恋愛小説家、村尾菊治は10年近く新作を書けず既に忘れ去られた小説家となっていた。
ある日、友人の紹介で自分のファンであった入江冬香という女性を紹介される。
彼女は人妻であったが、彼女に魅了されていった菊治。二人は惹かれていき肉体関係となる。
冬香も夫とは感じられないエクスタシーを感じ、関係は続いていくが性行為中に「首を絞めて殺して」と口走るようになり、
ある時、菊治は言われるがまま首を締め彼女を死なせてしまう。

2007年1月13日公開
【監督・脚本】
鶴橋康夫
【出演】
豊川悦司 寺島しのぶ 長谷川京子 仲村トオル 佐藤浩市 貫地谷しほり 余貴美子 佐々木蔵之介 富司純子【主題歌】
平井堅「哀歌 (エレジー)」
不倫。
ストーリーにのめりこむことはできませんでしたが
寺島しのぶさんが美しかったです。
今までそこまで綺麗な女優さんと感じたことはなかったのですが
検事役の長谷川京子さんの演技がアレだったので
この二人をシンクロさせるような描き方で、寺島さんの艶のある凛とした女性像が際立っていました。
これは本当に愛なのか
夫を裏切り、子供を裏切り、愛する人を殺人者にしてまで
彼女がこの世で本当に求めていたものはなんだったのか
誰も分かる人はいないのかもしれません
冬香の母親役で出ていた寺島しのぶさんの本当のお母様でもある富司純子さん。
お母様も凛とした存在感のある素晴らしい女優さんです。
娘のことを代弁する姿を見て、この二人やっぱり本当に親子だと改めて感じました。
- ★★★☆☆
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横山良多は兄の命日の夏のある日、妻・ゆかりと息子のあつしを連れて実家に帰省し、久しぶりに姉の家族や両親と過ごす。
そりの合わない父親。そんな実家に帰るのは現在失業中の良多には苦痛なことだった。
ひと夏の一家のごくありふれた日常。
2008年6月28日公開
【監督・脚本】
是枝裕和
【出演】
阿部寛 夏川結衣 YOU 高橋和也 田中祥平 樹木希林 原田芳雄 寺島進 ほか久しぶりに実家に帰った時、親が小さくなったなぁと感じるようになる。
あのときのちょっと寂しいあの気持ちがよみがえるような映画です。
親に余計な心配をかけまいと本当のことを言わない子供。
いつまでたっても子供は子供な親。いつまで変わらない頑固な父親。
子供同士のやりとりや、子供と大人のやりとり、大人同士のやりとり。
どれをとっても誰もが経験したことのある日常がうまく描かれています。
阿部寛さんと夏川結衣さんはドラマ「結婚できない男」のイメージが強かったけど
この映画の二人はそんなイメージを思い出させない、完璧な夫婦でした。
連れ子のいる姉さん女房。
開業医である父。医者を継ぐはずだった長男である兄が亡くなり、自分は医者にはならずに自由にやってきて、実家はどこか居心地の悪い次男。
数々のその微妙な空気が、自分の経験と重なって、胸に詰まるものがあります。
大人みたいなことを言う子供のあつし(田中祥平くん)。
クールで凄く人間を見ていて、大人子供っぷりに可愛げがない。なーんて感じたりもするけど
願い事をする姿はやっぱり可愛い。
亡くなった本当のお父さんのことを思いつつ、この家の子供であることもちゃんと頭に入ってる…なんて賢くて優しい子なんだろう…。
孫には優しいくてでも毒気のある一面をのぞかせるおばあちゃん樹木希林さん。
昔は地元の人から頼りにされていた医者だった頑固なおじいちゃん原田芳雄さん。このお二人もさすが。
とても懐かしいいような切ない気持ちにさせられました。
是枝監督の作品「花よりもなほ」にも出演していた田中祥平くん

おいしそう…トウモロコシの天ぷら

見慣れたツーショット
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レコード会社の契約社員、かんなはある日インターネット上でパンクバンドの動画を発見する。
凶暴なパフォーマンスとイケメンのギタリストのそのバンドの名前は「少年メリケンサック」。
さっそく、バンドと契約を結ぼうと彼らを訪ねるとそこにいたのは、動画の彼らからは変わり果てた昼間から酒を飲む中年のおっさんだった。
なんと投稿されていた動画は、25年前のものだった。
キャッチコピーは「好きです! パンク! 嘘です!」

2009年2月14日公開
【監督・脚本】
宮藤官九郎
【出演】
宮崎あおい 佐藤浩市 木村祐一 田口トモロヲ 三宅弘城 勝地涼 ほかくだらない小ネタ満載だけど、実はあついテーマの映画です。
音楽関係なく、パンクのような生き方ができるって熱くてかっこいい!!
クドカン映画って感じのコメディですが、宮崎あおいちゃんの壊れっぷりが最高。
なにより佐藤浩市さんがかっこいいです。
田口トモロヲさんのジミーさんも最高。
年をとっても、ダサくても、臭くても、壊れてても…ああいう生き方できる男って、バカなようだけどいいです!
アキオ(佐藤浩市)がぬる~い音楽をやっているまーくん(勝地涼)に対して言っていた「やってる音楽も無臭なんだよ!」がズシリときました。
なんとなく生きていた、今まで自分をごまかしていた部分をつかれるようなセリフ。
アキオとハルオの過去の確執はよくわかりませんでしたが、
こういうバンドの兄弟喧嘩ってよくある話ですね…
思いのほか、勝地涼の歌声が耳に残る(笑)
かんなも釘づけ。宮崎あおいの寄り目

中年のおなら臭い移動車

ジミーの涙…(笑)
- ★★★★☆
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