セッションズ
2014年01月10日
『食欲・・睡眠欲・・性欲』
これを人間の三大欲と言う。
いやいや。 食も睡眠も生きていく上で必要であって「欲」というのは違うのではないか。
「腹減った」、「眠たい」と言っただけで、まるで修行の足りない未熟者のように言われる筋合いはないと思うのだが。
あとひとつの「性欲」。 これが問題だ。
生態系の維持の面から言えば必要と言えば必要だが、個人個人の問題なら、絶対ないと生きていけないというものではない。
「人類の繁栄を願ってー!」と建前を叫びながら腰を振るのは自由だが、セックスはなんだかんだでレクリエーションなのである。
それでも世の中には、望む望まないに関わらず、セックスとは無縁のまま人生を終える人もいる。 いろんな人生観の人はいるけれど。
生まれつき、あるいは子供の頃に事故か病気で、体がウンともスンとも言わない障害を負った人も、その内に入るのだろう。
ハナから性欲など覚えたことがなければいいが、少しでも体が言うことを聞くのなら、やはり・・・「やってみたい」はず。
障害を持った人の人生を前にして、「人間の尊厳」を考える時、「性」というのも避けては通れない問題ではある。
米・マサチューセッツ州ボストン出身で、幼いころから病気で全身マヒとなるも、詩人・ジャーナリストとして活躍したマーク・オブライエン。
彼は・・・やりたかった。 一度でいいからやってみたい、熱き欲求を抱いていた。
思い立った彼は38歳にして“筆おろし”の一大決心をしたのである。
この映画は、マーク・オブライエンがカウンセリングの一環である代理セックスによる童貞喪失に臨んだ、本人による実録記事を映画化したユーモアたっぷりのヒューマンドラマ。
監督はTV「アリーmy Love」を演出したベン・リューイン。
マーク・オブライエン(ジョン・ホークス)
6歳の時にポリオにかかり、以来、首から下はマヒ状態。
もう30年以上も、体を横たえた状態で生活している。
もともとあった詩の才能を活かし、雑誌に寄稿するジャーナリストとしてカリフォルニアを拠点に活躍中。
「神様ってのはユーモアがあるね。 人はみな平等に創られたはずなのに、僕はこうなんだもん。」
態度の悪いヘルパーのオバハンをクビにした翌日、彼の元にやってきた新しいヘルパー、アマンダ(アニカ・マークス)。
若い! きれい! 優しい!
献身的な彼女に、マークのハートは恋の炎に包まれる。
カモーン!この世の春! フォーリンラブしてよかとでしゅか!? イエース!!
待て待て。 待つんだジョー。 じゃなくてマーク。
そうじゃないんだよ。 気持ちは分かるけども。
自分に優しくしてくれる女子に対して、「あの子、俺のこと好きなんとちゃうのん!?」と、免疫のない男子がすぐに勘違いするのはよくあること。
その結果、どれだけの恋の悲劇が輩出されたことか。 おごれる人も久しからずよのぉ。
祇園精舎の鐘がカンカラカンカラ鳴りよるわい。
マークよ。 まずは焦らずにアマンダと今の関係を温めて、彼女の気持ちを慎重に精察せねばならんぞ。 よいな。
「アマンダ、君のことが好きだ。 結婚してほしい。」
早い!早い! も~っ!
・・・で、案の定、撃沈して奈落のどん底でズンドコ節を踊るハメになるマーク。
ただひたすら涙を流して謝るアマンダはマークの前から姿を消した・・・。
自宅でいる時の彼は“鉄の肺”と呼ばれる、ボイラーのようなタンク型の人工呼吸装置の中に入っている。
一見、すごく大層な装備だが、マークにとっては不可欠な命のシェルター。
もちろん外出先は、こんな重装備は不可能なのでポータブルの呼吸器を携帯する。
さて、恋に破れたマークはへこたれるどころか、ますます「愛をください」の想いが強まる。
いや、ハッキリ言ってしまおう。
彼は「やりたい」のだ。
自分の境遇を鑑みれば、人生の伴侶などと高望みはするまい。
だから、せめて・・・・やりたい。 ああ、やりたい。 セックスがやりたい。
「一度開けたドアは閉められない。 でも透明の文字で立ち入り禁止と書かれた札が立ってるんだ。」
敬虔なカトリック信者でもあるマークは、せっせと教会にも顔を出しては、ブレンダン神父(ウィリアム・H・メイシー)に開けっ広げに悩みを打ち明ける。
「神父さま、僕、(ピ----)がしたいんですけど、婚外交渉って、やっぱ聖書的にはマズイんですかね?」
普通なら「当たり前やないけ!」とキレられてもおかしくないが、この神父さんはデキた御方で、親身になってマークの声に耳を傾けてくれる。
「神も許可してくれるよ。」
新しいヘルパーのヴェラ(ムーン・ブラッドグッド)と共に、障害者の性についての取材先で、マークはセラピストからセックスサロゲートを紹介される。
セックス・サロゲート・・・米軍が開発した新兵器の名前ではない。
つまりはセックス代理人。 ふ~ん。・・・・ええっ!
