷のある土地」と示し、すると小春ちゃんは「冬にならないと判らないかも?」とご尤もな事をおっしゃります。そもそもこの学園にいるのかすら判らず、もはや打つ手無しの状況に「六つ見つけたからいいんじゃ?」と妥協案を言い出すゆめ…ゆめってこんな途中であっさり諦めちゃうような子だっけ? 直後に燃え上がるローラ&真昼の負けず嫌いを際立たせる流れなのだろうけどこの振りはちょっと違和感。
「え? このイベントに私も出演したらどうかというのですか?」
シーンは再びライブ会場に戻り、そこで間髪入れず語られたリリエンヌの思いっきり説明調のセリフにちょっと笑ってしまった。判りは良いけどもう少し説明臭を消しません?(笑。ともあれ出演を誘う言葉にリリエンヌはイマイチ乗り気ではなさそうで、それは体力面の理由では無いらしく――
「ただあまりに急な事なので…」
「え~、リリエンヌの口からそんな言葉が出るとは思わなかったな」
至極真っ当なリリエンヌの理由についてゆず先輩は意外な反応を示します。そこで再び入る回想シーン、小学生時代の学芸会にて急な代役を見事にこなしたリリエンヌが今回の急場をこなせないはずが無いと。歌姫の子供時代は役者の才能もあった、それ以前はバレエを習ってダンスの才能を伸ばし、立ち居振る舞いは言わずとも美しく、しかし何故か歌に関するエピソードが語られません。逆に言うとリリエンヌは歌以外の要素を子供時代に全て揃えていて、なのに今は歌組所属の歌姫として君臨している…このパターンってひめ様と同じじゃ? また彼女たちが四ツ星に入った途端 図抜けた歌唱能力が開花したとすれば、新入生初ステージで突然虹ブーストを発動させた誰かさんも同じパターンと言えましょう。そしてこの三人に共通するであろう事を想像すると答えは一つしか無い感じですがはたして。
「砂時計に残った砂はごく僅か。宝石も原石のままではそれほどまでに輝きません。磨く時間があってこそ人々の目に美しい煌めきを届けるのです」
「ステージまで時間が少なすぎるって事だよね?」
引き続き不安を語るリリエンヌの言葉にスタッフ氏はキョトン、ってなトコで通訳が入るのも今やお約束パターンでありますね(笑。時間の無さはゆず先輩が付き合いを申し出て解決、一方自分のステージについては「本番に強い」と言い切って事も無し。というわけで復学に向けてのウォーミングアップステージが意外とあっさり決まり、では段取り流しを…というスタッフの言葉を遮ったリリエンヌは――
「天空より裏の女神を降臨させねばなりません」
彼女がステージ前に行うらしい「精神統一」、この言葉の意味を深読みするとやっぱり答えは一つしか無いなあ。ううむ。
「もうどこにいるの? ツンドラの歌姫!」
シーンは再び四ツ星へ戻り、ラッキー探しに行き詰まったゆめたちのトコへ幹部二人が登場。するとゆめの叫びを聞いた二人は口々に「懐かしい」「誰もが一度通る道」と、しかも「六つ目までは簡単に見つかる」のもお約束との事。どうやらこれは四ツ星生の恒例らしく、今や立派な幹部の二人が今のゆめたちと同じ事をしていたと想像すると何だか微笑ましい(笑。一番難しい「七つ目のラッキー」は毎年入れ替わるらしく、去年は「厳格なギリシャ像」…ツバサ先輩こういう出番ばっかりのような気がする(笑。それはそうと今年のお題である「ツンドラの歌姫」についてミッキー先輩曰く「歌姫は今休学中」とあっさり、さらに「歌組の二年 白銀リリィって子なの」とあっさりネタバラシしてしまいます。いいのかそれで(笑。続いて有莉ちゃん先輩が幹部ポジションを明かし、高原療養の件を明かし、ところがそれを聞いても肝心の「ツンドラ」についてはサッパ判りません。そりゃ判らんわ(笑。ならばと理由を訊いても「言葉では説明しづらい」とかわされ、四人娘は先輩に勧められるまま「ツンドラの歌姫の個性」を確かめに四ツ星ライブラリーへ。
「ひゅううううう」
「今ゾクゾクっときた。これがツンドラの歌姫」
四ツ星サーバのフォルダに収められた昨年の秋フェスデータ、その中から「18_白銀リリィ」と書かれたフォルダを開き、するとその瞬間四人を冷気が襲い…映像データだけでも冷気を走らせるリリエンヌおそるべし! 再生映像に呑まれるゆめの表情もリリエンヌステージへの期待を高めますね。早よ見せて!
