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映画を観て、思った事や感じた事を綴って行きます。※ネタバレありです。

【映画】『第9地区』(2009年)スラム街化したエイリアンは「エビ」と呼ばれ差別被害を受けていた!エイリアンはそうした人類に何を思うか! | ネタバレあらすじと感想

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◆映画『第9地区』の作品情報

【原題】District 9

【監督・脚本】ニール・ブロムカンプ

【脚本】テリー・タッチェル

【出演】シャールート・コプリー他

【配給】トライスター・ピクチャーズ、MGM、ワーナー・ブラザース映画/ギャガ

【公開】2009年

【上映時間】111分

【製作国】アメリカ、南アフリカ共和国、ニュージーランド

【ジャンル】SF

【視聴ツール】Amazon Video、吹替

◆はじめに

何せ、画角が汚いです。観るものの殆どが汚いので、観ていると心荒む感じがします。
それでも、ヴィカス・ファン・デ・メルヴェ演じるシャールト・コプリーが弱弱しいのが、印象に残って、黒い液体を浴びたときは、「あ!これマズいパターン」と絶対分かる展開。案の定、エビ化して行きます。この宇宙人もちょっと手強そうでもあり、弱そうでもあり、人格的には、良い人っぽい感じがしました。

◆あらすじ

1982年、南アフリカ共和国のヨハネスブルク上空に突如宇宙船が出現しました。しかし、上空で静止した巨大な宇宙船からは応答や乗員が降りる様子はなく、人類は宇宙船に乗船しての調査を行うことを決定。知的生命体との接触に世界中の期待が集まる中行われた調査でありましたが、船内に侵入した調査隊が発見したのは、支配層の死亡と宇宙船の故障により難民となった大量のエイリアンでした。
乗船していたエイリアンたちは地上に移され、隔離地区である「第9地区」で超国家機関MNU(英:Multi-National United)による管理・監視を受けながら生活することになりましたが、文化や外見の違いから人間とエイリアン達との間では小競り合いが頻発します。人間達のエイリアンへの反発や差別が強まり、やがて彼らの外見から「エビ」(Prawn)という蔑称が定着するようになりました。
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宇宙船出現から28年後、エイリアン達の増加により、彼らを新たに用意された隔離区域である第10地区に移住させることが決定します。
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MNUの職員であるヴィカス(シャールト・コプリー)は、立ち退き要請の同意を得るためTVクルーを連れて第9地区を訪れますが、エイリアンの一員であるクリストファー・ジョンソン(ジェイソン・コープ)の住居で見つけた謎の液体を不注意により浴びてしまいます。ヴィカスの身体は液体の影響で突然変異を起こし、徐々にエイリアンの身体に変化して行きます。それを知ったMNUはヴィカスを捕え、表向きには死亡と発表しながら生体実験の被検者としました。ヴィカスは隙を突いてMNUを脱走し、第9地区に逃げ込みます。
第9地区に逃げ込んだヴィカスは、再びクリストファー・ジョンソンのもとを訪れます。高い知能を持つクリストファーは宇宙船を起動して故郷に帰ることを目指しており、ヴィカスは自身が浴びた液体が宇宙船の燃料だったと聞かされます。クリストファーは液体をMNUから取り戻せば元の身体に戻すと約束して、ヴィカスと共にMNUに乗り込みました。液体を手に入れたヴィカスは元の身体に戻してほしいと頼みますが、MNUで仲間が生体実験の材料にされていることを知ったクリストファーは、「仲間を救うために3年待ってほしい」と告げます。ヴィカスは逆上し、クリストファーを殴り倒して指令船を奪い、宇宙船に乗り込もうとします。
しかし、指令船はクーバス大佐(デヴィッド・ジェームズ)が率いるMNUの傭兵部隊に撃墜され、ヴィカスはクリストファーと共に再度捕えられます。MNUに護送される途中、更にヴィカスはエイリアンとの同化を望むギャング集団に拉致され、食べられそうになりますが、指令船に残っていたリトルCJが起動させたロボットに乗り込みギャング集団を一掃します。
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一旦はクリストファーを置き去りにして逃げ出すヴィカスでしたが、考え直してクーバスたちからクリストファーを助け出し、彼を宇宙に逃がすべくクーバスたちに戦いを挑み全滅させます。
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クリストファーは3年後に助けに来ると約束し、宇宙船に乗り込み地球を後にします。
宇宙船が地球を去った後、ヴィカスは行方不明となりました。ヴィカスの行方が一向に分からない中、彼の妻タニアの自宅に廃材で作られた造花が置かれていました。第10地区では、完全にエイリアンに変化したヴィカスが造花を作りながらクリストファーを待ち続けていました。

◆所見

どう観ても、差別的な風刺を入れた作品です。秀作と言うには余りにお金を掛けていない感じがしますが、思ったより面白かったです。
何か、ニュースを観ているような感じのする映画ですが、それは狙いだったと思います。良く出来ています。






評価点   78点
お薦め度  78点


2009年  111分  アメリカ/南アフリカ共和国/ニュージーランド製作

 
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