「あらぁん。 坊ちゃんたらセックスがしたいのん? やり方が分からないのん? あたしが手取り足取り教えてあ~げちゃ~う~ん。」てな人?
当たらずとも遠からずだが、そんなノリならデリバリーのオネエサンにコールすれば事は足りる。
セックス・サロゲートとは、セックスセラピーの一環として行われる、れっきとした医療行為で、性の悩みを持つ人や、障害などで性生活が困難な人に対して、マンツーマンで実地指導をしてくれる人なのである。
米・カリフォルニアでは正規の職業として認知されている。
グレートだぜ、かりふぉ~るにあ!
シェリル・コーエン=グリーン(ヘレン・ハント)
その道15年以上のキャリアを持つ、セックス・サロゲートの草分け的存在の人。
自称・哲学者という夫と、母親をファーストネームで呼ぶ息子の3人で暮らしている。
「売春婦に偏見はないけれど、売春婦とは違うのよ。」
セラピーの回数は全6回まで。 プライベートでは会わないというのも条件。
マークはシェリルと会い、性のセッションを受けることになるのだが・・・。
体はマヒしてるが、感覚はちゃんとあるのだ。 鼻がかゆいとか、ソコ触ると気持ちいいとか。
ただ筋肉が動かないだけなのだが、ムスコだけは、その気になればしっかりとスタンダップする。
シェリルが、「じゃあ、さっそく。」なんて言いながら、光の速さでスッポンポンに。
心の準備ができていないマークは災難である。
なにせ自慰さえやったことがないのだから無理もない。
シェリルが「緊張しないで。」と、肩に触れただけでも、ファイヤー!
「ああ・・・し、しまったぁ・・・。」
まあまあ、ニイサン、初めてなんだからしょうがねえよ。
その後も2度3度とセッションを重ねるも、フライング発射の憂き目に遭うマーク。
「神様が僕のことを罰しているんだね。 セックスと神様をくっつけた報いなんだ。」
他の信者もいるところで、シモのワード連発でアッチの悩み相談。
ブレンダン神父も、「かまわないさ。 告解でイヤというほど聞くしね。」
この神父さんも色々と思う所があるのかもしれない。
首から下が動かない青年が、生命の根源であるセックスについて堂々と向き合い、生の悦びへの追求にチャレンジしている。
自分はどうだろうか。
聖職者という立場から、この問題に目を背けがちで、神の御意志を言い訳にして逃げてばかりではないか。
自分が彼にアドバイスするなんて、そんな資格があるだろうか。
マークの悩みを聞いている時のブレンダン神父が時折見せる複雑な表情の中には、神父自身にも人には言えぬ性の悩みがあるように伺えるのだが。
「マーク、君は詩人だろ? ロマンチストでいなきゃ。」
シェリルとのセッションも回を重ねて、ようやくインサートにまでこぎつけて、なんとか形になってきた。
しかし、マークもシェリルも互いの心が惹かれあう、不思議な化学反応を感じ始めていた・・・。
「最強のふたり」や、「君と歩く世界」でも、ほんのちょっと触れられていた身障者の性。
それをユーモア・テイストの映画の題材ともなれば腰が引けるものだが、本作は実話の強みを生かして真っ向から現実を直視し、とっつきやすい軽妙なタッチで、一人の男の遅まきの青春物語をチャ-ミングに描いている。
マーク・オブライエンから見れば横に傾いているか、上から見下ろしている人間は同情の視線で憐れみ、「ああ、この人は人並みの恋愛なんて一生縁がないんでしょうねえ。」と目が語っている。 そんな経験が彼のチャレンジ精神の源なのだろうか。
身体がこんな状態でも、自分は恋もするし、セックスだってやってみたい。
人を愛して、人に愛されて、心と体が通じ合う。
生まれも育ちも違うのに。 男と女は違う生き物なのに。
でもそこに確かに愛が生まれる。
愛ってなんだろう? なんて素晴しい感情なのだろう。
マークが常に自分の視点で見ていた、すべてが横になった世界に、同じ姿勢の聖母が現れて彼を導いていく。
シェリルは、キャリアも長いプロフェッショナルでありながら、次第に彼女自身も職業柄ゆえに忘れかけていた、初々しき愛の気高さを思い出していく。
哲学者の夫とのベッドシーンが、まるで対比のように挿入されるのも、彼女もまた愛を求める旅人なのであることを語っている。
マーク・オブライエンは1999年、49歳で亡くなっているが、大きなハンデを持っていても、愛という可能性は全ての人に平等であるからこそ、人間の持つ特有のパッションは素晴しいことを我々に示してくれたのだ。
少子化問題の一因にもなっている「恋愛格差」などアホ抜かせと思うのである。
容姿偏重の妄想は己自身を貶め、世の中を廃れさせるだけだ。
離婚率が高い? 当たり前じゃ。
幻想はいずれ目が覚めるもの。
一皮むいた人間の、ペニスとヴァギナはコレ全て平等なり。
★マーク・オブライエンを演じたジョン・ホークスって、「マーサ、あるいはマーシー・メイ」で、不気味な教祖役をやってた人だよね?
