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【映画】『スピード・スクワッド ひき逃げ専門捜査班』(2019年) 疾走する正義!裏社会の闇を暴く捜査班が、限界を超えたスリリングな追跡劇を繰り広げる!

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映画『スピード・スクワッド ひき逃げ専門捜査班』の作品情報


【英題】Hit-and-Run Squad

【監督】ハン・ジュニ

【脚本】キム・ジュファン

【出演】コン・ヒョジン、リュ・ジュンヨル、チョ・ジョンソク他

【配給】NEXT ENTERTAINMENT WORLD

【公開】2019年12月

【上映時間】133分

【製作国】韓国

【ジャンル】アクション、クライム、ドラマ

【視聴ツール】U-NEXT、吹替、自室モニター

キャスト

ウ・ソンジェ:コン・ヒョジン
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ソ・ミンジェ:リュ・ジュンヨル
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チョン・ジェチョル:チョ・ジョンソク
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ギ・テホ:シン・ドンミ
ユン・ジヒョン:ヨム・ヘラン
ソ部長:チョン・ヘギュン

ネタバレあらすじ

本作、『スピード・スクワッド』は、スピード違反や危険運転を取り締まる警察内部の専門チーム「ヒット・アンド・ラン捜査班」を中心に展開するアクション・クライム映画です。主人公たちは、違法行為に手を染めた元F1レーサーであり、大富豪のチョン・ジェチョルを追い詰めるために奔走します。
物語の冒頭、敏腕刑事のウ・ソンジェ(コン・ヒョジン)は、違法取引の摘発を目指す捜査中に上司の圧力を受け、不本意ながら警察の花形部署から「ヒット・アンド・ラン捜査班」へ左遷されます。
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この部署は、主に交通関連の事件を担当しており、彼女にとっては不本意な転属でした。しかし、ソンジェは持ち前の洞察力と情熱を失わず、新しいチームでの役割に取り組みます。
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捜査班には、優れたドライビングスキルを持つソ・ミンジェ(リュ・ジュンヨル)が所属しています。彼はかつてスピード違反を取り締まるエリートだったものの、過去のミスから警察内部で冷遇されていました。ミンジェは、正義感が強く行動力に溢れる性格で、チーム内で重要な役割を果たします。ソンジェとミンジェは、やがて捜査班を中心に信頼関係を築き、互いに補完し合いながら捜査を進めます。
物語の核心は、元F1レーサーのチョン・ジェチョル(チョ・ジョンソク)をめぐる追跡劇です。
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ジェチョルは、華々しい経歴を持つ一方で、裏社会に関わり、違法な車両取引や犯罪行為を行っています。彼は権力を盾にしながら法の網をかいくぐり、贅沢な生活を送り続けています。ソンジェは彼の悪事を暴くことを使命とし、ミンジェや他のチームメンバーとともにジェチョルを追い詰めていきます。
一方、ジェチョルは警察の捜査を巧みにかわし、次々と手下を使って犯罪を実行。事件は次第に大規模なスケールに発展します。捜査班は、その過程で多くの困難に直面し、チーム内の信頼が試される場面も描かれます。また、ソンジェとミンジェがそれぞれ抱える過去のトラウマや葛藤も明らかになり、キャラクターの人間性に深みを与えています。
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クライマックスでは、ジェチョルが企てた大規模な計画が明らかになり、捜査班はその阻止に全力を尽くします。壮絶なカーチェイスが繰り広げられる中、ソンジェとミンジェは己の信念と能力を最大限に発揮し、ジェチョルを追い詰めます。最終的には、彼の悪事が暴かれ、法の裁きを受けることになりますが、そこに至るまでの道のりは予想外の展開と緊張感で満ちています。
映画は、アクションのスリルだけでなく、キャラクター同士の絆や信頼のテーマも強調しています。また、権力者の横暴や正義のために戦う人々の姿を描くことで、単なるアクション映画を超えたメッセージ性を持っています。
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スピード感溢れるストーリー展開と感情的な深みが融合した本作は、観客にスリルと感動を同時に与える作品です。

考察や感想

本作、『スピード・スクワッド』は、スピード違反を取り締まる警察の特殊捜査班を舞台に、犯罪や人間関係、正義の在り方を描いた作品です。スピード感のあるアクションシーンやスリリングな追跡劇が見どころですが、それ以上にキャラクターの内面や社会問題を掘り下げた点に大きな魅力があります。
まず、この映画の大きなテーマの一つは「正義の多面性」です。主人公のウ・ソンジェは正義感の強い刑事ですが、上司からの圧力で花形部署を追われ、捜査班に左遷されます。この出来事は、組織内での理不尽さや権力構造を浮き彫りにしています。一方、相棒のソ・ミンジェも、かつてのミスで冷遇されながらも信念を持ち続けており、彼のひたむきな姿勢が物語に説得力を与えています。彼らはそれぞれの方法で「正義」を追求し、組織や権力に立ち向かう姿が観客の共感を呼びます。
また、敵役のチョン・ジェチョルのキャラクターも非常に魅力的です。彼は元F1レーサーという華々しい経歴を持ちながら、権力と富を利用して裏社会で暗躍します。彼の野心と冷酷さは、単なる悪役という枠を超え、現代社会における「成功者」の闇を象徴しているようにも感じられます。特に、ジェチョルの行動には一貫して自己中心的な信念があり、彼の存在がストーリー全体に緊張感を与えています。
さらに、映画の見どころであるアクションシーンは、ただのエンターテインメントに留まらず、キャラクターの心情や関係性を映し出す重要な要素として機能しています。特にクライマックスのカーチェイスは圧巻で、スピード感や緊迫感だけでなく、登場人物たちの信念がぶつかり合う様子が描かれています。このシーンを通じて、単なる追跡劇以上のドラマ性を感じさせられるのが、本作の優れた点です。
一方で、物語全体としては散漫な印象を受ける部分もあります。いくつかのサブプロットが十分に掘り下げられず、中盤の展開がやや冗長に感じられる場面もあります。また、キャラクター同士の絆や葛藤が描かれる一方で、その深堀りがもう少しあれば、さらに感情移入しやすかったかもしれません。
総じて、『スピード・スクワッド』はスリル満点のアクション映画でありながら、キャラクター描写や社会問題への視点も持つ多面的な作品です。エンターテインメントとして楽しむだけでなく、組織の中での個人の戦いや、権力と正義の関係性について考えさせられる深みのある映画です。ジェチョルという強烈な敵役の存在や、ソンジェとミンジェの成長と信頼が描かれることで、ただのアクションにとどまらない余韻を残します。観終わった後には、単なる爽快感だけでなく、現代社会に生きる自分自身の立ち位置についても考えさせられる作品でした。

本作から得られる教訓

「正義を追求するには困難や妨害があっても信念を貫く勇気が必要である」




評価点   86点
お薦め度  88点


2019年  133分  韓国製作

 
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