2016-07-18(Mon)
李下に冠を正さず (三宅洋平氏のことについて)
昨深夜2時ごろ、そろそろ寝ようかと思ってツイッターの最終チェックをしていると、衝撃の記事が。
そう、今話題のあれである。
えええええええ~~~~~~
深夜にもかかわらず、思わず大声を上げてしまった。
眠気も吹っ飛び、えええええええええええええ しか口から出てこない。
とは言え、私にどうこうできることではないので、強烈に心配しながらちょっと寝て朝になった。
早速ハフィントンポストの記事になって、色とりどりのご意見がネットに飛び交っていた。
■■
こちちらが、私が深夜最初に目にしたツイート。

選挙期間中、さんざん三宅推しの記事を書いたのだから、やはり黙殺するのは無責任なので、少しだけコメントを書いておこうと思う。
私が眠気も吹っ飛ぶほど心配したのは、三宅氏が安倍昭恵に籠絡されたとか、裏切ったとか、そういう話ではない。
彼の演説をフルバージョンで何回か聴いていれば、場合によってはいわゆる敵とでも躊躇せずに会いに行くだろうことは想像できる。
だから、安倍昭恵と会い、安倍晋三と電話したからといって、裏切り者と言うつもりは私は全くない。
しかし、世の中は、彼の人柄を知っている人とか、演説を注意深く何回も聞いた人ばかりではない。
ごく普通に、安倍嫌い、と思っている人がいきなりあの記事を見たらどう思うか。
その想像力が、なんで働かなかったのだろうか。
働かなかったのならばまだいいのだが、大量の批判が押し寄せることを分かった上で、「こんなことで非難するようなヤツはいらない」と、もし思っているのならば、あまりにあまりではないか。
案の定、これから新しい芽になっていくはずの三宅洋平を巡って、手ひどい批判と、批判者への反批判が渦巻いてしまった。
ええええええええええええええええ と叫びながら心配したとおりになってしまった。
■■
できるだけ中立的に見ても、三宅氏をよく知っている人以外に、「批判するな」と言うのは無理筋だ。
たとえば、反権力を標榜するジャーナリストが安倍の寿司仲間だということが分かったら、どういう評判が立つだろうか。
もちろんその人は、単純に情報を取りに行っていたとしても、世の評価はそんなことを聞いてはくれない。
そんなことは、ちょっと想像力を働かせればわかることだ。
その批判はあたっていないとしても、しかし、特別の知識がない状態で普通にあの記事を見れば、たいがいマイナスの感情で見てしまう。正しかろうが正しくなかろうが、それが日頃 「安倍嫌い」と思っている人の、大多数の感覚だろう。
彼の真意を忖度して理解しろ、というのは、かなり無理がある。
しかも、今や三宅洋平は山本太郎と一心同体かのように見られている。
この件が、太郎さんに対する批判にまで拡大してしまったら、政治的ダメージは計り知れない。
そこまで読んで、かれは会いに行ったのだろうか。
李下に冠を正さず。満員電車では両手は上に。それと同じこと。
良い悪いではなく、無用の内紛を引き起こすようなことは避ける。
どうしてそれができなかったのだろう。
■■
選挙の時に、既成勢力からは「票を割るな」とかなり非難があったらしい。それに対し、三宅陣営は「割るんじゃなくて新しい票を掘り起こすんだ」と宣言し、実際にそれをやった。
その経緯から推測するに、そもそもこんなことで批判するような、既成概念にとらわれた連中は眼中にないということなのだろうか。もちろん、彼の心の中はわからない。
しかし、今彼の言動に批判や疑問や困惑を募らせているのは、票を割るなと文句言っていた人たちばかりではない。
私を含めて、彼と太郎さんのタッグに、すごい期待をしていたが故に、えええええええええええええ となっている人だってたくさんいる。
そんな凡庸な人間は、彼にとって不要なのだろうか・・・
私が感じている一番の違和感は、ここかもしれない。
■■
チャランケというのは、それで話が着かなければ戦争になる、命がけの話し合いだ、と三宅氏は演説で言っていた。
本当にチャランケのつもりで彼は出かけていったのだろうか。
記事を見る限りでは、そこまでには見えない。
ファーストレディの政治的な動静に情報当局が関わっていないと考える方が無理であり、あちらはそれなりの構えで三宅氏を迎えていたと考えるのが、常識的だろうと思う。
それに見合うだけの構えをもっていたのであれば、いくら無用の批判を引き起こしたとしても、それは避けられない会合だったのかもしれない。
その構えが、少なくとも彼のツイートの写真や言葉からは感じられない。
会ったことそれ自体は、私は非難も批判もしないが、安倍晋三を「国士として同じ気持ち」と評価したことははっきり批判したい。
国士という言葉を使うかどうかではなく、安倍晋三を 敵ながらあっぱれなヤツ 扱いしたことは、私にはまったく理解できないし、あきらかに間違っていると思う。
私が、周囲の状況を抜きにして批判するのは、この一点だ。
この点も含め、彼がどのようにこの一件を総括し、どちらに進んでいくのか、しばらくは静観したいと思う。
以上


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そう、今話題のあれである。
えええええええ~~~~~~
深夜にもかかわらず、思わず大声を上げてしまった。
眠気も吹っ飛び、えええええええええええええ しか口から出てこない。
とは言え、私にどうこうできることではないので、強烈に心配しながらちょっと寝て朝になった。
早速ハフィントンポストの記事になって、色とりどりのご意見がネットに飛び交っていた。
■■
こちちらが、私が深夜最初に目にしたツイート。