同一人物には思えないけど、ほとんど身体を動かさずに、心揺さぶるこの名演。 凄い。
★ヘレン・ハントが、勢いよくフルヌードになるのには面食らったけども、この人の女優スピリットは素晴しい。
★キラリと光るというか、不思議な安心感を抱かせてくれたのが、チャイニーズ系ヘルパー、ヴェラを演じたムーン・ブラッドグッド。
「ターミネーター4」や、モデルの時のヴィジュアルとは打って変わった、ドすっぴんです。
でも、なんか妙にそそられる安定感・・・。
ホテルのフロントマンとの会話がおかしかったですね。
「賢人のお言葉」
「人生で出会う出来事はすべて何かを教えてくれる。 生きている限り、学ぶべきことがある。」
エリザベス・キューブラー・ロス
これを人間の三大欲と言う。
いやいや。 食も睡眠も生きていく上で必要であって「欲」というのは違うのではないか。
「腹減った」、「眠たい」と言っただけで、まるで修行の足りない未熟者のように言われる筋合いはないと思うのだが。
あとひとつの「性欲」。 これが問題だ。
生態系の維持の面から言えば必要と言えば必要だが、個人個人の問題なら、絶対ないと生きていけないというものではない。
「人類の繁栄を願ってー!」と建前を叫びながら腰を振るのは自由だが、セックスはなんだかんだでレクリエーションなのである。
それでも世の中には、望む望まないに関わらず、セックスとは無縁のまま人生を終える人もいる。 いろんな人生観の人はいるけれど。
生まれつき、あるいは子供の頃に事故か病気で、体がウンともスンとも言わない障害を負った人も、その内に入るのだろう。
ハナから性欲など覚えたことがなければいいが、少しでも体が言うことを聞くのなら、やはり・・・「やってみたい」はず。
障害を持った人の人生を前にして、「人間の尊厳」を考える時、「性」というのも避けては通れない問題ではある。
米・マサチューセッツ州ボストン出身で、幼いころから病気で全身マヒとなるも、詩人・ジャーナリストとして活躍したマーク・オブライエン。
彼は・・・やりたかった。 一度でいいからやってみたい、熱き欲求を抱いていた。
思い立った彼は38歳にして“筆おろし”の一大決心をしたのである。
この映画は、マーク・オブライエンがカウンセリングの一環である代理セックスによる童貞喪失に臨んだ、本人による実録記事を映画化したユーモアたっぷりのヒューマンドラマ。
監督はTV「アリーmy Love」を演出したベン・リューイン。
マーク・オブライエン(ジョン・ホークス)
6歳の時にポリオにかかり、以来、首から下はマヒ状態。
もう30年以上も、体を横たえた状態で生活している。
もともとあった詩の才能を活かし、雑誌に寄稿するジャーナリストとしてカリフォルニアを拠点に活躍中。
「神様ってのはユーモアがあるね。 人はみな平等に創られたはずなのに、僕はこうなんだもん。」
態度の悪いヘルパーのオバハンをクビにした翌日、彼の元にやってきた新しいヘルパー、アマンダ(アニカ・マークス)。
若い! きれい! 優しい!
献身的な彼女に、マークのハートは恋の炎に包まれる。
カモーン!この世の春! フォーリンラブしてよかとでしゅか!? イエース!!
待て待て。 待つんだジョー。 じゃなくてマーク。
そうじゃないんだよ。 気持ちは分かるけども。
自分に優しくしてくれる女子に対して、「あの子、俺のこと好きなんとちゃうのん!?」と、免疫のない男子がすぐに勘違いするのはよくあること。
その結果、どれだけの恋の悲劇が輩出されたことか。 おごれる人も久しからずよのぉ。
祇園精舎の鐘がカンカラカンカラ鳴りよるわい。
マークよ。 まずは焦らずにアマンダと今の関係を温めて、彼女の気持ちを慎重に精察せねばならんぞ。 よいな。
「アマンダ、君のことが好きだ。 結婚してほしい。」
早い!早い! も~っ!
