2016-09-04(Sun)
ラブライブ!サンシャイン!! #10 シャイ煮はじめました
あなたにとって大切なもの。
私にとって大切なもの。
アバン冒頭は新曲の歌詞作りについてLineをやり取りする梨子&千歌。何だかんだ誤魔化しながら引き延ばす千歌へビシィ!と厳しい梨子のスマホへドコゾからメールが届き…無印1期のことり留学、先の鞠莉さん留学騒動に続いて、今度はピアノコンクールのテイで梨子離脱展開の前振りです。ううむ。グループやメンバー個々の絆を示すにイレギュラーな別離(脱退)展開はお約束ではありますが、こう立て続けだと何というかモニョモニョしなくなくも(略
そんな判りやすい前振りアバンからCM明けてAパートは、前回晴れて九人体制となったAqoursが屋上に全員集合。やはり1フレームに九人入ると賑やかというか狭い(笑。こうも常々人口密度が高いと今後の作画が大変そう。ともあれ抜けるような夏空の下、真夏の日差しをモロに浴びて早くも溶けそうな千歌&花丸&善子のボヤきから、この状況でも妙に張り切ってるダイヤさん&鞠莉さんの声が響きます。
「さていよいよ今日から夏休み!」
「サマーバケーションと言えば?」
「はいあなた!」
ってな質問に対し「海」「パパが帰ってくる」「おばあちゃんちに」「夏コミ!」などなど夏休み計画を語るみなさん。するとダイヤさんは全力で「ブッブー!」と全否定から「片腹痛い!」と各メンバーのスクールアイドルの自覚の無さを嘆くのでした。なるほど二年間もアイドルカツドウお預けだっただけに、その封印がついに解かれた三年生二人のテンションは並々ならぬものを感じさせます(笑。一方そんなお姉ちゃんが嬉しくて仕方が無いルビィの表情も良かった。
「夏と言えば!? はいルビィ!」
「たぶん…ラブライブ!」
「さすが我が妹、かわいいでちゅね~、よくできまちたね~」
「がんばルビィ!」
部室に場所を移して始まった姉妹コントはやりすき感を否めないものの、大好きなお姉ちゃんと一緒にスクールアイドルが出来る嬉しさに溢れるルビィが本当にかわいいので大目に見ます。自分の意志どおりAqoursに入ったもののお姉ちゃんの事を思えば掛け値無しに楽しめたはずもなく、しかしその枷が解けた今ようやく心からの笑顔を見せられるようになったのですね。ちょっと甘えた&甘やかしすぎるけど(笑。それはそーと今年のラブライブって夏開催だったのか(さりげなく重大情報
「ラブライブ予選突破を目指してAqoursはこの特訓を行います!」
イマサラ説明するまでもない某グループの合宿メニューを背負ってやる気満々のダイヤさん、一方ポンコツ三人娘(笑)はあまりのハードメニューをジト目で見つめ…ここでもまた全力で張り切ってる黒澤姉妹が良い味です。ふんばルビィ! そしてさっそく特訓へ!
