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【映画】『FALL /フォール』(2022年)600メートルもの塔の上から降りられなくなった二人!どうする?どうなる?ハゲタカの餌食になるのか? | ネタバレあらすじと感想

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🔷映画『FALL /フォール』の作品情報

【原題】Fall

【監督・脚本・製作】スコット・マン

【脚本】ジョナサン・フランク

【出演】グレイス・キャロライン・カリー、ヴァージニア・ガードナー他

【配給】ライオンズゲート、クロックワークス

【公開】2022年

【上映時間】107分

【製作国】アメリカ、イギリス

【ジャンル】スリラー、サスペンス

🔷はじめに

飛んだ冒険になったものです。普通はこんな危険なことはしないですけど。いくらYouTubeに上げるとは言いながら、こんな命懸けなことを無謀にもやるとは、考えられません。観ているだけでも、「何やってん!」と怒ってしまいます。

二人は、日常に飽きているとか、日常を変えたかったと言う理由が有るとしても、結果、ハンターは死んでしまうのだから、このあと、ベッキーは虚脱感に苛まれても仕方ない。若気の至りでは済まされません。

僕も、若気の至りで、札幌に住んでいた頃、函館に和光と言う店が有って、その地下のラーメンを食べると言う理由を付けて、札幌から函館まで飛ばして4時間掛けて車で行ったことが有ったっけ。それでラーメンを食べて、運転疲れをしていたけど、すぐに札幌に戻った。こう言うのは若気の至りですね。

あと、実家のある室蘭へ札幌から帰省したことが有った。自転車で。

死人が出たりはしないです。本作品の二人は無茶と言うか無謀です。

🔷あらすじ

20代の若い女性・ベッキー(グレイス・キャロライン・カリー)は、夫のダン(メイソン・グッディング)、友人の女性ハンター(ヴァージニア・ガードナー)との3人で、険しい断崖をロッククライミングで登っていました。しかし、その途中、思わぬ事故でダンは崖下に転落し、命を落とします。それ以来ベッキーは酒浸りになり、自暴自棄な生活を送っていました。
そんなベッキーの元に、一年振りにハンターが訪ねて来ます。ハンターは世界中を旅しながらYouTuberとして動画を配信し、人気を博していました。
そしてハンターは「相棒が必要なの」と、新しい冒険の旅にベッキーを誘います。
ハンターがベッキーに紹介したのは、砂漠の真ん中に建つ600メートルの高さを持つテレビのアンテナ塔で、現在は使用されておらず、取り壊しもされぬまま放置されていました。
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この塔には先端までハシゴが付けられていて、ベッキーは塔のてっぺんまでハシゴで登っていく挑戦に挑むつもりでした。
ダンが死んでからクライミングをしていなかったベッキーは挑戦にしり込みするものの、ダンの「生きることを恐れるな」という言葉を思い出し、ハンターと共に新たな冒険に挑むことを決意します。
ハンターは動画の配信用にと胸元の大きく開いたシャツを着こみ、ベッキーと共に車でテレビ塔へ向かいます。途中で立ち入り禁止の金網があり、2人はそこから数キロの道のりを歩いて塔までたどり着きます。
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2人は互いの体にロープを結び付け、ハンターから先に、塔の内側に取り付けられたハシゴを登って行きます。2人は声をかけあいながらハシゴを登り続けますが、作られてから長い年月が経過した塔のハシゴはところどころサビつき、ギシギシと音を立てていました。
途中で休憩を挟みながら登り続けた2人は、塔の先頭付近まで登り切ります。そこから60メートル先の最先端までは、鉄柱のようになった箇所の外側に取り付けられたハシゴを登る形になっていました。鉄柱の中ほどにアンテナが付けられた部分が有りましたが、2人はそこも上手く潜り抜け、遂に最先端まで登り切ります。
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最先端には半径1メートルほどの足場となる金網が取り付けられていて、2人は金網の上に立って挑戦の成功を喜び合います。ハンターは持参した小型ドローンを飛ばして自分たちを撮影し、ベッキーは捨てられずにいたダンの遺灰を最先端から空中に散布します。
そしてベッキーから先に降りようとした時、捕まっていたハシゴが鉄柱から外れ、そこから下へ降りられなくなってしまいます。最先端では携帯の電波も届かず、2人は地上600メートルの場所で孤立しました。
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先端部には修理に使う双眼鏡がしまってあって、それを使って救助を求めようとしますが、砂漠の中に足を踏み入れる者はおらず、ようやく犬を散歩させている男性を見つけますが、ハンターたちに気付かず歩き去ってしまいます。
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ハンターはドローンに自分のスマホを括りつけて、砂漠の外へと飛ばそうとしますが、砂漠を出たところで走って来たトラックにぶつかり、ドローンは無残に砕け散ります。
意気消沈するベッキーは、ハンターの足首に何かの言葉を刻んだ入れ墨があり、それがダンの口癖だったことに気付きます。問い詰められたハンターは、ベッキーが結婚する前にダンと浮気していたことを告白します。ハンターもダンの死にショックを受けて、世界を旅することで気を紛らわしていたのでした。
ハンターは体力のあるうちにと、ロープでハシゴのある部分まで降りる決意をします。しかし、途中でバランスを崩し、アンテナのある部分に落下しますが、ベッキーが必死にハンターを金網まで引き上げます。
孤立したまま2日が経過し、ベッキーはハンターがハゲタカに食われるなど、幻覚に襲われるようになります。ベッキーは自分の携帯にクッションを付けて、地上に落とせば電波が通じるのではとハンターに提案しますが、ハンターは「それは無理よ」と答えます。
そのハンターの顔は血で赤く染まっていて、ベッキーは自分の前にいるハンターの方が幻覚で、「本物のハンター」はロープで降りた時に、アンテナにぶつかって死亡したのだと思い出します。ベッキーは塔の先端で1人きりになるのが耐えられず、妄想の中のハンターと会話をしていたのです。
現実を噛み締めたベッキーは、懸命にアンテナ部分まで降りて、ハンターの遺体に携帯を埋め込み、地上へ落とす。電波は無事に通じ、ベッキーはようやく塔の先端から救出されます。ベッキーは迎えに来た父親と抱き合い、生き延びた実感を噛み締めました。

🔷所見

ベッキーもなんやかんや言いながら、ダンの死を忘れようと遺骨散布を塔の上でするなどしますが、所詮、誰からも許されないだろう無謀なことをやることになるので、ベッキー&ハンターは似たような無効水過ぎです。全て命有ってのことですので、死んだらどうにもならないのに、愚かです。

2人のうち、どちらかが冷静だったなら、こんなことは普通はしないと言う判断にもなったかと思います。ハンターに誘われて、ベッキーは色々行く行かない葛藤が有るかなと思いきや、そう言う素振りもなく、塔の上に行ってピンチになってから、「お父さんには謝らないと」などと呑気なことを言っています。反抗心ばっかりで、「ダンの分も生きる」とかそう言う考えもなく、一直線に塔を登る意思を固めるとは安直至極。慰めても意味なし。




評価点   82点
お薦め度  84点


2022年  107分  アメリカ/イギリス製作

 
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