2008-09-05(Fri)
こんな自衛隊が国民を守ってくれると思いますか?
イージス衝突原因で真っ向対決、遺族は涙声で「そんな…」
2008.9.4 読売
海自の最新鋭イージス艦「あたご」が漁船「清徳丸」と衝突した事故から半年余り。
4日の第1回海難審判で、事故当時の当直士官、長岩友久・前水雷長(35)らが強調したのは、漁船側の責任だった。
治夫さんの妹美恵子さんは、海自側が漁船の責任を強調したことについて、「突然、そんなことが出てきてびっくりした。兄が正しいとずっと信じていた。何を言われても、2人はもう話すことができない」と涙声で語った。
イージス艦事故:当直士官「漁船の責任」指摘 海難審判
2008.9.4 毎日
関係人の陳述では、全員が「亡くなった2人のご冥福をお祈りします」と謝罪から切り出した。だが事実関係に話が及ぶと、申立書の指摘に対し「漁船の位置が違う」「『監視を指示しておらず』とあるが、監視はしていた」など、それぞれが反論。衝突時の当直士官だった長岩友久・前水雷長(34)は「漁船の右転で新たな危険が生じた」と、漁船側の「責任」を指摘し「審判で明らかにする」と述べた。
声震わせ「納得できない」 海自の反論に遺族ら
2008.9.4 中国新聞
閉廷後、清徳丸が所属していた千葉県の新勝浦市漁協の外記栄太郎組合長(80)は「真実は一つだ」。僚船「金平丸(きんぺいまる)」の市原義次船長 (54)は「口裏合わせでもしたのか」と語気を強め、父子の親族の会社員吉清祥章さん(19)は「責任を感じているのか」と憤った。
幹部は困惑…前艦長ら次々反論「自分がかわいいのか」
2008.9.4 スポニチ
「自分たちの意見はきちんと言いたい、ということなのだろうか…」。防衛省は事故後早々に監視態勢の不備を「組織」として認めているだけに、海自内には困惑を隠せない幹部もいた。
防衛省は3月の中間発表で「あたご側に回避義務があった」「見張りが不十分」と認めている。
この変わり身の早さと見事な開き直りの妙技は、あることを思い出させる。
沖縄で住民を盾にし集団自決を強いた日本軍、「満州」で開拓民を置き去りにしていち早く逃げ去った関東軍。
この、伝統と格式を堂々と受け継いだ自衛隊の面目躍如である。
私的には、このニュースのもう一つの悲しい面が気になる。
吉清さんの妻、自宅で手合わせ 海難審判
2008.9.4 毎日
海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船の衝突事故で死亡認定された吉清治夫さんの妻幸子さんと妹美恵子さんは、この日の朝も治夫さんと哲大さん父子の位牌を納めた仏壇に線香をあげた。幸子さんは「海難審判の傍聴には行きません。難しいことは分からないので」と言葉少なに語り、2人の遺影に手を合わせた。
「海自は真実話して」 遺族、事故真相究明願う イージス艦海難審判
2008.9.4 中日新聞
治夫さんの兄高志さんは「事故を忘れることなどできない。だが、やっと気持ちが落ち着いてきた」と語り、墓前で手を合わせた。
事故直後、高志さんは「なぜ最新鋭のイージス艦が漁船にぶつかるのか」と海上自衛隊を恨んだ。しかし、「どちらか一方の責任ではない」と考え、事故の真相を知りたいと思うようになった。
今回の海難審判では、清徳丸側に指定海難関係人はおらず、遺族や漁協関係者に陳述の機会はない。平穏を取り戻しつつある遺族の大半は、審判を傍聴しないことを決めた。
吉清高志さんは、事故直後のマスコミ取材では、親族代表のような感じで仕切っていた人だ。
イージス艦長が不明家族宅を謝罪訪問
2008.2.27 産経新聞
親族の吉清高志さんは報道陣に「十分な誠意をみせてもらった。気持ちの整理もついた」と話した。
漁協の組合長や現場にいた僚船の船長は、いまもって海自の責任を明らかにしようと懸命ななかで、高志さんは2月の段階で気持ちの整理がついて、その後は清徳丸にも責任があると考えるようになり、やっと始まった審判には遺族ともども傍聴もしないことに決めたという。
この国の民の姿を目の当たりにするようだ。
もちろん、兄として悔しさも悲しさも人一倍だろう。
それ故にこそ、こうした判断をする悲しさを一層感じてしまうのである。
日本の善男善女は、古来、こうして支配されてきた。
でも、もうキレてもいいんじゃないだろうか。
そして、自衛隊という日本軍が守るものは、日本国「機構」なのであって、日本国「民」ではない ということを肝に銘じよう。