「そーーーいえば千歌ちゃん、海の家の手伝いがあるって言ってなかった?」
「あ! そーだ! そーだよ! 自治会で出してる海の家手伝うように言われてるのです!」
「あ、私もだ」
容赦無く照り付ける真夏の太陽を前にして急に用事を思い出す曜・千歌・果南。あははは。ところがこれが今回のハード(?)な流れを決定づけるのでした。
「じゃあ昼は全員で海の家手伝って、涼しいmorning&eveningに練習って事にすればいいんじゃない?」
それは良いけど時間が足りない、ならば千歌宅に泊まって合宿にしちゃえ! と恒例の合宿展開へ急遽発展。合宿といえばいつもと違う場所に出掛けて水着&風呂&同宿ドタバタってのがお約束ですが、立地自体が合宿所みたいな千歌宅があるのだからわざわざ出掛ける必要がありません(笑。しかし夏休みのかき入れ時に旅館の一部屋を占拠ってのはどうなの? と思ったら(以下後述
「それでは明日の朝四時、海の家に集合ということで」
「おっ…おう……」
合宿が決まった別れ際のダイヤさんがまた張り切りすぎてて笑えます。そんな時間から集まってどうすんの? 対するみなさんのリアクションもさすがに引き気味で…と思ったら(以下後述。ってなトコで一人考え込んでいる梨子に気付いた千歌。つまりこの時点の梨子はまだピアノコンクールに出るか否か迷っていて、暗い自室に帰り自作曲「海に還るもの」の楽譜を見つめるヒトコマも彼女のグルグル胸中を強調しています。
そんな陰った絵面から一転して真夏の浜辺を駆け抜けるケツ! というわけで青い空&青い海を背景にAqoursメンツの水着キャッキャが始まります。やはり三年生組はスタイルがよろしい。浮き輪で漂うルビィは幼い印象に反して意外と安産型? というかいつもは脚アニメの本作が今回はここぞとばかりケツアニメになってる?(笑。などなど遊んでばかりのみなさんにご立腹のダイヤさん、とはいえ自ら下した指令どおり朝四時に集まったのは花丸だけだったようで…ダイヤさんダメじゃん(笑
「はて!? そのお店はどこですの!?」
そして手伝うはずの海の家をわざとらしく探すダイヤさん。あまりにボロい昔ながらの浜茶屋に現実逃避してしまうのは判るかも。待望のスクールアイドルカツドウにテンション上がりすぎて空回りというか意識がアサッテの方向へ飛んじゃってる感じ。
ダイヤさんの視界から外れるほどボロ普請、しかも隣で営業している今風の海の家に客を取られてどーにもこーにも。この厳しい現実にはさすがのダイヤさんもすっかりしょんぼり意気も落ち――
「私たちはラブライブの決勝を目指しているんでしょう? あんなチャラチャラした店に負ける訳にはいかないわ!」
「あなたの言うとおりですわ!」
そんなダイヤさんへ大きく回り込んで大仰なセリフ&アオリで嗾ける鞠莉さん、一方さっきまで沈んでいたダイヤさんはあっさり乗せられこの調子であります。なるほどいろんなリミッターが外れたダイヤさんを操るのは鞠莉さんの仕事か(笑
「今年は私たちが救世主となるのです!」
テンションが戻ったダイヤさんの指令で看板娘(笑)と化した千歌&梨子。それにしてもアツくなりすぎ?と思ったらルビィ曰く「ちょっと昔いろいろあって…」との事で何やら含みを持たせます。そして屋根からひらりと飛び降りて果南に迫りチラシを手渡し――
「あなたのそのグッラーマラスな水着姿でお客を引き寄せるのですわ!」
「他のジャリ共では女の魅力に欠けますので」
鼻息荒く迫るダイヤさんがいろいろ穏やかじゃないすぎる(笑。それはそうと本編での絶対ガードの反動か、パ○ツじゃないから恥ずかしくないもん!的に見せまくる作画アクションにちょっと笑った。
続いて店内の料理番。鞠莉さん・曜・善子といかにもなメンツによるスペシャルメニューが次々と披露され…料理も手際よくこなす曜の「ヨキソバ」はともかく、黒光り&真っ赤な液体が食欲をそそらない「堕天使の涙」、そして妖しく光る鍋を憑かれたように混ぜる鞠莉さんの「シャイ煮」と地獄メニュー一直線であります。
「さあこれで客がドバドバと!」
宣伝&メニュー充実ってのは決して間違った方策では無いのだけれど内容が伴わなかったか(笑。変わらずガラーンとした店前で唖然のダイヤさんはしかし客の嬌声に愛想良く振り向き、ところがそれは千歌に呼ばれて来たクラスメイトモブたちだったというオチ。ホント お・ば・さ・ん!