そして高原ステージでのイベントが始まり、大入りの観客の前にリリエンヌが登場します。キラキラの氷を纏いクールな表情を崩さず現れたリリエンヌへ客席から「復帰したんだ?」との声、この辺から彼女の知名度=人気が判りますね。しかし一般客すら知っているアイドルを四ツ星の後輩が誰一人知らんってのはどうなんだろ? せめてアイドルマニアの小春ちゃんくらいは「ツンドラの歌姫…以前聞いた事あるんだけどなあ」程度の反応が欲しかったかも。
「鳥が笑い、花々が咲き、サターンでさえ浮かれて踊り出してもまだ何かが足りない。そう、そこに歌がなければ人は愛を知らないままなのです」
そこはサターン云々ではなく「風が踊り、月が輝いても」じゃないか?と思わなくなくも。ともあれ一夏ぶりにステージに立ったリリエンヌは例の名調子を語り、客席がドッと盛り上がったトコでいよいよライブ初披露です。ステージ裏のテントに設えられたアイカツシステムはやっぱり前作のボックス型の方が自然に思える。手のカードは「グリーンシャドーコーデ(レア)」で、つまり幹部クラスでもプレミアムは使えないのだなあと。そういや幹部クラスのライブってこれが初めてですね。いつか有莉ちゃん先輩やミッキー先輩のライブを見たいなあ。いやその前に小春ちゃんか!
コーデチェンジ中の作画とコーデチェンジ後のCGを見比べると、さすが最新CGモデルだけあって作画再現率がさらに高まり…というかもはや手描きに遜色無いレベルでしょう。ボリューム過多の独特の髪型(四条の縦ロール)はアイカツCDではなくプリンセスプリキュアのスカーレットを思い出すかも。見るからにモーションが大変そう(笑
コーデチェンジを終えてパッと映ったステージは鳥籠をモチーフとした荘厳なイメージで、思わずおおっ!と思うや稲やステージ中央へコツコツ歩くリリエンヌのストッキング脚にリアルでおおっ!と漏らしてしまった(笑。何このフェティシズム溢れるアングル。というわけで始まったステージ曲は「Dreaming Bird」、歌唱はななせさん、作詞はヒカリツカサ氏、作曲・編曲はお馴染みの南田健吾(onetrap)氏であります。リリエンヌというキャラクターは言ってしまえば「ユリカ様枠」で、キャラ概要を見た辺りから持ち曲の傾向も大抵想像が付いていたわけですが…結論から言うとこの曲はリリエンヌという個性に負けず劣らず強烈な曲で、彼女の特異さをより引き立てる、私の想像をあっさり上回った曲でした。南田氏ちょっとやりすぎですよ。こんなの子供番組に使っていいの?というくらい難しい、想定外の変拍子にはリズムを取る手足が少々迷子になったほど(笑
まずイントロ頭は3拍子のカウントが8回(譜面表記はおそらく「6/8の4小節」ですがあくまでイメージ上、以下同様)、これは荘厳なイメージに合っていてなるほど~、続いてイントロメロが始まるとBPM上昇&6拍子に変わり強烈に盛り上げ、おおお!と思ったらイントロラストでいきなり8拍子が入ってAメロへ。もうこの時点でえ?え?ってなもの。しかしこれは文字どおりイントロでしかなかった。
Aメロは頭から3拍子の静かな入り、すると1cho終わりで4拍子に変わりAメロ2choを加速、Bメロ1choはそのまま4拍子で走り抜け、それが2choに入るとトリッキーな7拍子に変わり、早口パートで4拍子に戻ってサビ以降はそのまま全力の歌姫モードへ。何じゃこりゃ~! バロックな曲調は予想内とはいえ、まさかこんなプログレチックな変拍子曲で斬り込んで来るとは想像すらしていませんでした。参った。普段15/16とか17/16とかの曲を聴いたり弾いたりしている変態曲好きの私ですが、幼女向けアイドルアニメ挿入歌でまで聴く事になるとは(笑。またななせさんの伸びやかなボーカルがよく合っていて、遅れてきた歌姫としてじつに貫禄に溢れる名曲名ムービーに仕上がっていました。これはもう1日も早くフルバージョンを聴きたい。早くアキコレ売って!