・・・で、案の定、撃沈して奈落のどん底でズンドコ節を踊るハメになるマーク。
ただひたすら涙を流して謝るアマンダはマークの前から姿を消した・・・。
自宅でいる時の彼は“鉄の肺”と呼ばれる、ボイラーのようなタンク型の人工呼吸装置の中に入っている。
一見、すごく大層な装備だが、マークにとっては不可欠な命のシェルター。
もちろん外出先は、こんな重装備は不可能なのでポータブルの呼吸器を携帯する。
さて、恋に破れたマークはへこたれるどころか、ますます「愛をください」の想いが強まる。
いや、ハッキリ言ってしまおう。
彼は「やりたい」のだ。
自分の境遇を鑑みれば、人生の伴侶などと高望みはするまい。
だから、せめて・・・・やりたい。 ああ、やりたい。 セックスがやりたい。
「一度開けたドアは閉められない。 でも透明の文字で立ち入り禁止と書かれた札が立ってるんだ。」
敬虔なカトリック信者でもあるマークは、せっせと教会にも顔を出しては、ブレンダン神父(ウィリアム・H・メイシー)に開けっ広げに悩みを打ち明ける。
「神父さま、僕、(ピ----)がしたいんですけど、婚外交渉って、やっぱ聖書的にはマズイんですかね?」
普通なら「当たり前やないけ!」とキレられてもおかしくないが、この神父さんはデキた御方で、親身になってマークの声に耳を傾けてくれる。
「神も許可してくれるよ。」
新しいヘルパーのヴェラ(ムーン・ブラッドグッド)と共に、障害者の性についての取材先で、マークはセラピストからセックスサロゲートを紹介される。
セックス・サロゲート・・・米軍が開発した新兵器の名前ではない。
つまりはセックス代理人。 ふ~ん。・・・・ええっ!
「あらぁん。 坊ちゃんたらセックスがしたいのん? やり方が分からないのん? あたしが手取り足取り教えてあ~げちゃ~う~ん。」てな人?
当たらずとも遠からずだが、そんなノリならデリバリーのオネエサンにコールすれば事は足りる。
セックス・サロゲートとは、セックスセラピーの一環として行われる、れっきとした医療行為で、性の悩みを持つ人や、障害などで性生活が困難な人に対して、マンツーマンで実地指導をしてくれる人なのである。
米・カリフォルニアでは正規の職業として認知されている。
グレートだぜ、かりふぉ~るにあ!
シェリル・コーエン=グリーン(ヘレン・ハント)
その道15年以上のキャリアを持つ、セックス・サロゲートの草分け的存在の人。
自称・哲学者という夫と、母親をファーストネームで呼ぶ息子の3人で暮らしている。
「売春婦に偏見はないけれど、売春婦とは違うのよ。」
セラピーの回数は全6回まで。 プライベートでは会わないというのも条件。
マークはシェリルと会い、性のセッションを受けることになるのだが・・・。
体はマヒしてるが、感覚はちゃんとあるのだ。 鼻がかゆいとか、ソコ触ると気持ちいいとか。
ただ筋肉が動かないだけなのだが、ムスコだけは、その気になればしっかりとスタンダップする。
シェリルが、「じゃあ、さっそく。」なんて言いながら、光の速さでスッポンポンに。
心の準備ができていないマークは災難である。
なにせ自慰さえやったことがないのだから無理もない。
シェリルが「緊張しないで。」と、肩に触れただけでも、ファイヤー!