その後夕暮れになって始まった特訓は言い出しっぺのダイヤさんを始めとして果南以外の全員が早々KO、続く体幹トレーニングでもバランスを崩して将棋倒しとなり…それでもみんな揃って一つの目標へ突っ走る楽しさに梨子は笑みを浮かべ、突っ伏した千歌も笑顔を返すのでした。おそらくこの時梨子は件の判断について腹を決めたのでしょう。
特訓を終えて千歌宅へ戻るとバケツ水を被って砂落とし。髪を振って水を払うルビィの動きがほとんど子犬のそれであります(笑。それにしても凄い描き込み。などなど騒がしい娘たちへ「絶対うるさくしたらダメ」と美渡姉のクドい注意が飛び…これまた明らかに前振りですよね(笑。続いて鞠莉さんが腹を鳴らしてさあ晩ご飯! と思ったら。
「美渡姉が余った食材は自分たちで処理しなさいって」
思いっきり売れ残ったシャイ煮&堕天使の涙が今晩のメニューに相成りました。これは見るからにキッツイ。ところがシャイ煮はグロい見た目に反して極上美味で、じつは世界中から集めたスペシャル食材のごった煮…マンボウ・鯛・松茸・鮑・伊勢海老・蟹・霜降り牛、そしてトドメは熊の手まで、これだけの高級食材を使いまくった結果値段は一杯十万円くらい?とか金持ちの道楽すぎる(笑。そういやシャイ煮の器が「ホテルオハラ」で、そこまでするならシェフも呼んで来れば? いや金持ちパワーを発動するならいっそ浜茶屋自体をオサレに建て直しちゃえよ! と思うトコですが、それをせずこういう無駄遣いで散らしちゃう辺り鞠莉さんらしいかもしれない。自由だなあ。
「ピギャー! からいからいからいからいからい!」
続いてルビィが堕天使の涙をパクッと頬ばると、見る見る顔を赤くして鳴き声一閃 外へ飛び出しからい!からい!の大絶叫であります。あははは。嫌いな食べ物:わさびってくらい辛い物がダメなルビィだけにこのリアクションも無理なし? タコの代わりにタバスコで味付けされたそれを善子は普通に食べ、鞠莉さんも普通に食べて…グロい見た目&辛さはともかく人体に深刻なダメージを与えるモノでは無いみたいです。いや流れからしてこの二人の味覚がオカシイのか(笑
そんなドタバタの一方で新曲について穏やかに話す二年生組。歌詞担当の千歌も作曲担当の梨子も「いい歌」へ向けての思いを確かめ合い…そのまま浜茶屋を出た梨子は件のメールを迷うことなく消去。要するに梨子の気持ちはこの時点で完全に固まっていたという事です。ところがソースを取りに自宅へ戻った千歌は梨子のピアノコンクールについて偶然聞いてしまうのでした。ああお約束。
結局旅館の部屋を使わせてもらえなかったようで九人は千歌の部屋で雑魚寝…はいいけどこの布団ちょっと小さすぎない?(笑。果南のムネに顔を埋める鞠莉さん、姉妹仲良くぐっすり寝ている黒澤姉妹など穏やかじゃない風景をチラリと映しつつ、ベッドの千歌はさっき聞いた話を確かめていました。
「やっぱり…この日ってラブライブの予備予選と同じ日
今回冒頭シーンが夏休み初日なので8/20のコンクール(ラブライブ予備予選日)まであと1ヶ月、このタイミングで行われるとなればのんびり考えている時間など無く、千歌は隣の布団で眠っている梨子をムギュッと起こして浜辺で話し合う事に。
「今の私の場所はここなんだって」
「そっか」
月に照らされた浜辺にて千歌がコンクールの件を話すと梨子は少々戸惑いつつも正直な気持ちを伝えます。みんなと過ごした日々を思い、千歌との出会いを思い、「どっちが大切なのか?」と考えたら答えはすぐに出た。そう答える梨子の言葉を信じて笑顔で答える千歌、しかし帰る背中を見送る表情はイマイチすっきりしていないようでした。要するに一応きちんと話し合ったとはいえ内面的には先の鞠莉さん&果南の関係マンマということ。
