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【ドラマ】『モンスター』(2024年)(エピソード10、11:最終回)親子の絆と正義が交錯する最終章!産廃問題の闇に迫り、モンスターの真実が明かされる衝撃の結末! | ネタバレあらすじと感想

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ネタバレあらすじ


エピソード10 信じたい者たちへ

主人公の弁護士・神波亮子(趣里)のもとに、妊婦の横沢さくら(前田敦子)が訪れます。彼女は故郷の群馬県山遥村で、草木の枯死や住民の体調不良が相次いでいると訴え、その原因が新設された産業廃棄物処理施設「サカミクリーン」にあるのではないかと疑っています。しかし、地元行政や他の弁護士に相談しても取り合ってもらえず、最後の望みとして亮子に助けを求めました。
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亮子は調査を進める中で、「サカミクリーン」の顧問弁護士が自身の父・粒来春明(古田新太)であることを知ります。さらに、12年前に父が家を出た理由が群馬に関係しているのではないかと考え、事件の背景を探り始めます。一方、パートナーの杉浦義弘(ジェシー)は、環境訴訟の難しさや亮子の個人的感情が影響することを懸念し、今回の依頼に難色を示します。

調査の過程で、亮子たちは「サカミクリーン」の元従業員であり、現在は覆面ラッパー「アイザック」として活動する内海拓未(前原滉)に接触します。彼は施設での労働が原因で健康被害を受けたと証言し、さらに施設が反社会的勢力のフロント企業である可能性を示唆します。亮子は彼の協力を得て、裁判での証言を依頼しますが、彼は当初拒否します。しかし、杉浦の説得や亮子の熱意に心を動かされ、最終的に証言台に立つ決意をします。
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裁判では、内海の証言や「サカミクリーン」の社員の健康診断データをもとに、施設の運営に問題があることが明らかになります。しかし、真の原因は「サカミクリーン」ではなく、産業廃棄物を委託している大手企業「帝東電機」にあることが浮かび上がります。亮子は父・粒来が最初から「帝東電機」を告発させることを目的としていたのではないかと推測します。

最終的に、「サカミクリーン」は住民への賠償に応じる意向を示し、亮子たちは「帝東電機」に対する訴訟の準備を進めることになります。一方、粒来は自身の体調不良を隠しながらも、亮子との共闘を暗示する行動を見せ、父娘の関係に新たな展開が生まれます。

エピソード10は、環境問題を通じて親子の確執や社会的正義を描き、物語のクライマックスに向けて重要な伏線が張られる回となっています。

ネタバレあらすじ


エピソード11 求める者たちへ

主人公・神波亮子(趣里)と父・粒来春明(古田新太)が協力し、巨大企業・帝東電機に立ち向かうクライマックスを描いています。

前回、産廃処理業者サカミクリーンの調査を進める中で、帝東電機の産業廃棄物が従業員に健康被害をもたらしていることを突き止めた亮子は、法廷でその事実を公表しました。サカミクリーンの代理人である父・粒来とともに、帝東電機に対して損害賠償請求を行う計画を立てますが、粒来は体調不良により入院を余儀なくされます。
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損害賠償請求には、サカミクリーンの従業員だけでなく、山遥村の村人たちの健康データも必要不可欠でした。しかし、帝東電機は日本有数の大企業であり、村人たちはその非を信じようとせず、反社会的勢力と噂されるサカミクリーンこそが悪者だと考え、非協力的な態度を示します。そこで亮子は、横沢さくら(前田敦子)と内海拓未(前原滉)に協力を依頼し、村人たちへの啓発活動を開始します。内海は得意のラップで健康被害について歌い、さくらはビラを配布しますが、当初は村人たちから相手にされません。それでも亮子の指示で活動を続けるうちに、徐々に村人たちの関心を引くことに成功します。

一方、裁判では、亮子が帝東電機の従業員にも健康被害が出ている可能性を指摘しますが、提出された健康データには問題が見当たりません。亮子は、まだ発見されていない有害物質が健康被害を引き起こしていると推測し、サカミクリーンの従業員たちに小規模な訴訟を次々と起こさせる戦術を取ります。これにより、帝東電機の弁護士たちは細かな訴訟対応に追われ、苛立ちを募らせます。帝東電機は一人当たり1万円の和解金を提示しますが、亮子たちはこれを拒否し、さらなる証拠集めに奔走します。
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その過程で、粒来の入院先の看護師から、帝東電機の研究者が癌を患った際に社長から多額のキャッシュが支払われたという情報を得ます。亮子は、城野尊(中川翼)を通じてSNSで裁判の情報を拡散し、世論の関心を集めようと試みます。当初は反応が薄かったものの、地道な活動が功を奏し、次第に注目を集めることに成功します。これにより、村人たちも内海のラップやさくらのビラに関心を示し始め、協力的な姿勢に転じます。

裁判の証言台には、帝東電機の研究者・山内の娘が立ち、父親から汚染地域への居住を止められた経験を語ります。彼女の証言は、帝東電機内部でも汚染の危険性が認識されていたことを示唆し、裁判の流れを大きく変えるきっかけとなります。最終的に、帝東電機はサカミクリーンの従業員や村人たちに見舞金を支払うことを決定し、謝罪会見を開きます。しかし、会見での社長の強気な発言に対し、亮子は「あなたたちの求める幸せは何か?」と問いかけ、真の問題解決には何が必要かを考えさせる場面が描かれます。

最終的に、亮子と粒来は帝東電機との和解を成立させ、親子の関係にも新たな展開が見られます。亮子は、裁判において勝利だけが目的ではなく、関係者全員の幸せを考慮した解決策を模索する姿勢を示し、物語は感動的な結末を迎えます。

第11話は、親子の絆、社会的正義、そして人々の幸せとは何かを深く考えさせられる内容となっており、視聴者に強い印象を残す最終回となっています。



評価点   94点
お薦め度  95点


2024年  54分×2  日本製作

 
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