「ああ・・・し、しまったぁ・・・。」
まあまあ、ニイサン、初めてなんだからしょうがねえよ。
その後も2度3度とセッションを重ねるも、フライング発射の憂き目に遭うマーク。
「神様が僕のことを罰しているんだね。 セックスと神様をくっつけた報いなんだ。」
他の信者もいるところで、シモのワード連発でアッチの悩み相談。
ブレンダン神父も、「かまわないさ。 告解でイヤというほど聞くしね。」
この神父さんも色々と思う所があるのかもしれない。
首から下が動かない青年が、生命の根源であるセックスについて堂々と向き合い、生の悦びへの追求にチャレンジしている。
自分はどうだろうか。
聖職者という立場から、この問題に目を背けがちで、神の御意志を言い訳にして逃げてばかりではないか。
自分が彼にアドバイスするなんて、そんな資格があるだろうか。
マークの悩みを聞いている時のブレンダン神父が時折見せる複雑な表情の中には、神父自身にも人には言えぬ性の悩みがあるように伺えるのだが。
「マーク、君は詩人だろ? ロマンチストでいなきゃ。」
シェリルとのセッションも回を重ねて、ようやくインサートにまでこぎつけて、なんとか形になってきた。
しかし、マークもシェリルも互いの心が惹かれあう、不思議な化学反応を感じ始めていた・・・。
「最強のふたり」や、「君と歩く世界」でも、ほんのちょっと触れられていた身障者の性。
それをユーモア・テイストの映画の題材ともなれば腰が引けるものだが、本作は実話の強みを生かして真っ向から現実を直視し、とっつきやすい軽妙なタッチで、一人の男の遅まきの青春物語をチャ-ミングに描いている。
マーク・オブライエンから見れば横に傾いているか、上から見下ろしている人間は同情の視線で憐れみ、「ああ、この人は人並みの恋愛なんて一生縁がないんでしょうねえ。」と目が語っている。 そんな経験が彼のチャレンジ精神の源なのだろうか。
身体がこんな状態でも、自分は恋もするし、セックスだってやってみたい。
人を愛して、人に愛されて、心と体が通じ合う。
生まれも育ちも違うのに。 男と女は違う生き物なのに。
でもそこに確かに愛が生まれる。
愛ってなんだろう? なんて素晴しい感情なのだろう。
マークが常に自分の視点で見ていた、すべてが横になった世界に、同じ姿勢の聖母が現れて彼を導いていく。
シェリルは、キャリアも長いプロフェッショナルでありながら、次第に彼女自身も職業柄ゆえに忘れかけていた、初々しき愛の気高さを思い出していく。
哲学者の夫とのベッドシーンが、まるで対比のように挿入されるのも、彼女もまた愛を求める旅人なのであることを語っている。
マーク・オブライエンは1999年、49歳で亡くなっているが、大きなハンデを持っていても、愛という可能性は全ての人に平等であるからこそ、人間の持つ特有のパッションは素晴しいことを我々に示してくれたのだ。
少子化問題の一因にもなっている「恋愛格差」などアホ抜かせと思うのである。
容姿偏重の妄想は己自身を貶め、世の中を廃れさせるだけだ。
離婚率が高い? 当たり前じゃ。
幻想はいずれ目が覚めるもの。
一皮むいた人間の、ペニスとヴァギナはコレ全て平等なり。
★マーク・オブライエンを演じたジョン・ホークスって、「マーサ、あるいはマーシー・メイ」で、不気味な教祖役をやってた人だよね?
同一人物には思えないけど、ほとんど身体を動かさずに、心揺さぶるこの名演。 凄い。
★ヘレン・ハントが、勢いよくフルヌードになるのには面食らったけども、この人の女優スピリットは素晴しい。
★キラリと光るというか、不思議な安心感を抱かせてくれたのが、チャイニーズ系ヘルパー、ヴェラを演じたムーン・ブラッドグッド。
「ターミネーター4」や、モデルの時のヴィジュアルとは打って変わった、ドすっぴんです。
でも、なんか妙にそそられる安定感・・・。
ホテルのフロントマンとの会話がおかしかったですね。
「賢人のお言葉」
「人生で出会う出来事はすべて何かを教えてくれる。 生きている限り、学ぶべきことがある。」
エリザベス・キューブラー・ロス
コメント
なかなか おもしろい解説ですね。
こんにちは オハラハンさん なかなか 面白い解説です
ボクなら「ばかやろう!なんでオレがこんな境遇なんだ」と罵詈雑言まみれでした
たしかに マークにとって 人生の春の訪れだったのだから当たり前である。
神父さんの後押しはホントに マークを勇気づけてましたよね。
けれども このマークの性体験が この本作として一本の映画として身を結んだのだから、ムダじゃなかったんだよね。マークの人生は。
シェリルは マークの墓前に映画化を報告したでしょね。天国のマークも感無量ですよ
ボクなら「ばかやろう!なんでオレがこんな境遇なんだ」と罵詈雑言まみれでした
たしかに マークにとって 人生の春の訪れだったのだから当たり前である。
神父さんの後押しはホントに マークを勇気づけてましたよね。
けれども このマークの性体験が この本作として一本の映画として身を結んだのだから、ムダじゃなかったんだよね。マークの人生は。
シェリルは マークの墓前に映画化を報告したでしょね。天国のマークも感無量ですよ
Re: なかなか おもしろい解説ですね。
お久しぶりですzebraさん。
コメントありがとうございます。
いろいろな人生があり、その数だけいろんな幸せの形があるんですね。
そして、いろんな人に支えられて・・・
満たされた人生だったとマークが思えたなら幸いですけどね。
コメントありがとうございます。
いろいろな人生があり、その数だけいろんな幸せの形があるんですね。
そして、いろんな人に支えられて・・・
満たされた人生だったとマークが思えたなら幸いですけどね。
DVDとBlu-rayの特典収録では ”差別”しやがったわ
オハラハンさん おひさしブリ~フ
ど~でもいいコトなんスけど コメントしても よかですか。
ヘレンハントのヌードが目当てで amazonで 購入しようとDVDとブルーレイを調べたんです。
そしたらブルーレイのみの特典収録で 監督や出演者たちのインタビュー、未公開シーンを収録されてるんですよ。
なんだこれ!この手の特典は DVDでも ふつうに収録されるだろうが(`Щ´)
体に障害があっても健常者と同じく「性の喜び ふれあい」をテーマにした人間ドラマなのに
特典収録に関しては DVDとブルーレイディスクで 差別しやがったわ。気に入らん
オハラハンさん どう思います?
