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映画を観て、思った事や感じた事を綴って行きます。※ネタバレありです。

【映画】『(r)adius ラディウス』(2017年)『メッセージ』のVFX制作会社が手掛ける前代未聞、予測不可能なSFシチュエーション・スリラー! | ネタバレあらすじと感想

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◆映画『(r )adius ラディウス』の作品情報

【監督・脚本】カロリーヌ・ラブレシュ、スティーヴ・レオナール

【出演】ディエゴ・クラテンホフ、シャーロット・サリヴァン、ブレット・ドナヒュー他

【公開】2017年

【上映時間】93分

【製作国】カナダ

【ジャンル】SF、サスペンス、ホラー

【視聴ツール】Amazon prime、吹替

◆トピックス

出演:
ディエゴ・クラテンホフ…1979年生まれの45歳。カナダ出身の俳優です。『ブラック・リスト』『パシフィック・リム』などに出演。
シャーロット・サリバン…1983年生まれの41歳。
ラディウスとは、「円の半径」の意味です。作中に出てきますね。

◆あらすじ

交通事故に遭い以前の記憶を失ったリアム(ディエゴ・クラテンホフ)。事故現場にて意識を取り戻した彼は、助けを呼ぼうと通りがかりの車を呼び止めるも、その車は道路を外れて停車。運転手を見に行くと相手はすでに絶命していました。
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救急車を呼ぶ際、ポケットに入っていた免許証でようやく自分の名前を知ります。一先ずは近くのドライブレストランへ向かうも、そこでも客や店員が絶命しています。一体、何が起こっているのか分からず、一先ずは免許証の住所へ帰宅。
身綺麗にした後、テレビのニュースで大量殺人が発生した情報を得ます。
空気感染か細菌兵器かと疑い、自宅の空気穴を塞ぎ始めたリアムは、窓の外に農民がいるのを発見。彼はその農民へ必死に家へ帰れとメッセージを送りますが、農民はリアムの家に近づこうとして倒れてしまいます。愕然とするリアム。
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一体、何が起こっているのか。ニュースを聞きながら事の次第を整理し始めたリアムは、近所で吠える犬が急に静かになったことで、あることに気付きます。彼は実験として、生きているカラスの傍へ近寄ってみました。すると、ある一定の距離に近づいたところで、カラスが絶命。大量殺人の原因が自分であったことを知ります。
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その後、リアムは人目を避けるために物置小屋へ身を隠します。その後、一休みしたリアムの元へ1人の女性ジェーン(シャーロット・サリヴァン)が訪ねて来ます。彼女はなぜか、リアムに近づいても絶命しません。話を聞くと事故に遭った時、車に同乗していたらしいのですが、彼女自身も記憶を失っていると言います。リアムはジェーンと一緒にいると殺害効果が消えることに気付きます。
彼女を自宅へ招き、事情を聞きます。すると、リアムは失っていた記憶の一部を思い出しました。ジェーンと一緒に郡の境目にある橋にいる記憶でした。
明け方、2人でその場所へ行ってみることにしました。互いに記憶喪失であるために何者だったのかを知りたい2人。そして、リアムが近づいても唯一、生きているジェーン。しかも、彼女といると生物を殺す何らかの信号を防ぐことができます。
橋へ到着した2人でしたが、そうそう記憶を思い出すはずも有りません。ですが、残っている記憶を思い出しているとジェーンが一部の記憶を思い出します。彼女は何か紙のようなものを持っていて、それを橋から川へ捨てます。そして、傍にはリアムがいたのです。
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それ以上は思い出せません。2人は次に事故現場へ向かってみることにしました。
事故現場は山奥に有りましたが、その場所には均等な円で地面が黒ずんでいました。墨になっているわけでもなく、ただ真っ黒なのです。直径は15メートル。丁度、リアムが生き物の命を奪う距離でした。彼らは確かにこの場所にいました。リアムは命を奪ったのは自分だと告白。ですが、ジェーンは彼の話を信じずにリアムから離れようとします。
道路へ出たところで警官が話しかけてきましたが、ジェーンはどんどん離れて行きます。リアムは焦って彼女を引き止めようとしますが結局、間に合わずに警官は絶命してしまいました。
どうにか、ジェーンを引き止めて証拠を見せたリアム。病院で自分の脳を検査することにします。ジェーンは反対していましたが、自分のことを知りたいのはお互い様です。彼女はリアムと共に病院へ向かいました。
ジェーンと離れればリアムは無差別に人を殺してしまいます。それは、彼の意思とは関係が有りません。検査結果を待つ間、病院でテレビを観た2人。ウッドモア殺人事件と命名された大量殺人事件。知らなかったとは言え、確かにその犯人はリアムでした。彼は危険人物として州に認定され、警察から追われる羽目になります。
しかし、捕まってしまうと自分が何者であるかを知る機会を逃してしまいます。医師が通り掛かったため、結果を聞き出し逃走。その途中、ジェーンは行方不明者の張り紙を見て記憶を思い出す。2人はどうにか1人も殺さずに病院からの逃走を成功させました。
