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氷菓:3話感想

氷菓の感想です。

この作品の問題の大元が提示されたのかな。

えると叔父について決着を付ける話。しかしかなり複雑な事情が絡んでいる予感。

えるはこの学校の古典部にこの叔父に関係することが出てくることを考えての入部だったよう。そしてその協力を全面的に奉太郎にお願いしているという状態ですかね。この話に決着がつけばえるは叔父と決別する気でもいるみたいですし、とにかくこれだけは知っておきたいという強固な願いとなっているんでしょう。

…まあこれに関しては奉太郎は快諾するはずもなく。彼の省エネな性格も起因しているでしょうけど、普通ならこの依頼を簡単に受ける方が無責任極まりないはずですから、奉太郎の選択は間違っちゃいないよね。えるの中では人生観まで関わっちゃってる重要な問題なわけですから、要は家族問題に第三者が介入するようなもんだと思いますからね…。
ただえるもそれだけ重要な問題であることを自覚しているからこそ奉太郎に相談しているということもあります。つまりそれだけ奉太郎を信頼し、期待しているということ。男というのはね、あなただけにしかできないの!ってお願いに弱いのは必然です(ぇー)結局奉太郎は妥協案を出したつもりなんだろうけど、基本的にはオッケーって言ってるようなものでしたからね(笑)

ちなみにこの喫茶店の場面、至る所に細かい演出がちりばめられていて見ていて面白かったですね。ラノベの弊害としてどうしても語りが多くなることがありますけど、その辺のキャラクターの心情を仕草や演出で上手く表せているなって思います。仕草に関しては心情+可愛さにも繋がることですしね。個人的に一番好きだったのは時計かなあ。ハートを作るとはさりげにな心情を映してくれましたね(笑)

今回の謎解きは文集の入った金庫の発見。旧古典部部室の理科準備室にあるということですが、ここは壁新聞部が現在使用しており、遠垣内将司がいました。この遠垣内というのは教育系でかなり影響力を持っているようで、千反田家とも縁があるみたいですね。
そしてそんな家柄の将司だからこそばれたくなかったタバコを学校でふかしているという事実。彼にとってこの部室はタバコを吸ういい小部屋と化していたということなんでしょうね。その辺でしっかり対策もしており、近くを誰かが通ったら赤外線を通して知らせてくれるという徹底ぶり(汗)タバコを吸うためにそこまでの執念を見せるのならば是非他のことに使ってほしいところである(汗)

このタバコに関してはえるが鼻詰まってなければ瞬時に感づいたということだったんでしょうけど、悪く言えば奉太郎の魅せ場のためのご都合展開かもしれませんが、ここはむしろえるの鼻詰まりはGJだよなあ。えるに関しては基本的に人の暗い部分とか、何か過ちに相当する事態についてはあまり関わらせたくないって気持ちがあります。まあこれもマスコット要素の一つなんでしょうけど、彼女のどこまでも前向きで清々しい一直線っぷりは迷いが出たらおしまいだと思うんですよ。表面的に物事を捉えているように思うんですけど、むしろその方がいろいろと彼女の感性が生かされると思いますし、高校生がタバコを吸うっていうのは現実的におかしい話でありますから、むしろ彼女にとっては想定外の出来事となり、様々な疑問や好奇心に迷いが生まれちゃうんじゃないかなーって思ったということです。綺麗な言い方をすれば、純潔を守って欲しいということでしょうか(笑)

まあだからこそこの文集からの過去の叔父に関わる内容にかなりの不安を感じるんですよね(汗)おそらくいろいろと普通じゃないことが発生していそうな雰囲気になっていますから、よりこの事実を知った時のえるの反応というものに興味がそそられるわけです。だからそれまではえるは普通に今のワクワクキャラで通していって欲しいなって気持ちですね。