映像的には曲の流れ合わせた頻繁なカットワーク(45cut SpAを除く)に目を回しながらも画面引力は抜群。クールに歌うツンドラ歌姫の表情描写も良く、無表情の内に秘めたアツい情熱が伝わってきます。銀髪灼眼は暗め背景とのコントラストも効き、光の演出も効いてステージでの存在感もハンパありません。本編で触れたバレエ要素が取り入れられた振り付けも地味に凝っていて、パッとカットインされるステップのキレも彼女のポテンシャルの高さを感じさせるもの。鳥籠越しの俯瞰からカメラがギューンと寄ってリリエンヌの脇を通過しその勢いのまま引くサビ直前の演出には思わずさぶいぼ、隅から隅までストレートに格好良い歌姫のステージでした。余韻たっぷりのラストキメも良かった。ただそれだけに使い回しのSpAは少々惜しかったかもしれない。特に横ピースウインクのキメはツンドラ歌姫に合わないと思う(笑
参考までに特に難易度が高かろうBメロ2cho目のリズム取り。
折れた翼見つめても元には戻らない
この手のひらに残されたもので
何が出来るかを見届けていかなくちゃ
(7/4) お れ た つ ばさ み つ め ても も と に はもーーー
(7/4) ど ら ない こ のて の ひ ら に
(4/4) のーこされたものでなにがで きるかを みーとどけていかーなくちゃ
アイカツの楽曲は子供向けアイドルアニメなのにクイタメをナチュラルに入れてきて面食らったりしますがこの曲はもはやそういうレベルではありません。変拍子&小節を無視した歌詞区切り&早口は最高に盛り上がるけれど最高に難しい。地デジの字幕が無かったら解読すらできなかったかも。
そして曲が終わってシーンと静まり返る客席…TVの前の私もこの観客と同じリアクションでした。あまりに凄いモノを見るとポカーンと放心してしまってリアクションが遅れるのよね(笑。そのとおり会場の観客たちもゆず先輩の呼び水によって割れんばかりの喝采を送り、リリエンヌの復活ステージは大成功と相成りました。その後 控えテントで復活祝いのウインナコーヒーをプレゼント、からのハイタッチはいかにも仲良しさんで思わずほっこり。常時三年生と行動を共にしていたゆず先輩にとってリリエンヌの復学は何より嬉しいでしょうし、これから学園に戻るリリエンヌからしてもゆず先輩の存在は強い支えになる事でしょう。復学を機に有莉ちゃん先輩や他幹部などなど二年生の描写幅がますます広がりそうですし今後の活躍がじつに楽しみ。って一年生組にも頑張ってもらわんとね(笑
「ラッキーは七つ全部見つけられたけど、やっぱり個性は自分で見つけないとだね」
ライブラリの四人娘はリリエンヌの映像にいたく感激し、強烈な存在感に溢れるツンドラ歌姫との出会いを心待ちにしていました。ってなトコで真昼ちゃんが上手い事言って締め。と思ったらゆめがキャッチフレーズ作りで個性を見出すとか言い始め…
「そうだな私のは…煌めく輝き…違うな」
「違う違う! 白銀の白き…」
「何で雪?」
「あっ、じゃあ雲の上の…あっ、天国の使者!」
「違うな…お茶目な堕天使、すばしっこい子熊、あとは…
「…ゆめちゃんの個性探しはまだまだ続くね」
思い付きのキャッチフレーズを次々浮かべるも全くハマらず堂々巡り、ってな様子を呆れて見ている小春ちゃんでオチでした。あはは。リリエンヌ参戦回として彼女の身辺をもっと深掘りするかと思ったら意外とあっさりなお話でした。まあ今回きりで持ちネタ全部出しちゃう訳にもいきませんし、掴み所のない(笑)ツンドラ歌姫として今後じわりじわりと「彼女が抱える何か」について描かれていくのでしょう。
アイキャッチまとめにリリエンヌ追加。
A終わり
B頭
↓記事が役立ったら一票どうぞ。
この世に好きなものがあるって素敵じゃない?