ど~でもいいコトなんスけど コメントしても よかですか。
ヘレンハントのヌードが目当てで amazonで 購入しようとDVDとブルーレイを調べたんです。
そしたらブルーレイのみの特典収録で 監督や出演者たちのインタビュー、未公開シーンを収録されてるんですよ。
なんだこれ!この手の特典は DVDでも ふつうに収録されるだろうが(`Щ´)
体に障害があっても健常者と同じく「性の喜び ふれあい」をテーマにした人間ドラマなのに
特典収録に関しては DVDとブルーレイディスクで 差別しやがったわ。気に入らん
オハラハンさん どう思います?
Re: DVDとBlu-rayの特典収録では ”差別”しやがったわ
お久しぶりです、zebraさん。
>ブルーレイのみの特典収録で 監督や出演者たちのインタビュー、未公開シーンを収録されてるんですよ。
こういうのって多いですよな、DVDとブルーレイで差をつけてあるのが。
アッシもさっきamazonのぞいてみましたけど。
・・・・ほんまや。 DVDにはなんにもなしですな。
> なんだこれ!この手の特典は DVDでも ふつうに収録されるだろうが(`Щ´)
画質というポイントだけではブルーレイが売れんから差をつけるんかね?
ブルーレイ環境はいうほど普及してないそうだしね。
実はアッシもそうなんだけど。
パソコンでは観れるけどブルーレイは購入したことないね。
いつの世も庶民は「差別」に泣かされるものですな。
ヘレン・ハントの乳を心ゆくまで拝んで、ウサを晴らしてください。
>ブルーレイのみの特典収録で 監督や出演者たちのインタビュー、未公開シーンを収録されてるんですよ。
こういうのって多いですよな、DVDとブルーレイで差をつけてあるのが。
アッシもさっきamazonのぞいてみましたけど。
・・・・ほんまや。 DVDにはなんにもなしですな。
> なんだこれ!この手の特典は DVDでも ふつうに収録されるだろうが(`Щ´)
画質というポイントだけではブルーレイが売れんから差をつけるんかね?
ブルーレイ環境はいうほど普及してないそうだしね。
実はアッシもそうなんだけど。
パソコンでは観れるけどブルーレイは購入したことないね。
いつの世も庶民は「差別」に泣かされるものですな。
ヘレン・ハントの乳を心ゆくまで拝んで、ウサを晴らしてください。
たった一度だけ オハラハンさん流の ブログのスタンスに合わせて「賢人のお言葉」を記載します。
返信コメント ありがとう オハラハンさん。
<ヘレン・ハントの乳を心ゆくまで拝んで、ウサを晴らしてください。>
だからこそ DVDかブルーレイ 購入しようと思ったんですがね
オハラハンさん、おちゃらけなコメントしか書きませんが 一度だけ オハラハンさんのブログのスタンスに合わせて「賢人のお言葉」を記載させていただきますね。
「賢人のお言葉」
「何でも思い切ってやってみることですよ。どっちに転んだって人間、野辺の石ころ同様、骨となって一生を終えるのだから。」坂本龍馬
「賢人のお言葉」はボクからは二度と書きません。ガラじゃないもんで。
<ヘレン・ハントの乳を心ゆくまで拝んで、ウサを晴らしてください。>
だからこそ DVDかブルーレイ 購入しようと思ったんですがね
オハラハンさん、おちゃらけなコメントしか書きませんが 一度だけ オハラハンさんのブログのスタンスに合わせて「賢人のお言葉」を記載させていただきますね。
「賢人のお言葉」
「何でも思い切ってやってみることですよ。どっちに転んだって人間、野辺の石ころ同様、骨となって一生を終えるのだから。」坂本龍馬
「賢人のお言葉」はボクからは二度と書きません。ガラじゃないもんで。
Re: たった一度だけ オハラハンさん流の ブログのスタンスに合わせて「賢人のお言葉」を記載します。