明けて翌日も看板娘&料理番の担当は変わらず、店内では番頭ダイヤさんの下 花丸&ルビィがドジっ子ウエイトレスとして賑々しく店を回していました。看板が新作になってる(笑。ってなトコで果南&梨子のダンス打ち合わせに千歌が合流して梨子宅へ。
「大切なもの…?」
千歌が考えた新曲歌詞のテーマは「大切なもの」、すると歌詞を見た梨子は無意識のうちに例の楽譜へ目をやり、その視線を追った千歌は梨子にとっての「大切なもの」の在処に気付き、先のモヤモヤの正体にも気付いてしまった。
「船乗りカレーwithシャイ煮と愉快な堕天使の涙たち」
再び浜茶屋へ戻って早くも晩メシタイムは今日も売れ残ったシャイ煮&堕天使の涙のお片付け。まあカレーに入れれば大抵の具材は食べられちゃうもので、シーフードや高級牛肉はカレーに合うだろうし、タバスコ堕天使はホットソースになりますし…それにしたって鮑の存在感が強烈すぎてナントモ穏やかじゃない一皿に仕上がってます(笑。パパ直伝の船乗りカレー、つまり曜の父ちゃんは船乗りさんなのね。せっかく夏休みに帰ってきても男子禁制の本作では出番なさそうではありますが(笑。というかだから「ヨーソロー」なのか。
意外と美味だった船乗りカレー以下略に妖しい皮算用のダイヤさん、例によってスゲー勢いで食べまくる花丸などなど盛り上がってる一方で、ボーッとしている千歌に気付き、千歌の視線に気付いた曜のいかにもな表情がいかにもフラグであります。梨子のコンクール問題がこのまま収束すれば他メンバーに黙ったままでも特に影響は無く、ってなトコであえて波乱を呼ぶのなら曜が二年前の果南ポジションとして動くくらい?と考えていました。梨子:Aqours続行、千歌:梨子が望むとおり、曜:それでは梨子の未来が!みたいな。とはいえそれではあまりにマンマすぎるし、何よりこのまま進みませんでしたし(笑
「これからラブライブの歴史とレジェンドスクールアイドルについての講義を行いますわ」
ラブライブ!は結構初期から見ている私もラブライブの何たるか?には相当疎いのでこれを機にお勉強させてもらおうと思ったら…食い付くルビィの向こうで瞳を一際キラキラさせてる鞠莉さんに思わずマジ吹き。あなた何やってんですか!(笑。落ちた目玉に絶叫のダイヤさん、ヤレヤレのみなさん、すると襖の間からギロリと覗いて早々にオヤスミナサイ。これは怖い怖すぎる。目玉が剥がれたまま寝てる鞠莉さんも地味に怖い(笑
そして昨晩同様どっぷり寝入ったみなさんの中で昨晩同様梨子を起こした千歌は「お願いがある」と言いながら夜中の道へ誘い出し――
チャリで走ってほどなく着いた先は学園の音楽室でした。
「梨子ちゃんが自分で考えて、悩んで、一生懸命気持ち込めて作った曲でしょ? 聞いてみたくて!」
梨子の本当の気持ちを確かめるには梨子の気持ちが詰まっているこの曲を聞くのがいちばん。夜中の学校にどうやって忍び込んだ?とか何故千歌が梨子の楽譜を持っているのか?とか考えてはいけない。一方突然の申し出に戸惑う梨子でしたが熱心にお願いされて渋々了承、自信無さげにピアノに向かって曲を弾き始め、するとその音色に聴き入る千歌。おそらくこの時梨子の「大切なもの」を確かめたのでしょう。曲が流れるままシーンは夜明け前の海辺へ変わり、そして千歌は思いがけない事を梨子に伝えます。
「梨子ちゃん。ピアノコンクール出てほしい」