「もう半年経ったなんて信じられないよ~」
「来年の今頃はどうなってるかな?」
「私、絶対S4になってたい!」
「私も!」
「でもどうすればなれるんだろう?」
四ツ星入学以来の写真をパラパラ眺めながらゆめのセリフ。見ているこっちももう半年経ったのか!って感じです(笑。何せまだまだ先と思っていたスターズ劇場版がほぼ上映終了なんだもの…ホント月日は早い。早すぎて焦る。そういや前作が終わった3月いっぱいでblogを休止したはずなのに全然フツーに続いててちょっと笑う。
「やっぱり個性かな?」
という流れから今回の基本ネタ「個性」について考え始めたゆめ。ここはアンナ先生のモノマネから、ゆめの個性について考えるローラの表情が絶品でした。顔もそうだけど指の仕草がかわいすぎ。そういやローラの個性「ロック」は第7話にて描かれましたが…その後ほとんど活かされていないため正直スポンと忘れてた(笑。ここらで一発ロック調のライブステージが欲しいトコ。そんなん言うてて「みつばちのキス デスメタルver.」でも来ちゃったらどうしよう。ヒラ゙リ゙フヷリ゙! み゙・づ゙・ば゙・ぢ゙・の゙・ギ゙ズ! ギャワーン! ズドーン! ガッシャーン! バリバリバリ! みたいな。
一方その頃高原サナトリウムにゆず先輩が訪れ、今回いよいよ本格参戦の「白銀リリィ(CV.上田麗奈)」通称リリエンヌの顔見世であります。本棚にぎっしり詰まった本は読書好きの表れで、セリフの度に本の引用(ポエム)を示す独特口調の根拠としています。ここの短いやり取りだけでリリエンヌの天然浮世離れっぷりが見て取れ、キャラ作りで中二を演じるレベルより重症(笑)な個性の持ち主である事が判りますね。
「意地悪な夏の日差しも秋の柔らかな光に追い立てられて空を後にしたようです」
ゆず先輩のライブチケットを受け取るまでのセリフ回しもかーなーり面倒くさい(笑。万事これではリリエンヌ回のライターさん大変そう。ってリリエンヌ登場回なのにゆず先輩のライブ!? 9月に入ったのに「8月のマリーナ」歌う? というか秋が来て喜んでいるトコで真夏の歌はダメだろう? といろんな考えが巡った(笑。それにしても広い部屋に大きな本棚・ソファー・天蓋ベッドなどなどこの設備はいったい? 高原療養所というより金持ちの避暑地みたいなものだろうか。
「捜査は足だよ!」
Aパート冒頭は全部見つけると願いが叶うといわれる「四ツ星学園 七つのラッキー?」の話題から「全部見つけて個性的になれますようにってお願いする!」と張り切るゆめ、その話に乗ったローラ&小春ちゃんのヒトコマ。虫眼鏡を構えて張り切るゆめかわいい、というかその勢いの良さが既に個性のような。
「学園の中で四つ並んでいる大きな四ツ星を探せ」
まずのお題にさっそく頭を抱える三人の傍らに「それ知ってる」と真昼ちゃんが加わり、ここから先は四人での行動になります…あこはどうした!? このテの探し物ならあこ&小春ちゃんの組み合わせが最強でしょうに!