> 「何でも思い切ってやってみることですよ。どっちに転んだって人間、野辺の石ころ同様、骨となって一生を終えるのだから。」坂本龍馬
おお、龍馬先生の数あるお言葉の中でも人気の高いフレーズですな。
迷った時に背中を押してくれる、励ましのお言葉。
名言はみんなのもの。 引用して気持ちを伝えたい、紹介したいお言葉があればどんどん使ってけっこうだと思いますよ。
おお、龍馬先生の数あるお言葉の中でも人気の高いフレーズですな。
迷った時に背中を押してくれる、励ましのお言葉。
名言はみんなのもの。 引用して気持ちを伝えたい、紹介したいお言葉があればどんどん使ってけっこうだと思いますよ。
ヘレン・ハント・・・・10数年ぶりにみましたよ(笑)
オハラハンさん お久しぶりです
長く愛用していたDVDプレイヤーが とうとう壊れて寿命が来ました。
かわりに 夏のボーナスで買った 「ブルーレイプレイヤー」買いましたよ
そして・・・もちろん ブルーレイ・ディスク 記念すべき 第一枚目が 本作「セッションズ」です(あたりめえだろ)
DVDでみれなかった得点、しっかりと拝見しました。
出演者たちのインタビューや未公開シーンも充実してました
中には「このシーン 本編で出してもよかったじゃないのかなあ?」って思ったシーンもありましたが、まあそれはそれで楽しめました。
👇 この記事観ましたよ
>2014 映画ベスト:二十選~洋画の巻
>【ええ仕事の女優 20人】
ヘレン・ハント 「セッションズ」
👆 そりゃあそうだろうよ、って思いますよ。全裸だもん(笑)
<画質というポイントだけではブルーレイが売れんから差をつけるんかね?
ブルーレイ環境はいうほど普及してないそうだしね。
実はアッシもそうなんだけど。
パソコンでは観れるけどブルーレイは購入したことないね。>
<いつの世も庶民は「差別」に泣かされるものですな。
ヘレン・ハントの乳を心ゆくまで拝んで、ウサを晴らしてください。>
👆 オハラハンさんが昔遺してくださった コメント部分<> には 励まされ感動してました。
どうだ!!!! DVDで見れなかった 特典収録 全部みてやったぞ!!! リベンジ果たしてやった!!!
10数年ぶりのヘレン・ハントの〇ッパイもしっかり脳裏に離れないぐらい見てやったぞ!!!あなたの乳出し演技に敬服します
長く愛用していたDVDプレイヤーが とうとう壊れて寿命が来ました。
かわりに 夏のボーナスで買った 「ブルーレイプレイヤー」買いましたよ
そして・・・もちろん ブルーレイ・ディスク 記念すべき 第一枚目が 本作「セッションズ」です(あたりめえだろ)
DVDでみれなかった得点、しっかりと拝見しました。
出演者たちのインタビューや未公開シーンも充実してました
中には「このシーン 本編で出してもよかったじゃないのかなあ?」って思ったシーンもありましたが、まあそれはそれで楽しめました。
👇 この記事観ましたよ
>2014 映画ベスト:二十選~洋画の巻
>【ええ仕事の女優 20人】
ヘレン・ハント 「セッションズ」
👆 そりゃあそうだろうよ、って思いますよ。全裸だもん(笑)
<画質というポイントだけではブルーレイが売れんから差をつけるんかね?
ブルーレイ環境はいうほど普及してないそうだしね。
実はアッシもそうなんだけど。
パソコンでは観れるけどブルーレイは購入したことないね。>
<いつの世も庶民は「差別」に泣かされるものですな。
ヘレン・ハントの乳を心ゆくまで拝んで、ウサを晴らしてください。>
👆 オハラハンさんが昔遺してくださった コメント部分<> には 励まされ感動してました。
どうだ!!!! DVDで見れなかった 特典収録 全部みてやったぞ!!! リベンジ果たしてやった!!!
