fc2ブログ

【映画】『ザ・リポート』(2019年)「真実でない嘘を言った。嘘を言ったという真実が分かった」! | ネタバレあらすじと感想

the-report-TheReport_3Shot_TRUTHMATTERS_rgb.jpg

◆映画『ザ・リポート』の作品情報

【原題】The Report

【監督・脚本・製作】スコット・Z・バーンズ

【出演】アダム・ドライヴァー、アネット・ベニング、マイケル・C・ホール他

【配給】アマゾン・スタジオズ

【公開】2019年

【上映時間】120分

【製作国】アメリカ

【ジャンル】ヒューマンドラマ、サスペンス

【視聴ツール】Prime Video、吹替

◆あらすじ

映画『ザ・リポート』のネタバレが含まれています。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。

【キャスト】
ダニエル・J・ジョーンズ:アダム・ドライヴァー(上院調査スタッフ)
ダイアン・ファインスタイン:アネット・ベニング(民主党上院議員)
デニス・マクドノー:ジョン・ハム(オバマ大統領首席補佐官)
キャロライン・クラス:ジェニファー・モリソン(司法長官代理、大統領法律顧問)
レイモンド・ネイサン:ティム・ブレイク・ネルソン

【ネタバレあらすじ】
仕事優先で恋人にも愛想をつかされてしまう生活を送るダン・ジョーンズ。ダンはアメリカ合衆国上院調査スタッフの一人です。
2003年、ダンはダイアン・ファインスタイン上院議員の推薦で、CIAの勾留と尋問に関するプログラムを調査するチームのリーダーに任命されました。大学入学直後に911事件を経験したダンは国を揺るがすテロを防ぎたいと思うようになり専攻を変更したと言います。
2007年、CIAがアルカイダ容疑者の尋問ビデオを破棄したという情報が入ります。2年の歳月をかけ調査を続けるダン。機密情報として扱われ、調査は難航します。最終手段としてダンはCIAの機密情報隔離施設へ潜入し当時の文書を洗いざらい調査することとなりました。
5bc32d9bda52b07b9b02d45159adac87d8ee65e7a9639ddd103b805774fef002.jpg

CIAは本来、刑務所局の条件を満たした施設に容疑者を収容しなければならないですが、当時作戦本部のパヴィットが無視をして秘密収容所を設けていたと気づくダン。容疑者を他国で拘留するには国務省の許可が必要ですが、パウエル国務長官には内密にして進行したとメモが残されていました。この事実を掴んだ頃、調査班を立ち上げた共和党は調査から手を引いてしまいます。
容疑者は事件後すぐに病院で調書を取られました。「ムフタール」という男の存在を明かしますが、このとき調書を取ったのはFBIの調査員であるとわかります。拷問プログラム「SERE」を推奨したのは心理学者のミッシェル博士であり、この非人道的な尋問に許可を下したのは当時CIA局長のロドリゲスです。
ダンたちのチームはCIAへの接触を禁じられていますが、調査の糸口を掴むために最初の調書を取ったFBIの調査員への接触を試みました。FBI捜査官・アリの話では医療助手であるレイモンドによる拷問が繰り返されたと言います。文書で空白の時間があったことが気にかかっていたダンは、この間に酷い尋問が進められていたことを知ります。
ある夜、レイモンドがダンをこっそりと訪ねて来ました。CIAが容疑者を水責めにし「溺れさせた」ことを証言します。容疑者は「グル・ラフマン」という自身の名前だけを明かし拷問により命を落としました。この事実はCIAによる内部調査でも明らかになっていますが、隠蔽され続けていました。
拷問の証拠の破棄や作戦本部長の虚偽報告など、非道な事実を目の当たりにしたダンは次第に感情的になってしまっていました。責任を逃れながら出世し悠々と過ごしている当事者たちですが、有罪になる証拠はないと司法省もダンたちの調査には手を貸すことは有りませんでした。
長年に渡る調査も中々日の目を浴びず、昼夜問わず調査に追われる日々についにチームから辞職者も出てしまいました。メディアにはCIAにとって都合のいい情報だけが漏れて行きます。ダンたちは尋問によりCIAが得た情報はないということを確信していますが、CIAの画策に妨害されてしまいます。
ようやく審議会にこぎつけたダンたち。しかし、CIAは内部報告書がダンにハッキングされたと主張し訴追の構えを見せました。ダンたちの報告書は公開されないかもしれないというファインスタインの言葉に絶望するダン。タイミングを見計らったように、国家安全保障省担当の記者から「オフレコで情報を共有しないか?」と誘いを受けました。
CIAによる訴追により、ダンにはスパイ容疑がかけられました。しかし、大統領が変わり拷問を禁じたことで司法省の判断により起訴は見送られ、ダンの報告書は重要なページを公表するかという審議に変わりました。
475402.jpg

監査官により捜査官の個人名を伏せられた報告書を見たダンは愕然とします。空欄ばかりで何も暴くことはできないからです。さらに、議会で共和党が多数派となったことでホワイトハウスとの取引が内密に進められ、報告書の公表は白紙に戻されてしまいました。
納得のいかないダンは、以前連絡をしてきた記者と会うことにします。報告書のリークを促され、一度は心が揺らいだダン。「英雄にも、裏切り者にもなれる」という記者の言葉を受け、ダンは「公表するならば正しい方法を取る」と誘いを再び断りました。
粘り強いダンの調査と追及により、報告書はついに公表されました。これまでCIAが偽ってきた世間体はすべて暴かれました。2015年に報告書が公表されたのち、ダンは委員会を去りました。報告書に書かれた局員は罪に問われた者はおらず、皆昇進していると言います。

◆考察と感想

僕は、そんなにのめり込めなかったのですが、アメリカの批評家には良い評価をされています。この辺りの温度感と言うか、何基準で考えられているのかが、ちょっと不明ではあります。本作品がどれくらい虚構でどれくらいが現実なのかも良く分からないので、本作品をどう考えたら良いのか今一つ分かっていません。アダム・ドライヴァーの顔を覚えたくらいです。特徴のある顔ですので覚えやすかったことは有りますが。
CIAとかFBIとか、この機関はほんと良くアクション映画の主人公がかつて所属していたとか言うのに使われます。それだけ、アメリカでは市民の身近に感じる機関なんですね。にしても、良くも悪くもかなりの映画で出て来ています。



評価点   78点
お薦め度  82点


2019年  120分  アメリカ製作

 
↓↓↓応援をお願いします。ポチっとな♪♪
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
にほんブログ村
関連記事

コメント 0

There are no comments yet.
★★★+