そんなこんなでグラウンドに煌めく「大きな四ツ星」を発見し、続いて「無限の鏡」→「踊る妖精」→「美術室の美しい人」→「時と共にステップ」→「夜の小さいピアノ」と順調に見つけていきます。図書室での狼藉に即座に飛んでくるありさ先輩が良い味出してます。しかし真昼ちゃん付き合い良いな(笑。ところが順調だったのはここまで、ゆめたちは最後の一つ――
「見る者すべてを凍らせるツンドラの歌姫を探せ」
ドコにいるのか?どんな人なのか?すら判らない、ノーヒントの難問にぶち当たってしまうのでした。
シーン変わってゆず先輩のライブ会場へ。もうライブ当日なのか。テンポ早っ。現場スタッフに挨拶を済ませたゆず先輩は控えテントで上着を脱いでストレッチ、するとどこからともなく流れてきた冷気に襲われ、ふと振り返るとリリエンヌの姿が! 暑気が苦手なツンドラの歌姫とはいえ存在自体が低温て…これってゆめの虹ブーストよりよほどオカルト能力のような気がする(笑。
「赤毛のアンだったらきっとこう言うでしょう。『こんな日に生きられて良かったと思わない?』と…」
「さっそくだけどストレッチ手伝ってほしいゾ」
この噛み合っているのかいないのかよう判らん会話がナイスすぎる。そして頼まれるまま背中をグイグイ押すリリエンヌが何だかかわいい(笑。ってなストレッチシーンから幼少時の回想が入り、小さい頃から変わらない二人の関係をチラリと。最初はバレエ教室仲間だったのかな。背中を合わせ体重を乗せてグイグイ押し、「エジソンは言っています~」と名調子を語る小っちゃいリリエンヌがマイペースすぎて凄い(笑。回想終わって現実に戻ったカットで上を向いてるリリエンヌ、その絵面から察したとおりカメラが引くと昔と同じく背中を合わせてグイグイしてました。あははは。見るからに(というか体質まで)クール全開の彼女が天然ナチュラルにこの調子ってのはある意味最強かもしれない(笑
「ゆず、閃いちゃったゾ!」
小っちゃい頃から変わらない二人はお互い笑い合い、するとゆず先輩が何か閃き、背中のリリエンヌがハテナを浮かべてAパート引き。
捜査が行き詰まった四人娘はベンチで一休み。そこで改めて「ツンドラ」の意味を調べ、小さいお友達向けの解説を含めて「地下に一年中溶けることのない氷のある土地」と示し、すると小春ちゃんは「冬にならないと判らないかも?」とご尤もな事をおっしゃります。そもそもこの学園にいるのかすら判らず、もはや打つ手無しの状況に「六つ見つけたからいいんじゃ?」と妥協案を言い出すゆめ…ゆめってこんな途中であっさり諦めちゃうような子だっけ? 直後に燃え上がるローラ&真昼の負けず嫌いを際立たせる流れなのだろうけどこの振りはちょっと違和感。
「え? このイベントに私も出演したらどうかというのですか?」
シーンは再びライブ会場に戻り、そこで間髪入れず語られたリリエンヌの思いっきり説明調のセリフにちょっと笑ってしまった。判りは良いけどもう少し説明臭を消しません?(笑。ともあれ出演を誘う言葉にリリエンヌはイマイチ乗り気ではなさそうで、それは体力面の理由では無いらしく――
「ただあまりに急な事なので…」
「え~、リリエンヌの口からそんな言葉が出るとは思わなかったな」