2008.9.4 読売
海自の最新鋭イージス艦「あたご」が漁船「清徳丸」と衝突した事故から半年余り。
4日の第1回海難審判で、事故当時の当直士官、長岩友久・前水雷長(35)らが強調したのは、漁船側の責任だった。
治夫さんの妹美恵子さんは、海自側が漁船の責任を強調したことについて、「突然、そんなことが出てきてびっくりした。兄が正しいとずっと信じていた。何を言われても、2人はもう話すことができない」と涙声で語った。
イージス艦事故:当直士官「漁船の責任」指摘 海難審判
2008.9.4 毎日
関係人の陳述では、全員が「亡くなった2人のご冥福をお祈りします」と謝罪から切り出した。だが事実関係に話が及ぶと、申立書の指摘に対し「漁船の位置が違う」「『監視を指示しておらず』とあるが、監視はしていた」など、それぞれが反論。衝突時の当直士官だった長岩友久・前水雷長(34)は「漁船の右転で新たな危険が生じた」と、漁船側の「責任」を指摘し「審判で明らかにする」と述べた。
声震わせ「納得できない」 海自の反論に遺族ら
2008.9.4 中国新聞
閉廷後、清徳丸が所属していた千葉県の新勝浦市漁協の外記栄太郎組合長(80)は「真実は一つだ」。僚船「金平丸(きんぺいまる)」の市原義次船長 (54)は「口裏合わせでもしたのか」と語気を強め、父子の親族の会社員吉清祥章さん(19)は「責任を感じているのか」と憤った。
幹部は困惑…前艦長ら次々反論「自分がかわいいのか」
2008.9.4 スポニチ
「自分たちの意見はきちんと言いたい、ということなのだろうか…」。防衛省は事故後早々に監視態勢の不備を「組織」として認めているだけに、海自内には困惑を隠せない幹部もいた。
防衛省は3月の中間発表で「あたご側に回避義務があった」「見張りが不十分」と認めている。
この変わり身の早さと見事な開き直りの妙技は、あることを思い出させる。
沖縄で住民を盾にし集団自決を強いた日本軍、「満州」で開拓民を置き去りにしていち早く逃げ去った関東軍。
この、伝統と格式を堂々と受け継いだ自衛隊の面目躍如である。
私的には、このニュースのもう一つの悲しい面が気になる。
吉清さんの妻、自宅で手合わせ 海難審判
2008.9.4 毎日
海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船の衝突事故で死亡認定された吉清治夫さんの妻幸子さんと妹美恵子さんは、この日の朝も治夫さんと哲大さん父子の位牌を納めた仏壇に線香をあげた。幸子さんは「海難審判の傍聴には行きません。難しいことは分からないので」と言葉少なに語り、2人の遺影に手を合わせた。
「海自は真実話して」 遺族、事故真相究明願う イージス艦海難審判
2008.9.4 中日新聞
治夫さんの兄高志さんは「事故を忘れることなどできない。だが、やっと気持ちが落ち着いてきた」と語り、墓前で手を合わせた。
事故直後、高志さんは「なぜ最新鋭のイージス艦が漁船にぶつかるのか」と海上自衛隊を恨んだ。しかし、「どちらか一方の責任ではない」と考え、事故の真相を知りたいと思うようになった。
今回の海難審判では、清徳丸側に指定海難関係人はおらず、遺族や漁協関係者に陳述の機会はない。平穏を取り戻しつつある遺族の大半は、審判を傍聴しないことを決めた。
吉清高志さんは、事故直後のマスコミ取材では、親族代表のような感じで仕切っていた人だ。
イージス艦長が不明家族宅を謝罪訪問
2008.2.27 産経新聞
親族の吉清高志さんは報道陣に「十分な誠意をみせてもらった。気持ちの整理もついた」と話した。
漁協の組合長や現場にいた僚船の船長は、いまもって海自の責任を明らかにしようと懸命ななかで、高志さんは2月の段階で気持ちの整理がついて、その後は清徳丸にも責任があると考えるようになり、やっと始まった審判には遺族ともども傍聴もしないことに決めたという。
この国の民の姿を目の当たりにするようだ。
もちろん、兄として悔しさも悲しさも人一倍だろう。
それ故にこそ、こうした判断をする悲しさを一層感じてしまうのである。
日本の善男善女は、古来、こうして支配されてきた。
でも、もうキレてもいいんじゃないだろうか。
そして、自衛隊という日本軍が守るものは、日本国「機構」なのであって、日本国「民」ではない ということを肝に銘じよう。
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