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アイ・ケイム・バイ

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「I came by」と言う表題を観て、この内容を想像できる人は凄いと思います。
全然想像だにできない展開と結末。それにストーリー。結果的には、サイコパス的な
老人だけがずっとクローズアップされ、本来主人公のはずの人が死んで行きます。
最初に泥棒に入って、その入った先に、「i came by」と書いて、それが、金持ちの
家ばかり狙うと言う悪人がその実、正義であると言うのを繰り返すのだとばっかり
思っていたら、2人の犯人のうちの1人の奥さんが子供ができたと言うので、足を
洗ったので、残りの1人(トビー)だけで入った先がまずかった。
ステイタスの高い元判事が家の主人だったのですが、家の地下に人を隠していたの
です。それも、白人で身体は傷だらけ。その判事にやられていたのでしょう。これは、
その老人の性癖か。死んだのは、トビーともう一人、それに怪しいと老人の家を探って
いたトビーのお母さん。最初トビーと金持ちの家に入っていたトビーでない方、「ジェイ」
は、トビーのお母さんが単独で元判事の老人の家に行ったのを知っていたので、老人の
家に忍び込んで、全てを知ります。
そこに老人が帰ってきて、争います。そんなにハードな絡みではなかったですが、
「老人」と言いながら、ガタイが良いので結構強かったです。
と言っても、そこは若者の方が強くて、警察を呼び、全て終わって、その家には、
「I came by」と書いて終わり。
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本作品は、人種差別的な警察の黒人への聴取があったりしていますので、そのメッセージ
と、善悪が権力によって逆転することを訴えているのが分かります。数カ所で、ジェイは
黒人ですが、警察に呼び止められたり、「俺は黒人だからな」と言う言葉が有って確実に
差別を受けているのを知ります。これは、差別がまかり通っている世の中に過激にメッセー
ジが込められています。また、もう一点は、サイコパス老人のように元判事でもあり、作中
でも出てきますが、有名な学校などにも寄付を多額にしていることも有って、講演?も
行ったりもします。それだけ、有名でもあり、警察の上層の人とも接点があるなど、その
地位があるからこそ、警察からも質問が甘いことがあり、地下に隠し部屋があり、そこに
人を隠したりできる「特権階級」でもあると言うのが、思いっきり露骨に描かれています。
「こんな国住みたくも行きたくもない」と思ってしまいます。
本作品は、抑揚がない作品ですので、最初、ダラーとした感じがします。トビーがすぐに
殺されてしまうのが少し驚きですが。ですが、そのトビーが殺されてからは結構気持ちが
入れるかも知れません。展開が思いの他、そこから早いと言うのも有ります。
今回、韓国の呪縛?から解放されて違う毛色の作品を観ましたので、新鮮でした。また、
韓国作品に行ってしまうかも知れませんが、肩の力が本作品は内容はハードでしたが、
韓国作品ほど血ドロドロとか、そう言ったグロいところがないので気持ち、楽な感じも
しました。
私も、アメリカに行ったときは、おそらく差別は受けていたんだと思います。余り自覚は
無かったですが、車を運転した際、パトカーに止められもしたし、「国際免許はダメ。
バージニア州の免許を取ってください」と言われたりもしました。あれは、差別だった
んでしょう。本作品を観て、色々過去のことを考えたりもしました。



評価点   75点
お薦め度  72点

2022年  110分  イギリス製作

 
 
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