至極真っ当なリリエンヌの理由についてゆず先輩は意外な反応を示します。そこで再び入る回想シーン、小学生時代の学芸会にて急な代役を見事にこなしたリリエンヌが今回の急場をこなせないはずが無いと。歌姫の子供時代は役者の才能もあった、それ以前はバレエを習ってダンスの才能を伸ばし、立ち居振る舞いは言わずとも美しく、しかし何故か歌に関するエピソードが語られません。逆に言うとリリエンヌは歌以外の要素を子供時代に全て揃えていて、なのに今は歌組所属の歌姫として君臨している…このパターンってひめ様と同じじゃ? また彼女たちが四ツ星に入った途端 図抜けた歌唱能力が開花したとすれば、新入生初ステージで突然虹ブーストを発動させた誰かさんも同じパターンと言えましょう。そしてこの三人に共通するであろう事を想像すると答えは一つしか無い感じですがはたして。
「砂時計に残った砂はごく僅か。宝石も原石のままではそれほどまでに輝きません。磨く時間があってこそ人々の目に美しい煌めきを届けるのです」
「ステージまで時間が少なすぎるって事だよね?」
引き続き不安を語るリリエンヌの言葉にスタッフ氏はキョトン、ってなトコで通訳が入るのも今やお約束パターンでありますね(笑。時間の無さはゆず先輩が付き合いを申し出て解決、一方自分のステージについては「本番に強い」と言い切って事も無し。というわけで復学に向けてのウォーミングアップステージが意外とあっさり決まり、では段取り流しを…というスタッフの言葉を遮ったリリエンヌは――
「天空より裏の女神を降臨させねばなりません」
彼女がステージ前に行うらしい「精神統一」、この言葉の意味を深読みするとやっぱり答えは一つしか無いなあ。ううむ。
「もうどこにいるの? ツンドラの歌姫!」
シーンは再び四ツ星へ戻り、ラッキー探しに行き詰まったゆめたちのトコへ幹部二人が登場。するとゆめの叫びを聞いた二人は口々に「懐かしい」「誰もが一度通る道」と、しかも「六つ目までは簡単に見つかる」のもお約束との事。どうやらこれは四ツ星生の恒例らしく、今や立派な幹部の二人が今のゆめたちと同じ事をしていたと想像すると何だか微笑ましい(笑。一番難しい「七つ目のラッキー」は毎年入れ替わるらしく、去年は「厳格なギリシャ像」…ツバサ先輩こういう出番ばっかりのような気がする(笑。それはそうと今年のお題である「ツンドラの歌姫」についてミッキー先輩曰く「歌姫は今休学中」とあっさり、さらに「歌組の二年 白銀リリィって子なの」とあっさりネタバラシしてしまいます。いいのかそれで(笑。続いて有莉ちゃん先輩が幹部ポジションを明かし、高原療養の件を明かし、ところがそれを聞いても肝心の「ツンドラ」についてはサッパ判りません。そりゃ判らんわ(笑。ならばと理由を訊いても「言葉では説明しづらい」とかわされ、四人娘は先輩に勧められるまま「ツンドラの歌姫の個性」を確かめに四ツ星ライブラリーへ。
「ひゅううううう」
「今ゾクゾクっときた。これがツンドラの歌姫」
四ツ星サーバのフォルダに収められた昨年の秋フェスデータ、その中から「18_白銀リリィ」と書かれたフォルダを開き、するとその瞬間四人を冷気が襲い…映像データだけでも冷気を走らせるリリエンヌおそるべし! 再生映像に呑まれるゆめの表情もリリエンヌステージへの期待を高めますね。早よ見せて!