Aqoursを選んでくれた梨子の気持ちを十分理解しながら、それでも千歌は梨子の中の「ピアノへの思い」を大切に考えた。思えば第2話ラストで「(スクールアイドルを)やってみて笑顔になれたら、変われたらまた弾けばいい」と言っていて、思惑どおり(?)前向きに変わった梨子へピアノの道を示す事は千歌の本懐とも言えるでしょう。それこそ「ピアノから逃げていた梨子」を千歌が誘った理由なのだから。
「ほんと変な人…」
そんな千歌の気持ちに打たれた梨子はギュッと抱きつき涙で答え、手を取り合って黙って頷き、祝福の朝日に包まれて一段落。とはいえ大切な予備予選に梨子が抜ける、なーんて一大事を二人だけで決めてしまい、要するに他のメンツがこれを知ったらどうなるか? 平たく言うとフラグが立ちまくっていた曜はどう動くのか? ってのが1期ラストのヤマ場になりそう。また二年前に同じ事を経験した三年生組の動向も気になるトコです。
↓記事が役立ったら一票どうぞ。
私にとって大切なもの。
アバン冒頭は新曲の歌詞作りについてLineをやり取りする梨子&千歌。何だかんだ誤魔化しながら引き延ばす千歌へビシィ!と厳しい梨子のスマホへドコゾからメールが届き…無印1期のことり留学、先の鞠莉さん留学騒動に続いて、今度はピアノコンクールのテイで梨子離脱展開の前振りです。ううむ。グループやメンバー個々の絆を示すにイレギュラーな別離(脱退)展開はお約束ではありますが、こう立て続けだと何というかモニョモニョしなくなくも(略
そんな判りやすい前振りアバンからCM明けてAパートは、前回晴れて九人体制となったAqoursが屋上に全員集合。やはり1フレームに九人入ると賑やかというか狭い(笑。こうも常々人口密度が高いと今後の作画が大変そう。ともあれ抜けるような夏空の下、真夏の日差しをモロに浴びて早くも溶けそうな千歌&花丸&善子のボヤきから、この状況でも妙に張り切ってるダイヤさん&鞠莉さんの声が響きます。
「さていよいよ今日から夏休み!」
「サマーバケーションと言えば?」
「はいあなた!」
ってな質問に対し「海」「パパが帰ってくる」「おばあちゃんちに」「夏コミ!」などなど夏休み計画を語るみなさん。するとダイヤさんは全力で「ブッブー!」と全否定から「片腹痛い!」と各メンバーのスクールアイドルの自覚の無さを嘆くのでした。なるほど二年間もアイドルカツドウお預けだっただけに、その封印がついに解かれた三年生二人のテンションは並々ならぬものを感じさせます(笑。一方そんなお姉ちゃんが嬉しくて仕方が無いルビィの表情も良かった。
「夏と言えば!? はいルビィ!」
「たぶん…ラブライブ!」
「さすが我が妹、かわいいでちゅね~、よくできまちたね~」
「がんばルビィ!」
部室に場所を移して始まった姉妹コントはやりすき感を否めないものの、大好きなお姉ちゃんと一緒にスクールアイドルが出来る嬉しさに溢れるルビィが本当にかわいいので大目に見ます。自分の意志どおりAqoursに入ったもののお姉ちゃんの事を思えば掛け値無しに楽しめたはずもなく、しかしその枷が解けた今ようやく心からの笑顔を見せられるようになったのですね。ちょっと甘えた&甘やかしすぎるけど(笑。それはそーと今年のラブライブって夏開催だったのか(さりげなく重大情報
「ラブライブ予選突破を目指してAqoursはこの特訓を行います!」
イマサラ説明するまでもない某グループの合宿メニューを背負ってやる気満々のダイヤさん、一方ポンコツ三人娘(笑)はあまりのハードメニューをジト目で見つめ…ここでもまた全力で張り切ってる黒澤姉妹が良い味です。ふんばルビィ! そしてさっそく特訓へ!
