2008-07-02(Wed)
RD 潜脳調査室 #13 もうひとつの海
「またデートしてくれますか?」
「もちろん!」
↓記事が役立ったら一票どうぞ。
「もちろん!」
今回はインターミッションといいましょうか、特に事件が起きることもなくミナモと波留さんがのんびりとデートをするお話。エピソード中に回想シーンを多数入れて波留さんの過去、ダイバーとなった経緯や久島さんとの出会い等を描いておりました。
ある夏の日、波留さん事務所のテラスにてゆったりした時間を過ごすミナモと波留さん。茶をすする波留さんのテーブルを挟んでミナモはすやすやとお昼寝中。
「ユキノちゃん、我慢しよ? 太るよ、太っちゃうよ…、ああああ!」
どんな夢を見てるねん…。
やはり深層意識ではユキノのメタボボディを心配しているのですね(笑
すると寝入るミナモの顔に蜂が! 気付いた波留さんは追い払おうとミナモの所へ行こうとしますがテーブルが邪魔で車椅子が通れず…。そこで波留さんは車椅子から立ち上がろうと全力を込め、しかし足は動かずその場でコケてしまいます。その拍子に蜂は飛び去ってしまったため事なきを得ましたが物音で目を覚ましたミナモは床に座り込む波留さんを見てハテナマーク、一方の波留さんは苦笑い。電脳ダイバーとしては第一級の腕前を誇る波留さんもリアルでは立ち上がることすらおぼつかない老人なのです。目の前の少女の所へすら自分の足で歩いて行けない、わかっていることとはいえその事実を改めて思い知ってキツい…。
2人は事務所を出てお散歩タイム。渡されたアイスクリームを一なめした波留さんの鼻にアイスが付いてミナモはゲラゲラ(お約束。ここから波留さんの回想シーンが始まります。
設定によると1980年生まれの波留さんの少年期はバブル全盛の地上げ屋大活躍な時代。古い街並みはことごとく潰されてマンションやら商業ビルが雨後の筍の如く建っていた頃です。波留さんの家も地上げ屋が入ったようで立ち退きを余儀なくされ、どうやら海沿いの町へ引っ越したようですね。
今回はこの回想シーンの背景美術が全編ハンパなく美麗でとてもじゃないけれどもTVアニメのクオリティではありませんでした。BGMで流れるヤザワのメロディも映像の雰囲気によくマッチしていたと思います。ちなみにBGMの曲名、東京下町の少年期は「回転扉」、唐津での少年期は「Yes my love」、青年期~久島さんとの出会いまでが「Take it time」、最後は言わずと知れた「時間よ止まれ」と全部ヤザワです。
デートは水族館へ異動。絶滅した水棲生物の説明をしつつ波留さんは「イルカ」に関する思い出話をミナモに。
友達と素潜り勝負をする波留さん。思いっきり深く潜った波留さんはイルカに誘われるまま深く潜りすぎて浮上と共に失神(笑、しかし夜中にふと目を覚ますと何かの声が波留さんを呼んでおり、誘われるまま海へ向かうとそこにはイルカの姿がありました。それ以来イルカと共に潜るようになり「海と一つになる感覚を知った」と。
「じゃあ、いつかそこへ連れてって!」
波留さんがイルカと遊んだ海、今はもう様変わりしているだろうけれども「見てみたい」とせがむミナモ。波留さんはその願いを快諾しますが表情は複雑です。自分に残された時間は…と考えているのでしょうか? ここ数回不穏なフラグが立ちまくっているような?