そして高原ステージでのイベントが始まり、大入りの観客の前にリリエンヌが登場します。キラキラの氷を纏いクールな表情を崩さず現れたリリエンヌへ客席から「復帰したんだ?」との声、この辺から彼女の知名度=人気が判りますね。しかし一般客すら知っているアイドルを四ツ星の後輩が誰一人知らんってのはどうなんだろ? せめてアイドルマニアの小春ちゃんくらいは「ツンドラの歌姫…以前聞いた事あるんだけどなあ」程度の反応が欲しかったかも。
「鳥が笑い、花々が咲き、サターンでさえ浮かれて踊り出してもまだ何かが足りない。そう、そこに歌がなければ人は愛を知らないままなのです」
そこはサターン云々ではなく「風が踊り、月が輝いても」じゃないか?と思わなくなくも。ともあれ一夏ぶりにステージに立ったリリエンヌは例の名調子を語り、客席がドッと盛り上がったトコでいよいよライブ初披露です。ステージ裏のテントに設えられたアイカツシステムはやっぱり前作のボックス型の方が自然に思える。手のカードは「グリーンシャドーコーデ(レア)」で、つまり幹部クラスでもプレミアムは使えないのだなあと。そういや幹部クラスのライブってこれが初めてですね。いつか有莉ちゃん先輩やミッキー先輩のライブを見たいなあ。いやその前に小春ちゃんか!
コーデチェンジ中の作画とコーデチェンジ後のCGを見比べると、さすが最新CGモデルだけあって作画再現率がさらに高まり…というかもはや手描きに遜色無いレベルでしょう。ボリューム過多の独特の髪型(四条の縦ロール)はアイカツCDではなくプリンセスプリキュアのスカーレットを思い出すかも。見るからにモーションが大変そう(笑
コーデチェンジを終えてパッと映ったステージは鳥籠をモチーフとした荘厳なイメージで、思わずおおっ!と思うや稲やステージ中央へコツコツ歩くリリエンヌのストッキング脚にリアルでおおっ!と漏らしてしまった(笑。何このフェティシズム溢れるアングル。というわけで始まったステージ曲は「Dreaming Bird」、歌唱はななせさん、作詞はヒカリツカサ氏、作曲・編曲はお馴染みの南田健吾(onetrap)氏であります。リリエンヌというキャラクターは言ってしまえば「ユリカ様枠」で、キャラ概要を見た辺りから持ち曲の傾向も大抵想像が付いていたわけですが…結論から言うとこの曲はリリエンヌという個性に負けず劣らず強烈な曲で、彼女の特異さをより引き立てる、私の想像をあっさり上回った曲でした。南田氏ちょっとやりすぎですよ。こんなの子供番組に使っていいの?というくらい難しい、想定外の変拍子にはリズムを取る手足が少々迷子になったほど(笑
まずイントロ頭は3拍子のカウントが8回(譜面表記はおそらく「6/8の4小節」ですがあくまでイメージ上、以下同様)、これは荘厳なイメージに合っていてなるほど~、続いてイントロメロが始まるとBPM上昇&6拍子に変わり強烈に盛り上げ、おおお!と思ったらイントロラストでいきなり8拍子が入ってAメロへ。もうこの時点でえ?え?ってなもの。しかしこれは文字どおりイントロでしかなかった。
Aメロは頭から3拍子の静かな入り、すると1cho終わりで4拍子に変わりAメロ2choを加速、Bメロ1choはそのまま4拍子で走り抜け、それが2choに入るとトリッキーな7拍子に変わり、早口パートで4拍子に戻ってサビ以降はそのまま全力の歌姫モードへ。何じゃこりゃ~! バロックな曲調は予想内とはいえ、まさかこんなプログレチックな変拍子曲で斬り込んで来るとは想像すらしていませんでした。参った。普段15/16とか17/16とかの曲を聴いたり弾いたりしている変態曲好きの私ですが、幼女向けアイドルアニメ挿入歌でまで聴く事になるとは(笑。またななせさんの伸びやかなボーカルがよく合っていて、遅れてきた歌姫としてじつに貫禄に溢れる名曲名ムービーに仕上がっていました。これはもう1日も早くフルバージョンを聴きたい。早くアキコレ売って!
