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映画を観て、思った事や感じた事を綴って行きます。※ネタバレありです。

【映画】『ダムゼル/運命を拓きし者』(2024年)生贄儀式の怖さと当たり前な大族の儀式の恐ろしさ!人心を超えた世界に言葉を失う! | ネタtバレあらすじと感想

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◆映画『ダムゼル/運命を拓きし者』の作品情報

【監督】ファン・カルロス・フレスナディージョ

【出演】ミリー・ボビー・ブラウン、アンジェラ・パセット、ロビン・ライト他

【公開】2024年

【上映時間】85分

【製作国】アメリカ

【ジャンル】アクション、アドベンチャー、冒険、ファンタジー

【視聴ツール】Netflix、吹替

◆トピックス

監督:ファン・カルロス・フレスナディージョ…『28週後…』『イントルーダーズ』

出演:

ミリー・ボビー・ブラウン…『エノーラ・ホームズの事件簿』『ストレンジャー・シングス 未知の世界』

アンジェラ・パセット…『ブラック・パンサー』

ロビン・ライト…『ワンダーウーマン』シリーズ

◆あらすじ

とある王が率いる騎士達が、洞窟へと入って行きます。しかし、突然ドラゴンが現れ、火を吹きながらいとも簡単に騎士達を殺して行きます。観念した勇敢な王は、剣を岩に刺し、ドラゴンの前に跪きます。

何世紀も後。

北の果て、厳しい荒地の貧しい「イノフェ公国」に、心優しき美しい女性・エロディ(ミリー・ボビー・ブラウン)がいました。エロディはイノフェ公国・ベイフォード家の王女で、父親と継母、そして仲の良い妹・フロリアと共に暮らしています。姉妹は民のために働きながら、懸命に生活していました。

ある日、突然エロディに「アウレア王国」の王子との縁談が持ち上がります。相手は大金持ちで、エロディの夢「船で世界を旅する事」が出来ると言います。突然の話にエロディが驚いていると、父に「民のために動くのが我々の務めだ」と言われ、不安を感じながらも結婚する事を決意しました。

船でアウレア王国に向かうと、不気味な像の向こう側に美しい国が現れました。贅沢品の数々に驚くベイフォード家。

次の日、アウレア王国の王族達と面会しましたが、美しく聡明なエロディを、女王はどうやら気に入ったようです。その後、エロディはヘンリー王子と2人きりになり、デートをしていると「この国では、古い儀式が行われている」と教えられます。それは一族にとっては大切なもので、毎年この時期に行われる「先祖を敬う日」だそうです。
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一方、エロディの継母(アンジェラ・パセット)は、女王に「これは取引。我らは花嫁が欲しかっただけ」と言われ、何かを言われた夫も固く口を閉ざしたため、エロディに「この結婚は危ない。よく考えて」と助言します。しかし、結婚式の準備は着々と進んで行きました。

無事に結婚式が終わり、家族と別れたエロディ。このあとは、山で儀式が行われると言います。足元の悪い中歩いて行くと、不気味な仮面を付けた者達が現れ、この国が出来た理由を話し出します。

「昔ここにはドラゴンが住んでおり、王と騎士達が討伐に向かったが、全く歯が立たなかった。生き残った王に、ドラゴンは〝3人の娘を捧げれば島の半分をやる〟と言いました。民を守るため王は愛娘たちを捧げて、この国が誕生した。そして、その犠牲を忘れないよう、この儀式が行われている」

そうして案内人の1人が、エロディとヘンリーの掌に傷を付け、お互いの傷を触れ合わせました。

不気味な儀式に不安がるエロディに、ヘンリーは「大丈夫だよ」と言って、身体を抱きかかえます。

すると、次の瞬間、ヘンリーは「ごめん」と言って、エロディをそのまま谷底に放り投げられました。谷底に落とされて怪我を負ったエロディは、周囲に散らばる誰かの装飾品を見て、ようやく自分が生贄にされたのだと気付きます。すると、突然大きなドラゴンが現れます。

ドラゴンは「お前の一族が起こした事の、借りを返すのだ。さぁ、逃げろ」と言って火を吹きました。エロディは、意味もわからず必死になって逃げます。そして、岩陰に隠れ激しい炎から逃れましたが、足にヤケドを負ってしまいました。ドラゴンは「知恵が働くな…」と呟き、去って行きます。
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エロディは持っていた短剣でドレスを割き、手当をして洞窟の中を歩き回ります。すると、光るイモ虫のような虫を発見。洞窟内は暗いので、またドレスを切って袋状にし、その虫達を入れて持ち歩きます。
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その後、うたた寝をしてしまい目覚めると、虫達が足のヤケドに群がっています。ギョっとしたエロディでしたが、よく見ると虫がヤケドを治してくれています。そして、また襲って来たドラゴンから逃げると、以前ここに放り込まれた娘達の、名前やメッセージが書かれたた岩肌に辿り着きます。すると突然、その女性たちの幻覚が現れ、1人が「全て嘘よ」と言います。エロディは驚いたものの、名前の隣には地図も描かれていたので、それを頼りに進んで行きます。そして、クリスタルがたくさん生えている場所へ辿り着きました。上を見ると、縦穴が空いており光が差し込んでいます。