10数年ぶりのヘレン・ハントの〇ッパイもしっかり脳裏に離れないぐらい見てやったぞ!!!あなたの乳出し演技に敬服します
Re: ヘレン・ハント・・・・10数年ぶりにみましたよ(笑)
暑中お見舞申し上げます、zebraさん。
特典見れて何よりです。
本当に「セッションズ」相当お気に入りなんですな。
ヘレン・ハントも冥利に尽きますね。 最近あまり見ないけど元気なんかな。
もう10年前かあ。
アッシはもうどんな話の映画だったっけ?と、ほとんど忘れてましたよ。
昔の記事を懐かしく読み返しましたわいな。
というか、よくブログ続いてるなアッシも。
これからもヨロシクです。
特典見れて何よりです。
本当に「セッションズ」相当お気に入りなんですな。
ヘレン・ハントも冥利に尽きますね。 最近あまり見ないけど元気なんかな。
もう10年前かあ。
アッシはもうどんな話の映画だったっけ?と、ほとんど忘れてましたよ。
昔の記事を懐かしく読み返しましたわいな。
というか、よくブログ続いてるなアッシも。
これからもヨロシクです。
セッションズでヘレン・ハントの日本語吹き替えの女性声優の田中敦子さんが亡くなられました
おはようございます オハラハンさん
「セッションズ」でヘレン・ハントの日本語吹き替えの担当の田中敦子さんが8月20日に亡くなられました。
まだ61歳でした。若いですよね。なんでも詳しい死因はわかりませんが 息子さんのXによると 闘病生活をしながら声優を続けていたようです。
追悼の意味を込めて 安宅さんのボイスサンプルの動画を張り付けておきます👇
https://www.youtube.com/watch?v=cKs8dUv0ZKA
田中敦子さんのご冥福をお祈りいたします。
「セッションズ」でヘレン・ハントの日本語吹き替えの担当の田中敦子さんが8月20日に亡くなられました。
まだ61歳でした。若いですよね。なんでも詳しい死因はわかりませんが 息子さんのXによると 闘病生活をしながら声優を続けていたようです。
追悼の意味を込めて 安宅さんのボイスサンプルの動画を張り付けておきます👇
https://www.youtube.com/watch?v=cKs8dUv0ZKA
田中敦子さんのご冥福をお祈りいたします。
Re: セッションズでヘレン・ハントの日本語吹き替えの女性声優の田中敦子さんが亡くなられました
田中敦子さんは男勝りの“強い系の”女性の吹き替えが多かったですね。
頼もしい声でした。
攻殻などの多くのアニメの他にも、シャーリーズ・セロンやニコール・キッドマンなど多くの女優さんをそのカッコいい声で演じてくれました。
そうですか。 「セッションズ」のヘレン・ハントもやってらしたんですね。
昨秋の攻殻の最新作の舞台挨拶で「私はいつでも夢をみなさんのそばにいます。どうか忘れないでください」というのもメッセージが今になるとつらい。
本当に早すぎますね。
ご冥福を祈るばかりです。
頼もしい声でした。
攻殻などの多くのアニメの他にも、シャーリーズ・セロンやニコール・キッドマンなど多くの女優さんをそのカッコいい声で演じてくれました。
そうですか。 「セッションズ」のヘレン・ハントもやってらしたんですね。
昨秋の攻殻の最新作の舞台挨拶で「私はいつでも夢をみなさんのそばにいます。どうか忘れないでください」というのもメッセージが今になるとつらい。
本当に早すぎますね。
ご冥福を祈るばかりです。
(゚д゚)!
オハラハンさん どうしましょう(・。・;
この人は・・・・
はしたない・・・・ いや、ありがとうって言ったほうがいいかな(^_-)-☆
https://nucelebs.com/2021/08/helen-hunt-nude-topless-scenes-from-blindspotting/
でも、前コメントでの田中敦子さんの訃報の内容からガラリ一転しましたので よかったと思っています。
オハラハンさんにもおすそ分けしようとURLを張り付けておきました。
この人は・・・・
はしたない・・・・ いや、ありがとうって言ったほうがいいかな(^_-)-☆
https://nucelebs.com/2021/08/helen-hunt-nude-topless-scenes-from-blindspotting/
でも、前コメントでの田中敦子さんの訃報の内容からガラリ一転しましたので よかったと思っています。
オハラハンさんにもおすそ分けしようとURLを張り付けておきました。
Re: (゚д゚)!
いただきました。 ごちそうさまでした。
あれほど全力で御開帳していただけるとスカッとしますな。
2018年の映画「ブラインドスポッティング」のスピンオフドラマのようですが、警官相手にあの所業はどういうシチュエーションやねん。
あれほど全力で御開帳していただけるとスカッとしますな。
2018年の映画「ブラインドスポッティング」のスピンオフドラマのようですが、警官相手にあの所業はどういうシチュエーションやねん。
たぶん警察たちを引き付けるためにやったんでしょう
オハラハンさん おすそ分けのお返事ありがとうございます
おそらくは警察たちの目を引き付けて自分の子と友達を逃がすか何かをするために御開帳してくれたんだと思いますよ。よくわからないけれど 子供とその優ン人たちのために 文字通り 「一肌脱いでくれた」んですよ。
いや、一肌ぬいでる、なんてのは可愛すぎるか(笑)
それでも・・・・ 乳見せしてくれただけ警官役の俳優さん やったぁ~って喜んでいるはず
おそらくは警察たちの目を引き付けて自分の子と友達を逃がすか何かをするために御開帳してくれたんだと思いますよ。よくわからないけれど 子供とその優ン人たちのために 文字通り 「一肌脱いでくれた」んですよ。
いや、一肌ぬいでる、なんてのは可愛すぎるか(笑)
それでも・・・・ 乳見せしてくれただけ警官役の俳優さん やったぁ~って喜んでいるはず