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氷菓

氷菓 3話 「事情ある古典部の末裔」

壁新聞部部長の無駄な努力っぷりが十代っぽくて笑える。

えるの告白の中身がただの頼み事だったと知って「え?」となる奉太郎が意外だった。お前期待してたのかよ!?
彼女の叔父にまつわる一身上の都合が明かされたわけだが、えるの回想の立体絵本のような映像演出が面白かった。ヨッシーストーリーを思い出す。子供のころの回想だから、絵本を模すのも一応意味があるんだよね。

大好きな叔父との思い出で、ただ一つ抜け落ちた記憶。あるのは泣いたという事実だけ。
話だけ聞いていると解き明かしようがない気がしないでもないが、全然別の理由で断る奉太郎はブレないなあ。

普通は他の人に話すようなことではない、家族との思い出に関わるプライベートな問題。
それを奉太郎に明かすことが、えるが頼み事をする上で負ったリスクですね。それは自分の領域に土足で足を踏み入れることを許したということ。天然ながら、その辺のことはちゃんと分かった上で行動してる辺り彼女の貞操観念の一端がうかがえる……かな?

その意味を理解して、深入りしすぎないように一定以上の距離を取ろうとする奉太郎も賢いというかなんというか……。人のプライベートに踏み込むということは、それだけ後の面倒に繋がるということで、ここでも省エネ主義が表れている。相変わらず拒絶はしないんだけどね(笑)


さて、姉の手紙から文集のありかのヒントを得た奉太郎たちは、古典部の前の部室であった生物準備室へ。
そこでの謎解きはまあいつも通りです。セリフや前情報だけでなく、画面に配置された小物にヒントを紛れさせていくのが面白い。まあ机の上のアンテナとか普通に気付かねーので、あんまり推理する気はおきないが。

奉太郎が推理を始める前に必ず一段落、彼が方便を得るための理由付けがされるんですね。今回は、放っておけばえるに学校中を連れ回されると知って、それなら先輩の隠し事を暴いた方が楽だと判断した。必ず仕方なく、というポーズを取る面倒な探偵役で、それが魅力でもある。

毎回推理シーンの映像演出も凝ってていいなー。今回は時が止まったかのような過去の映像を奉太郎と摩耶花が見てまわる、というものでした。背景や色がブレてたりと、異空間みたいな画作りが良かったです。いい意味で実験的なアニメだ。

先輩を脅迫してゲッツした文集のタイトル「氷菓」が見えた時にはおおっとなりました。
そしてそこに描かれた謎の文言。えるの叔父が過去に行ったという秘密。
何やら不穏な空気が流れてましたが、生易しい謎じゃなさそうですね。私、気になります。

そして誰にも格好をツッコまれない里志ェ……。

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