さて、まあ推理の面に関しては特に言うこともない、というか現時点で推測することはほぼ不可能なんですけど、この作品のタイトルでもある「氷菓」と名の付いた理由というものが非常に気になるところです。氷菓ということはアイスクリームやかき氷、シャーベット等。部員が好きだったからとかそんな安直な発想ではないと思いますし(笑)この文集が何を言いたいものだったのかってことが分かれば自然と答えは出てくるかもしれませんけどね。アイスクリーム→アイ・スクリームシャーベット→喋っとみたいな感じで言いたいこと喋ってるっていう自由度の高い作品ってのは面白いとは思ったんだけどね。これもどストレートではあるけど(汗)
まあこうだったら当時起こった事件に関しては関係が無くなるから、全体を関係づけるとしたらやはり事件の内容に氷菓が絡んでいると見るべきでしょうかね…。まあいずれにせよ、この辺の真実の探求にはまだ時間がかかりそうですかね。

話も少しずつ重要な線に触れてきている感じでしょうか。1話は少し演出過剰に感じた部分もあったんですけど、ここ最近は非常に効果的に細部に演出が凝られているように思い、見るのが楽しくなっていますねー。そういうのを見つけるっていうのも楽しみ方の一つではあるよね。では。


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コメント

里志はこのくらいの出番がちょうどいいかも

感想、お疲れ様です。
最近、友人・いとこなどからお勧めアニメを聞かれたりしています。今期スタートの作品ではこの「氷菓」あたり無難かなあと思ったのですが…EDがエロ過ぎてパスしました(汗)。
えるは確かに純粋無垢さが魅力ですね。「誰にでも話すわけではありません」みないな相談をされたら普通はイチコロでしょうが、そこは奉太郎の性格設定が絶妙というところでしょう。
コナン的な事件もキライではないのですが、日常的な推理も案外面白いなと感じてます。ストーリーに派手さはないのですが、そこはやはり京アニの実力かも。ご指摘のような細かい演出も楽しいです。自分もあの振り子には笑いました。

No title

やっとお話が動き出したようで…
絵柄がとても綺麗なので、主人公にもヒロインにもCLANNADの春原みたいな友人もイマイチ好きになれずに見てました。(特に主人公)
地味な推理展開事態は嫌いじゃないのですが、映像として美しいなと思えなかったならばこの第三話の展開次第では視聴中止になりそうな気がしてたので、良い意味でもう少し見てみようと思えた第三回でした。

satoshiさん

こんばんわ。コメントありがとうございます。

>最近、友人・いとこなどからお勧めアニメを聞かれたりしています。今期スタートの作品ではこの「氷菓」あたり無難かなあと思ったのですが…EDがエロ過ぎてパスしました(汗)。

今期は結構濃い作品が多いように思いますからね(汗)順当に見れば「坂道のアポロン」とかいいでしょうかねー。

>「誰にでも話すわけではありません」みないな相談をされたら普通はイチコロでしょうが、そこは奉太郎の性格設定が絶妙というところでしょう。

冷静というのは感情を感じないという欠点を内包するんですけど、奉太郎についてはそこまで嫌味な感じではなく、実際は正解を選択しているように思うのでそこまで好感度が低くないですね。合理的ですけど、結構みんなのことを考えて行動していますしね。

>ストーリーに派手さはないのですが、そこはやはり京アニの実力かも。ご指摘のような細かい演出も楽しいです。

京アニでこれほどまで演出というものに注目させられたのは初めてかもしれません。映像美に意図を持たせてきたことにより、京アニの映像面での楽しみがまた増えたように思いますね。

しろさん

こんばんわ。コメントありがとうございます。

>地味な推理展開事態は嫌いじゃないのですが、映像として美しいなと思えなかったならばこの第三話の展開次第では視聴中止になりそうな気がしてたので、良い意味でもう少し見てみようと思えた第三回でした。

確かに自分も序盤の印象はそこまで良くはなかっただけに、ここでストーリー面でも注目出来てきましたし、演出も好みなのが増えてきた印象です。やはり大げさなものより、ところどころにちらちら入るような細かいものの方が自分は好きですね。
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