また、エロディの近くに「V」と書かれた王冠が落ちていて、この持ち主は外に出られたのだと希望を持ちました。エロディは、なんとかクリスタルを伝って登ろうとするが、下にはドラゴンが口を開けて待っています。

やっとの思いでクリスタルの壁面を登り切ると、そこは断崖の裂け目であり、到底下に降りる事は出来ない場所でした。

絶望するエロディ。しかし、遠くに人がいるのを発見し助けを求めます。すると突然ドラゴンが現れ「逃げ道はない。奪われた数だけいただくぞ」と言いながら火を吹こうとしました。

岩肌には「危険 V」と書かれており、近くには骸骨があります。王冠の持ち主は、ここで息絶えたのでした。その時「エロディ!」と叫ぶ声が聞こえて来ます。ドラゴンは「誰だ」と言いながら飛んで行きました。

声を聞いたエロディは、一度クリスタルの下に降ります。歩いて行くと、ドラゴンの子どもの亡骸を発見しました。幻覚で見た女性が「全て嘘」と言ったのは、エロディが谷に放り込まれる前に聞いた話の事だったのです。真実は、ここに入った王が、孵化したドラゴンの3頭の子どもたちを殺したため、母であるドラゴンを怒らせた事が発端なのだ…と気付きます。

エロディを呼んでいたのは、エロディの父と傭兵たちでした。しかし、ドラゴンに気付かれ、傭兵たちはすぐに殺されます。ドラゴンに捕らわれ「娘を呼べ」と言われた父は、「私は民を守るため、金に目が眩んで過ちを犯しました。エロディ!出て来るな!」と叫び、怒ったドラゴンの爪に貫かれてしまいました。

その後ドラゴンは、生き残った傭兵に気を取られてその場を離れます。エロディが父の元へ駆けつけると、父は「縄を伝って地上へ出なさい。フロリアたちの船が待っている。許してくれ…」と言って、絶命しました。そしてエロディは、戻って来たドラゴンに襲われながらも、無事に地上へと脱出しました。エロディが脱出し、ドラゴンは怒り狂って山に火を吹きます。激しい炎が燃え広がって行きます。それを見た女王は腹を立て、代わりにフロリアを攫い、ドラゴンがいる谷へ連れて行きます。継母が必死に止めましたが、お腹を刺されてしまいました。ヘンリーは、まだ幼いフロリアを放り込む事を拒否しますが、女王は傭兵に命じ、フロリアを谷底へ放り込みます。

隠れていたエロディの元へ、重傷を負った継母が馬に乗って駆けつけます。フロリアがドラゴンの元に投げ込まれたと知り、立ち向かう決心をして救出へと向かいます。髪を切り、死んだ傭兵から武器を取って、音が鳴る仕掛けを作ります。自らも武器を持ち、地図に描かれたドラゴンの元へと進みます。ドラゴンはフロリアを人質に取っていましたが、エロディの仕掛けに引っかかり音の鳴ったほうへ飛んで行きます。エロディはフロリアを連れて救出しようとしますが、戻って来たドラゴンに攻撃され、絶体絶命のピンチに陥ります。

そして「私たちは騙されたのよ。私はあなたの子を殺した王の子孫ではない」と訴えますが、ドラゴンは全く聞く耳を持ちません。エロディは機転を利かせ、ついにドラゴンに重傷を負わせました。瀕死のドラゴンに「私たちは手に傷を付けられ、王族の血を混ぜられただけ。あなたは罪なき女性たちを殺していたのよ」と伝えます。ドラゴンは「ならば終わらせろ(殺せ)」と返しましたが、エロディは「私は誰にも従わない」と言って、光る虫たちをドラゴンの傷の上に乗せました。アウレア王国では、ヘンリーの結婚式が行われていました。また1人の女性が生贄になろうとしています。そこへボロボロの姿になったエロディが駆け付け、花嫁に「家族を連れて逃げなさい」と言います。

ただならぬ雰囲気に、逃げ惑う人々。女王は怒って「ただの小娘が。ドラゴンから逃げただけで偉い口を叩くな!」と叫び、ヘンリーも「分かってくれ、これが最後なんだ」と慌てます。しかし、エロディは静かに「これがお前たちの物語の結末よ」と言いました。すると上空からドラゴンが現れ、王族たちに火を吹きます。

ヘンリーは観念し、女王は叫びました。アウレア城は炎に包まれます。アウレア王国をドラゴンから救ったエロディたちは、次の冬を越せるほどの物資をもらいました。エロディは継母を「お母様」と呼び、自国を治めて欲しいと提案します。そして「故郷に戻ろう」と言って船に乗りました。上空には、ドラゴンが飛んでいました。

◆最後に…

結構、内容が壮大ではありますが、ストーリーが単調なのでダルクなる人も居るかと思います。主役のリー・ボビー・ブラウンは一生懸命やっていますが、言い方を悪くすると、内容ずさんな中でなんやかんや突き進んでいると言った感じに仕上っています。

色々な要素を盛り込んだような感じで、リー・ボビー・ブラウンが演じた役は最初は自分が置かれた立場を把握するのに時間が掛かりますが、偶然中の偶然で物事が進み、最後は何か取りつかれたような勢いの人になっていました。

とは言いながら、ハッピーエンドで終わったのは全て良しですね。





評価点   76点
お薦め度  78点


2024年  85分  アメリカ製作

 
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