山奥の私有地へ身を隠した2人。検査したにも関わらず、リアムの脳に異常は見られませんでした。更にジェーンが過去、失踪者であったことも分かりました。
夜を明かした2人。途方に暮れている時、ジェーンがラジオで事件のニュースを耳にします。そこで、リアムの同行者がローズという女性で既婚者であること、夫が帰還を待っていることが分かりました。
恐らく、ジェーンの本名はローズです。彼女はリアムと相談して夫の元へ向かうことにしましたが、リアムは1人で行けと言います。問題があるのは彼だけで、ジェーンには全く問題がないからです。ですが、彼女は様々な理由を述べ、リアムを説得しました。
印刷業を営む夫サム(ブレット・ドナヒュー)はリアムとジェーンの話を容易に信じませんでしたが、証拠を見せて説得しました。
印刷所の倉庫へ身を隠すことができた2人。サムの協力を得た後の行動は決まっていないものの、何らかの手がかりが見つかるはずです。
捜査の進展をラジオで聞いた後、リアムが倉庫でチラシを発見。それは失踪者を探すチラシでしたが、写っている人物はジェーンでも名前が違いました。彼女はサムから事情を聞くことにします。ローズには双子の姉がいましたが、今から約1年前、行方不明になっていました。ローズは姉を探すために策を弄しましたが、見つけられずに夫婦関係も悪化。そしてある日、ふらりと家を出て行ったと言います。
ジェーンはそこでリアムと出会った時の記憶を思い出しました。
リアムとジェーンは今や一蓮托生です。その絆は強く、夫サムが見ても異常でした。サムは嫉妬からジェーンを強く責めます。リアムは夫婦に遠慮し、その場を離れ壁に貼られていた写真に目を留めました。それは湖の写真。彼は北に自分が保持する別荘があることを思い出しました。
翌日、行動を共にするジェーンとリアムにサムが嫉妬し、口論になります。ですが、少し時間を置いて冷静になったサム。今すぐにリアムが保持する北の別荘へ行けと行動を急がせました。
なぜなら、サムは怒りによって衝動的に警察へ通報してしまったからです。しかし、時すでに遅く、2人が家を出る前に警察がやって来てしまいます。2人は警察によって捕縛されしかも、引き離されます。
どんなに叫んでも聞いてくれず、ジェーンと離されたリアムは、野次馬で現れた人々と警官の命を全て奪ってしまいます。
リアムは極悪人では有りません。彼は酷く嘆き、パトカーに乗っていたジェーンと合流し、すぐさまその場を立ち去ります。
その夜、店に立ち寄った2人は、NASAが公開した映像を目にします。東海岸に何かが飛来したと言うものでした。恐らく2人はあの日、たまたまそれに遭遇したものと思われました。
早朝、湖畔の別荘へ到着。先行きは決して明るいものでは有りません。リアムはジェーンのことを思いやります。すると、彼女はそれでも構わないと言ってくれるのでした。
気分を変えるため、散歩へ出かけたリアムは小舟に乗って湖へ。そこで彼は舟底にシートのリングを発見。彼はそれを何気なく湖へ投げ捨て、自分が過去に行った恐ろしい記憶を思い出します。
その頃、ジェーンは薪を燃やそうとストーブの中を探り、箱を発見します。彼女はその中に入っていたノートを開き、愕然としました。それは失踪者の殺害を記録したノートでした。中にはジェーンの姉の記録もあり、次のターゲットは妹のローズ。つまり、ジェーンでした。
あの日、ローズを車に乗せたリアムは彼女の意識を奪うため、注射器を刺そうと車の走行中、揉み合いとなりました。車は横転し交通事故を起こしてしまいます。外では激しい雨が降っており、車から這い出た2人は例の場所で15メートルほど距離を取り、宇宙から飛来した電撃のようなものと遭遇したのです。恐らく、あれのせいで2人の間には相互的な関係が出来上がり、そうして記憶を失ったのでしょう。
過去に自分がやってきたことを深く悔いるリアムの元へ、ジェーンが現れ猟銃を突きつける。彼女は恨みを募らせリアムに復讐しようとするも、彼を殺すことができませんでした。なぜなら、今の彼は心優しく善良だからです。
湖畔からジェーンに銃を向けられ別荘へ戻って来たリアム。ですが、2人の前に3人の男達が立ちはだかります。彼らは大量殺人犯であるリアムを痛めつけるために2人を追って来たのでした。
脅されてジェーンと引き離されたリアムは、彼女の制止を聞かずに後退し2人の男の命を奪いました。残った1人が怯んでいる隙に逃げ出したジェーンを男が銃撃。撃たれたジェーンを助けるために走り出したリアムは、残った1人の命を奪い彼女の元へ。ジェーンは腹部を撃たれていました。
リアムはジェーンを救うため、車で病院へ。彼女を看護師の手に委ねた後、無事を願いロビーに残りました。ジェーンは彼の名を呼び続けますが、彼は自分の境遇や過去に行った罪を悔い、その場で自らの頭を撃ち抜くのでした。

◆この作品は…
何故にこの二人が一緒にいないとならなくて離れると廻りが死んでしまうと言うのが全てあの雷のせいにされても…感が否めません。結局、最後が全てかと思います。ちょっとリアムが死んだらそれですべて終わってしまうのに、自殺は無いですね。結局何も解決していないのが解せないです。ちょっとは、原因究明の中で、こうなった理由、動機がもっとはっきりした方が絶対良いかと思います。





評価点   80点
お薦め度  78点


2017年  93分  カナダ製作

 
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