三宅洋平 @MIYAKE_YOHEI
総理、何なら一緒に高江に行きませんか、とは云えませんでした。三宅はまだそんなもんです。
昭恵さんはチャーミングな方でした。幾ら批判の声があろうが、そう思います。
しかし私は間違っても自民党改憲草案にほだされるような事はありません。 https://pic.twitter.com/TR8QQKNI10
Echofon
2016年07月18日(月) 01:24:30
総理、何なら一緒に高江に行きませんか、とは云えませんでした。三宅はまだそんなもんです。
昭恵さんはチャーミングな方でした。幾ら批判の声があろうが、そう思います。
しかし私は間違っても自民党改憲草案にほだされるような事はありません。 https://pic.twitter.com/TR8QQKNI10

Echofon
2016年07月18日(月) 01:24:30
選挙期間中、さんざん三宅推しの記事を書いたのだから、やはり黙殺するのは無責任なので、少しだけコメントを書いておこうと思う。
私が眠気も吹っ飛ぶほど心配したのは、三宅氏が安倍昭恵に籠絡されたとか、裏切ったとか、そういう話ではない。
彼の演説をフルバージョンで何回か聴いていれば、場合によってはいわゆる敵とでも躊躇せずに会いに行くだろうことは想像できる。
だから、安倍昭恵と会い、安倍晋三と電話したからといって、裏切り者と言うつもりは私は全くない。
しかし、世の中は、彼の人柄を知っている人とか、演説を注意深く何回も聞いた人ばかりではない。
ごく普通に、安倍嫌い、と思っている人がいきなりあの記事を見たらどう思うか。
その想像力が、なんで働かなかったのだろうか。
働かなかったのならばまだいいのだが、大量の批判が押し寄せることを分かった上で、「こんなことで非難するようなヤツはいらない」と、もし思っているのならば、あまりにあまりではないか。
案の定、これから新しい芽になっていくはずの三宅洋平を巡って、手ひどい批判と、批判者への反批判が渦巻いてしまった。
ええええええええええええええええ と叫びながら心配したとおりになってしまった。
■■
できるだけ中立的に見ても、三宅氏をよく知っている人以外に、「批判するな」と言うのは無理筋だ。
たとえば、反権力を標榜するジャーナリストが安倍の寿司仲間だということが分かったら、どういう評判が立つだろうか。
もちろんその人は、単純に情報を取りに行っていたとしても、世の評価はそんなことを聞いてはくれない。
そんなことは、ちょっと想像力を働かせればわかることだ。
その批判はあたっていないとしても、しかし、特別の知識がない状態で普通にあの記事を見れば、たいがいマイナスの感情で見てしまう。正しかろうが正しくなかろうが、それが日頃 「安倍嫌い」と思っている人の、大多数の感覚だろう。
彼の真意を忖度して理解しろ、というのは、かなり無理がある。
しかも、今や三宅洋平は山本太郎と一心同体かのように見られている。
この件が、太郎さんに対する批判にまで拡大してしまったら、政治的ダメージは計り知れない。
そこまで読んで、かれは会いに行ったのだろうか。
李下に冠を正さず。満員電車では両手は上に。それと同じこと。
良い悪いではなく、無用の内紛を引き起こすようなことは避ける。
どうしてそれができなかったのだろう。
■■
選挙の時に、既成勢力からは「票を割るな」とかなり非難があったらしい。それに対し、三宅陣営は「割るんじゃなくて新しい票を掘り起こすんだ」と宣言し、実際にそれをやった。
その経緯から推測するに、そもそもこんなことで批判するような、既成概念にとらわれた連中は眼中にないということなのだろうか。もちろん、彼の心の中はわからない。
しかし、今彼の言動に批判や疑問や困惑を募らせているのは、票を割るなと文句言っていた人たちばかりではない。
私を含めて、彼と太郎さんのタッグに、すごい期待をしていたが故に、えええええええええええええ となっている人だってたくさんいる。
そんな凡庸な人間は、彼にとって不要なのだろうか・・・
私が感じている一番の違和感は、ここかもしれない。
■■
チャランケというのは、それで話が着かなければ戦争になる、命がけの話し合いだ、と三宅氏は演説で言っていた。
本当にチャランケのつもりで彼は出かけていったのだろうか。
記事を見る限りでは、そこまでには見えない。
ファーストレディの政治的な動静に情報当局が関わっていないと考える方が無理であり、あちらはそれなりの構えで三宅氏を迎えていたと考えるのが、常識的だろうと思う。
それに見合うだけの構えをもっていたのであれば、いくら無用の批判を引き起こしたとしても、それは避けられない会合だったのかもしれない。
その構えが、少なくとも彼のツイートの写真や言葉からは感じられない。
会ったことそれ自体は、私は非難も批判もしないが、安倍晋三を「国士として同じ気持ち」と評価したことははっきり批判したい。
国士という言葉を使うかどうかではなく、安倍晋三を 敵ながらあっぱれなヤツ 扱いしたことは、私にはまったく理解できないし、あきらかに間違っていると思う。
私が、周囲の状況を抜きにして批判するのは、この一点だ。
この点も含め、彼がどのようにこの一件を総括し、どちらに進んでいくのか、しばらくは静観したいと思う。
以上


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