「そーーーいえば千歌ちゃん、海の家の手伝いがあるって言ってなかった?」
「あ! そーだ! そーだよ! 自治会で出してる海の家手伝うように言われてるのです!」
「あ、私もだ」
容赦無く照り付ける真夏の太陽を前にして急に用事を思い出す曜・千歌・果南。あははは。ところがこれが今回のハード(?)な流れを決定づけるのでした。
「じゃあ昼は全員で海の家手伝って、涼しいmorning&eveningに練習って事にすればいいんじゃない?」
それは良いけど時間が足りない、ならば千歌宅に泊まって合宿にしちゃえ! と恒例の合宿展開へ急遽発展。合宿といえばいつもと違う場所に出掛けて水着&風呂&同宿ドタバタってのがお約束ですが、立地自体が合宿所みたいな千歌宅があるのだからわざわざ出掛ける必要がありません(笑。しかし夏休みのかき入れ時に旅館の一部屋を占拠ってのはどうなの? と思ったら(以下後述
「それでは明日の朝四時、海の家に集合ということで」
「おっ…おう……」
合宿が決まった別れ際のダイヤさんがまた張り切りすぎてて笑えます。そんな時間から集まってどうすんの? 対するみなさんのリアクションもさすがに引き気味で…と思ったら(以下後述。ってなトコで一人考え込んでいる梨子に気付いた千歌。つまりこの時点の梨子はまだピアノコンクールに出るか否か迷っていて、暗い自室に帰り自作曲「海に還るもの」の楽譜を見つめるヒトコマも彼女のグルグル胸中を強調しています。
そんな陰った絵面から一転して真夏の浜辺を駆け抜けるケツ! というわけで青い空&青い海を背景にAqoursメンツの水着キャッキャが始まります。やはり三年生組はスタイルがよろしい。浮き輪で漂うルビィは幼い印象に反して意外と安産型? というかいつもは脚アニメの本作が今回はここぞとばかりケツアニメになってる?(笑。などなど遊んでばかりのみなさんにご立腹のダイヤさん、とはいえ自ら下した指令どおり朝四時に集まったのは花丸だけだったようで…ダイヤさんダメじゃん(笑
「はて!? そのお店はどこですの!?」
そして手伝うはずの海の家をわざとらしく探すダイヤさん。あまりにボロい昔ながらの浜茶屋に現実逃避してしまうのは判るかも。待望のスクールアイドルカツドウにテンション上がりすぎて空回りというか意識がアサッテの方向へ飛んじゃってる感じ。
ダイヤさんの視界から外れるほどボロ普請、しかも隣で営業している今風の海の家に客を取られてどーにもこーにも。この厳しい現実にはさすがのダイヤさんもすっかりしょんぼり意気も落ち――
「私たちはラブライブの決勝を目指しているんでしょう? あんなチャラチャラした店に負ける訳にはいかないわ!」
「あなたの言うとおりですわ!」
そんなダイヤさんへ大きく回り込んで大仰なセリフ&アオリで嗾ける鞠莉さん、一方さっきまで沈んでいたダイヤさんはあっさり乗せられこの調子であります。なるほどいろんなリミッターが外れたダイヤさんを操るのは鞠莉さんの仕事か(笑
「今年は私たちが救世主となるのです!」
テンションが戻ったダイヤさんの指令で看板娘(笑)と化した千歌&梨子。それにしてもアツくなりすぎ?と思ったらルビィ曰く「ちょっと昔いろいろあって…」との事で何やら含みを持たせます。そして屋根からひらりと飛び降りて果南に迫りチラシを手渡し――
「あなたのそのグッラーマラスな水着姿でお客を引き寄せるのですわ!」
「他のジャリ共では女の魅力に欠けますので」
鼻息荒く迫るダイヤさんがいろいろ穏やかじゃないすぎる(笑。それはそうと本編での絶対ガードの反動か、パ○ツじゃないから恥ずかしくないもん!的に見せまくる作画アクションにちょっと笑った。
続いて店内の料理番。鞠莉さん・曜・善子といかにもなメンツによるスペシャルメニューが次々と披露され…料理も手際よくこなす曜の「ヨキソバ」はともかく、黒光り&真っ赤な液体が食欲をそそらない「堕天使の涙」、そして妖しく光る鍋を憑かれたように混ぜる鞠莉さんの「シャイ煮」と地獄メニュー一直線であります。
「さあこれで客がドバドバと!」
宣伝&メニュー充実ってのは決して間違った方策では無いのだけれど内容が伴わなかったか(笑。変わらずガラーンとした店前で唖然のダイヤさんはしかし客の嬌声に愛想良く振り向き、ところがそれは千歌に呼ばれて来たクラスメイトモブたちだったというオチ。ホント お・ば・さ・ん!