映像的には曲の流れ合わせた頻繁なカットワーク(45cut SpAを除く)に目を回しながらも画面引力は抜群。クールに歌うツンドラ歌姫の表情描写も良く、無表情の内に秘めたアツい情熱が伝わってきます。銀髪灼眼は暗め背景とのコントラストも効き、光の演出も効いてステージでの存在感もハンパありません。本編で触れたバレエ要素が取り入れられた振り付けも地味に凝っていて、パッとカットインされるステップのキレも彼女のポテンシャルの高さを感じさせるもの。鳥籠越しの俯瞰からカメラがギューンと寄ってリリエンヌの脇を通過しその勢いのまま引くサビ直前の演出には思わずさぶいぼ、隅から隅までストレートに格好良い歌姫のステージでした。余韻たっぷりのラストキメも良かった。ただそれだけに使い回しのSpAは少々惜しかったかもしれない。特に横ピースウインクのキメはツンドラ歌姫に合わないと思う(笑
参考までに特に難易度が高かろうBメロ2cho目のリズム取り。
折れた翼見つめても元には戻らない
この手のひらに残されたもので
何が出来るかを見届けていかなくちゃ
(7/4) お れ た つ ばさ み つ め ても も と に はもーーー
(7/4) ど ら ない こ のて の ひ ら に
(4/4) のーこされたものでなにがで きるかを みーとどけていかーなくちゃ
アイカツの楽曲は子供向けアイドルアニメなのにクイタメをナチュラルに入れてきて面食らったりしますがこの曲はもはやそういうレベルではありません。変拍子&小節を無視した歌詞区切り&早口は最高に盛り上がるけれど最高に難しい。地デジの字幕が無かったら解読すらできなかったかも。
そして曲が終わってシーンと静まり返る客席…TVの前の私もこの観客と同じリアクションでした。あまりに凄いモノを見るとポカーンと放心してしまってリアクションが遅れるのよね(笑。そのとおり会場の観客たちもゆず先輩の呼び水によって割れんばかりの喝采を送り、リリエンヌの復活ステージは大成功と相成りました。その後 控えテントで復活祝いのウインナコーヒーをプレゼント、からのハイタッチはいかにも仲良しさんで思わずほっこり。常時三年生と行動を共にしていたゆず先輩にとってリリエンヌの復学は何より嬉しいでしょうし、これから学園に戻るリリエンヌからしてもゆず先輩の存在は強い支えになる事でしょう。復学を機に有莉ちゃん先輩や他幹部などなど二年生の描写幅がますます広がりそうですし今後の活躍がじつに楽しみ。って一年生組にも頑張ってもらわんとね(笑
「ラッキーは七つ全部見つけられたけど、やっぱり個性は自分で見つけないとだね」
ライブラリの四人娘はリリエンヌの映像にいたく感激し、強烈な存在感に溢れるツンドラ歌姫との出会いを心待ちにしていました。ってなトコで真昼ちゃんが上手い事言って締め。と思ったらゆめがキャッチフレーズ作りで個性を見出すとか言い始め…
「そうだな私のは…煌めく輝き…違うな」
「違う違う! 白銀の白き…」
「何で雪?」
「あっ、じゃあ雲の上の…あっ、天国の使者!」
「違うな…お茶目な堕天使、すばしっこい子熊、あとは…
「…ゆめちゃんの個性探しはまだまだ続くね」
思い付きのキャッチフレーズを次々浮かべるも全くハマらず堂々巡り、ってな様子を呆れて見ている小春ちゃんでオチでした。あはは。リリエンヌ参戦回として彼女の身辺をもっと深掘りするかと思ったら意外とあっさりなお話でした。まあ今回きりで持ちネタ全部出しちゃう訳にもいきませんし、掴み所のない(笑)ツンドラ歌姫として今後じわりじわりと「彼女が抱える何か」について描かれていくのでしょう。
アイキャッチまとめにリリエンヌ追加。
A終わり
B頭
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