成長した波留さんは本格的にダイビングを始め、海洋調査ダイバーとしての仕事に就きその現場にて久島さんと出合ったようですね。 人工島建設のスライドショーを見ながら若かりし頃を思い出す波留さん。
波留さんは再びイルカに誘われて深海へ潜り手を伸ばすと青い光に包まれました。これが「地球律」との出会いなのでしょう。さらに人工島調査船の若かりしスタッフの顔が浮かび、若い波留さんのアップから現在の波留さんにオーバーラップ。リアルに戻った波留さんはふと車椅子の足を見て現実とのギャップに酷く落ち込みます。確かにこれは半世紀前の出来事なのですが波留さんにとってはつい最近のことなんですよね…。自由に海へ潜っていた青年ダイバーの自分が寝て起きたら足腰も立たない80代の老人になっていた。なんという切ない演出でしょう。
そんな波留さんにミナモは明るく声をかけます。途中でちょっと席を外したのは波留さんがイルカ好きと知ってマスコットを買いに行っていたのですね。「はい、あげる」と波留さんにプレゼント。
「もう一つの海が、同じ律動を秘めているかもしれない海が僕には残されていました」
「僕はまだ、海で生きられる」
現実の海へはもう潜れない。しかしミナモのサポートによってメタリアルの海へ潜ることができる。流れてしまった時間は取り戻せないけれど「自分にはまだできることがある」とミナモと共に海を眺める波留さんでした。いやあ今回も良かった。回想シーンの限りない昭和臭はおっさん世代には何よりのご褒美でしたね(笑
ある夏の日、波留さん事務所のテラスにてゆったりした時間を過ごすミナモと波留さん。茶をすする波留さんのテーブルを挟んでミナモはすやすやとお昼寝中。
「ユキノちゃん、我慢しよ? 太るよ、太っちゃうよ…、ああああ!」
どんな夢を見てるねん…。
やはり深層意識ではユキノのメタボボディを心配しているのですね(笑
すると寝入るミナモの顔に蜂が! 気付いた波留さんは追い払おうとミナモの所へ行こうとしますがテーブルが邪魔で車椅子が通れず…。そこで波留さんは車椅子から立ち上がろうと全力を込め、しかし足は動かずその場でコケてしまいます。その拍子に蜂は飛び去ってしまったため事なきを得ましたが物音で目を覚ましたミナモは床に座り込む波留さんを見てハテナマーク、一方の波留さんは苦笑い。電脳ダイバーとしては第一級の腕前を誇る波留さんもリアルでは立ち上がることすらおぼつかない老人なのです。目の前の少女の所へすら自分の足で歩いて行けない、わかっていることとはいえその事実を改めて思い知ってキツい…。
2人は事務所を出てお散歩タイム。渡されたアイスクリームを一なめした波留さんの鼻にアイスが付いてミナモはゲラゲラ(お約束。ここから波留さんの回想シーンが始まります。
設定によると1980年生まれの波留さんの少年期はバブル全盛の地上げ屋大活躍な時代。古い街並みはことごとく潰されてマンションやら商業ビルが雨後の筍の如く建っていた頃です。波留さんの家も地上げ屋が入ったようで立ち退きを余儀なくされ、どうやら海沿いの町へ引っ越したようですね。
今回はこの回想シーンの背景美術が全編ハンパなく美麗でとてもじゃないけれどもTVアニメのクオリティではありませんでした。BGMで流れるヤザワのメロディも映像の雰囲気によくマッチしていたと思います。ちなみにBGMの曲名、東京下町の少年期は「回転扉」、唐津での少年期は「Yes my love」、青年期~久島さんとの出会いまでが「Take it time」、最後は言わずと知れた「時間よ止まれ」と全部ヤザワです。
デートは水族館へ異動。絶滅した水棲生物の説明をしつつ波留さんは「イルカ」に関する思い出話をミナモに。
友達と素潜り勝負をする波留さん。思いっきり深く潜った波留さんはイルカに誘われるまま深く潜りすぎて浮上と共に失神(笑、しかし夜中にふと目を覚ますと何かの声が波留さんを呼んでおり、誘われるまま海へ向かうとそこにはイルカの姿がありました。それ以来イルカと共に潜るようになり「海と一つになる感覚を知った」と。
「じゃあ、いつかそこへ連れてって!」
波留さんがイルカと遊んだ海、今はもう様変わりしているだろうけれども「見てみたい」とせがむミナモ。波留さんはその願いを快諾しますが表情は複雑です。自分に残された時間は…と考えているのでしょうか? ここ数回不穏なフラグが立ちまくっているような?
成長した波留さんは本格的にダイビングを始め、海洋調査ダイバーとしての仕事に就きその現場にて久島さんと出合ったようですね。 人工島建設のスライドショーを見ながら若かりし頃を思い出す波留さん。
波留さんは再びイルカに誘われて深海へ潜り手を伸ばすと青い光に包まれました。これが「地球律」との出会いなのでしょう。さらに人工島調査船の若かりしスタッフの顔が浮かび、若い波留さんのアップから現在の波留さんにオーバーラップ。リアルに戻った波留さんはふと車椅子の足を見て現実とのギャップに酷く落ち込みます。確かにこれは半世紀前の出来事なのですが波留さんにとってはつい最近のことなんですよね…。自由に海へ潜っていた青年ダイバーの自分が寝て起きたら足腰も立たない80代の老人になっていた。なんという切ない演出でしょう。
そんな波留さんにミナモは明るく声をかけます。途中でちょっと席を外したのは波留さんがイルカ好きと知ってマスコットを買いに行っていたのですね。「はい、あげる」と波留さんにプレゼント。
「もう一つの海が、同じ律動を秘めているかもしれない海が僕には残されていました」
「僕はまだ、海で生きられる」
現実の海へはもう潜れない。しかしミナモのサポートによってメタリアルの海へ潜ることができる。流れてしまった時間は取り戻せないけれど「自分にはまだできることがある」とミナモと共に海を眺める波留さんでした。いやあ今回も良かった。回想シーンの限りない昭和臭はおっさん世代には何よりのご褒美でしたね(笑
- 関連記事
-
- RD 潜脳調査室 #15 食
- RD 潜脳調査室 #14 波と風
- RD 潜脳調査室 #13 もうひとつの海
- RD 潜脳調査室 #12 光のない朝
- RD 潜脳調査室 #11 純正律
↓記事が役立ったら一票どうぞ。