その後夕暮れになって始まった特訓は言い出しっぺのダイヤさんを始めとして果南以外の全員が早々KO、続く体幹トレーニングでもバランスを崩して将棋倒しとなり…それでもみんな揃って一つの目標へ突っ走る楽しさに梨子は笑みを浮かべ、突っ伏した千歌も笑顔を返すのでした。おそらくこの時梨子は件の判断について腹を決めたのでしょう。
特訓を終えて千歌宅へ戻るとバケツ水を被って砂落とし。髪を振って水を払うルビィの動きがほとんど子犬のそれであります(笑。それにしても凄い描き込み。などなど騒がしい娘たちへ「絶対うるさくしたらダメ」と美渡姉のクドい注意が飛び…これまた明らかに前振りですよね(笑。続いて鞠莉さんが腹を鳴らしてさあ晩ご飯! と思ったら。
「美渡姉が余った食材は自分たちで処理しなさいって」
思いっきり売れ残ったシャイ煮&堕天使の涙が今晩のメニューに相成りました。これは見るからにキッツイ。ところがシャイ煮はグロい見た目に反して極上美味で、じつは世界中から集めたスペシャル食材のごった煮…マンボウ・鯛・松茸・鮑・伊勢海老・蟹・霜降り牛、そしてトドメは熊の手まで、これだけの高級食材を使いまくった結果値段は一杯十万円くらい?とか金持ちの道楽すぎる(笑。そういやシャイ煮の器が「ホテルオハラ」で、そこまでするならシェフも呼んで来れば? いや金持ちパワーを発動するならいっそ浜茶屋自体をオサレに建て直しちゃえよ! と思うトコですが、それをせずこういう無駄遣いで散らしちゃう辺り鞠莉さんらしいかもしれない。自由だなあ。
「ピギャー! からいからいからいからいからい!」
続いてルビィが堕天使の涙をパクッと頬ばると、見る見る顔を赤くして鳴き声一閃 外へ飛び出しからい!からい!の大絶叫であります。あははは。嫌いな食べ物:わさびってくらい辛い物がダメなルビィだけにこのリアクションも無理なし? タコの代わりにタバスコで味付けされたそれを善子は普通に食べ、鞠莉さんも普通に食べて…グロい見た目&辛さはともかく人体に深刻なダメージを与えるモノでは無いみたいです。いや流れからしてこの二人の味覚がオカシイのか(笑
そんなドタバタの一方で新曲について穏やかに話す二年生組。歌詞担当の千歌も作曲担当の梨子も「いい歌」へ向けての思いを確かめ合い…そのまま浜茶屋を出た梨子は件のメールを迷うことなく消去。要するに梨子の気持ちはこの時点で完全に固まっていたという事です。ところがソースを取りに自宅へ戻った千歌は梨子のピアノコンクールについて偶然聞いてしまうのでした。ああお約束。
結局旅館の部屋を使わせてもらえなかったようで九人は千歌の部屋で雑魚寝…はいいけどこの布団ちょっと小さすぎない?(笑。果南のムネに顔を埋める鞠莉さん、姉妹仲良くぐっすり寝ている黒澤姉妹など穏やかじゃない風景をチラリと映しつつ、ベッドの千歌はさっき聞いた話を確かめていました。
「やっぱり…この日ってラブライブの予備予選と同じ日
今回冒頭シーンが夏休み初日なので8/20のコンクール(ラブライブ予備予選日)まであと1ヶ月、このタイミングで行われるとなればのんびり考えている時間など無く、千歌は隣の布団で眠っている梨子をムギュッと起こして浜辺で話し合う事に。
「今の私の場所はここなんだって」
「そっか」
月に照らされた浜辺にて千歌がコンクールの件を話すと梨子は少々戸惑いつつも正直な気持ちを伝えます。みんなと過ごした日々を思い、千歌との出会いを思い、「どっちが大切なのか?」と考えたら答えはすぐに出た。そう答える梨子の言葉を信じて笑顔で答える千歌、しかし帰る背中を見送る表情はイマイチすっきりしていないようでした。要するに一応きちんと話し合ったとはいえ内面的には先の鞠莉さん&果南の関係マンマということ。
明けて翌日も看板娘&料理番の担当は変わらず、店内では番頭ダイヤさんの下 花丸&ルビィがドジっ子ウエイトレスとして賑々しく店を回していました。看板が新作になってる(笑。ってなトコで果南&梨子のダンス打ち合わせに千歌が合流して梨子宅へ。
「大切なもの…?」
千歌が考えた新曲歌詞のテーマは「大切なもの」、すると歌詞を見た梨子は無意識のうちに例の楽譜へ目をやり、その視線を追った千歌は梨子にとっての「大切なもの」の在処に気付き、先のモヤモヤの正体にも気付いてしまった。
「船乗りカレーwithシャイ煮と愉快な堕天使の涙たち」
再び浜茶屋へ戻って早くも晩メシタイムは今日も売れ残ったシャイ煮&堕天使の涙のお片付け。まあカレーに入れれば大抵の具材は食べられちゃうもので、シーフードや高級牛肉はカレーに合うだろうし、タバスコ堕天使はホットソースになりますし…それにしたって鮑の存在感が強烈すぎてナントモ穏やかじゃない一皿に仕上がってます(笑。パパ直伝の船乗りカレー、つまり曜の父ちゃんは船乗りさんなのね。せっかく夏休みに帰ってきても男子禁制の本作では出番なさそうではありますが(笑。というかだから「ヨーソロー」なのか。
意外と美味だった船乗りカレー以下略に妖しい皮算用のダイヤさん、例によってスゲー勢いで食べまくる花丸などなど盛り上がってる一方で、ボーッとしている千歌に気付き、千歌の視線に気付いた曜のいかにもな表情がいかにもフラグであります。梨子のコンクール問題がこのまま収束すれば他メンバーに黙ったままでも特に影響は無く、ってなトコであえて波乱を呼ぶのなら曜が二年前の果南ポジションとして動くくらい?と考えていました。梨子:Aqours続行、千歌:梨子が望むとおり、曜:それでは梨子の未来が!みたいな。とはいえそれではあまりにマンマすぎるし、何よりこのまま進みませんでしたし(笑
「これからラブライブの歴史とレジェンドスクールアイドルについての講義を行いますわ」
ラブライブ!は結構初期から見ている私もラブライブの何たるか?には相当疎いのでこれを機にお勉強させてもらおうと思ったら…食い付くルビィの向こうで瞳を一際キラキラさせてる鞠莉さんに思わずマジ吹き。あなた何やってんですか!(笑。落ちた目玉に絶叫のダイヤさん、ヤレヤレのみなさん、すると襖の間からギロリと覗いて早々にオヤスミナサイ。これは怖い怖すぎる。目玉が剥がれたまま寝てる鞠莉さんも地味に怖い(笑
そして昨晩同様どっぷり寝入ったみなさんの中で昨晩同様梨子を起こした千歌は「お願いがある」と言いながら夜中の道へ誘い出し――
チャリで走ってほどなく着いた先は学園の音楽室でした。
「梨子ちゃんが自分で考えて、悩んで、一生懸命気持ち込めて作った曲でしょ? 聞いてみたくて!」
梨子の本当の気持ちを確かめるには梨子の気持ちが詰まっているこの曲を聞くのがいちばん。夜中の学校にどうやって忍び込んだ?とか何故千歌が梨子の楽譜を持っているのか?とか考えてはいけない。一方突然の申し出に戸惑う梨子でしたが熱心にお願いされて渋々了承、自信無さげにピアノに向かって曲を弾き始め、するとその音色に聴き入る千歌。おそらくこの時梨子の「大切なもの」を確かめたのでしょう。曲が流れるままシーンは夜明け前の海辺へ変わり、そして千歌は思いがけない事を梨子に伝えます。
「梨子ちゃん。ピアノコンクール出てほしい」
Aqoursを選んでくれた梨子の気持ちを十分理解しながら、それでも千歌は梨子の中の「ピアノへの思い」を大切に考えた。思えば第2話ラストで「(スクールアイドルを)やってみて笑顔になれたら、変われたらまた弾けばいい」と言っていて、思惑どおり(?)前向きに変わった梨子へピアノの道を示す事は千歌の本懐とも言えるでしょう。それこそ「ピアノから逃げていた梨子」を千歌が誘った理由なのだから。
「ほんと変な人…」
そんな千歌の気持ちに打たれた梨子はギュッと抱きつき涙で答え、手を取り合って黙って頷き、祝福の朝日に包まれて一段落。とはいえ大切な予備予選に梨子が抜ける、なーんて一大事を二人だけで決めてしまい、要するに他のメンツがこれを知ったらどうなるか? 平たく言うとフラグが立ちまくっていた曜はどう動くのか? ってのが1期ラストのヤマ場になりそう。また二年前に同じ事を経験した三年生組の動向も気になるトコです。
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