金剛山 2012年5月1日(火)
奈良県御所市の金剛山(1125m)に奈良県側から登りました。
金剛山は日本二百名山にも選ばれていますが、昔は葛城山または高天山と呼ばれ、葛城岳(1125m)、湧出岳(111.9m)、大日岳(1094m)の3峰からなる山の総称です。したがって主峰は一番高い葛城岳です。
金剛山には役行者(役小角・えんのおづぬ)が修行して建立した転法輪寺があり、元弘の変(1331-1333年)で楠木正成が葛城山伏を頼んで西側山腹に千早城をかまえて挙兵したことなど史跡が多いところでもあります。
また、山頂一帯に「ちはや園地」がつくられ、交通の便も良く四方八方から登山道が約30もあり、金剛山ロープウェイも通じていることから、特に大阪方面からの登山者が多いようです。
今回のコースは、奈良県側登山のメインといわれている高天道(郵便道)ルートを登ります。
このルートは、昔、金剛山山頂への郵便配達の道としてよく使われたそうです。

金剛山麓の「葛城古道」の最高点にある高天彦神社から登ります。この神社の左に登山口があります。

車道からやがて檜林の立派な階段を根気よく登ります。

登山者が多く、単調な同じような道が長いからでしょうか、位置を示す標識が設置されています。

登山道には山吹が沢山見られ満開でした。

上部には再び階段があり、上部の約450段を登り切ると、ダイヤモンドトレールと合流し、ここを左に取り平坦な道をゆっくり進みます。
ダイヤモンドトレールは、大阪府や奈良県が中心となって整備した自然歩道です。北部の屯鶴峰から二上山、大和葛城山、金剛山、紀見峠、岩湧山、槇御山まで約45kmもあるという長いコースです。

程なく案内表示があります。鳥居をくぐりピークの方へ進みます。

山頂には葛城神社(神社には「葛木神社」と表示されています。)が祭られています。金剛山の主峰、海抜1125mは本殿の後ろに位置するのですが、神域のため立ち入り禁止です。
古墳時代にこの地を治めたのは葛城氏で、4世紀後半に葛城襲津彦(そつひこ)は、皇室と関係を持った数少ない有力豪族だったそうです。

杉並木の参道を登って行くと「仁王杉」があります。この杉は推定樹齢約500年だそうです。

葛城神社の裏には大きなブナ林で覆われた裏参道がありますが、ブナの間から少しだけ展望もあります。

湧出岳(111.9m)の山頂には、唯一の一等三角点が設置されています。
周囲は林で、付近には電波塔と展望台がありましたが、全て立ち入り禁止ですので、残念ながら展望はありません。

「大阪府最高地点1053m」とありますが、林の中なので展望はありません。
金剛山は奈良県と大阪府の間にありますが、山頂付近は奈良県御所市であり、山頂付近から大阪側に少し下がったところが大阪府との県境になります。高い山のない大阪府は、金剛山の上部のここが最高地点になるというわけです。

とても広い遊歩道を少し下ると立派な展望台があり、展望台からは金剛生駒山系の山並、奈良盆地、大阪平野の眺望が抜群で、天気の良い日は六甲山系、関西空港をよく望むことができるそうです。今日はやや雲が多くて今一つでした。
少し分かりにくいですが、関空が見えています。

大峰山方面ですが、雲が多くて残念です。
(参考タイム)
高天彦神社登山口13:20発 → ダイヤモンドトレール合流点14:30着 → 葛城神社(金剛山頂上)15:15着 → ダイヤモンドトレール合流点15:55発 → 高天彦神社登山口16:30着
夕方だったからでしょうか、訪れる人はあまりいませんでした。少し拍子抜けしましたが、静かな歴史ある道をゆったり辿れたという満足感があります。
金剛山は日本二百名山にも選ばれていますが、昔は葛城山または高天山と呼ばれ、葛城岳(1125m)、湧出岳(111.9m)、大日岳(1094m)の3峰からなる山の総称です。したがって主峰は一番高い葛城岳です。
金剛山には役行者(役小角・えんのおづぬ)が修行して建立した転法輪寺があり、元弘の変(1331-1333年)で楠木正成が葛城山伏を頼んで西側山腹に千早城をかまえて挙兵したことなど史跡が多いところでもあります。
また、山頂一帯に「ちはや園地」がつくられ、交通の便も良く四方八方から登山道が約30もあり、金剛山ロープウェイも通じていることから、特に大阪方面からの登山者が多いようです。
今回のコースは、奈良県側登山のメインといわれている高天道(郵便道)ルートを登ります。
このルートは、昔、金剛山山頂への郵便配達の道としてよく使われたそうです。

金剛山麓の「葛城古道」の最高点にある高天彦神社から登ります。この神社の左に登山口があります。

車道からやがて檜林の立派な階段を根気よく登ります。

登山者が多く、単調な同じような道が長いからでしょうか、位置を示す標識が設置されています。

登山道には山吹が沢山見られ満開でした。

上部には再び階段があり、上部の約450段を登り切ると、ダイヤモンドトレールと合流し、ここを左に取り平坦な道をゆっくり進みます。
ダイヤモンドトレールは、大阪府や奈良県が中心となって整備した自然歩道です。北部の屯鶴峰から二上山、大和葛城山、金剛山、紀見峠、岩湧山、槇御山まで約45kmもあるという長いコースです。

程なく案内表示があります。鳥居をくぐりピークの方へ進みます。

山頂には葛城神社(神社には「葛木神社」と表示されています。)が祭られています。金剛山の主峰、海抜1125mは本殿の後ろに位置するのですが、神域のため立ち入り禁止です。
古墳時代にこの地を治めたのは葛城氏で、4世紀後半に葛城襲津彦(そつひこ)は、皇室と関係を持った数少ない有力豪族だったそうです。

杉並木の参道を登って行くと「仁王杉」があります。この杉は推定樹齢約500年だそうです。

葛城神社の裏には大きなブナ林で覆われた裏参道がありますが、ブナの間から少しだけ展望もあります。

湧出岳(111.9m)の山頂には、唯一の一等三角点が設置されています。
周囲は林で、付近には電波塔と展望台がありましたが、全て立ち入り禁止ですので、残念ながら展望はありません。

「大阪府最高地点1053m」とありますが、林の中なので展望はありません。
金剛山は奈良県と大阪府の間にありますが、山頂付近は奈良県御所市であり、山頂付近から大阪側に少し下がったところが大阪府との県境になります。高い山のない大阪府は、金剛山の上部のここが最高地点になるというわけです。

とても広い遊歩道を少し下ると立派な展望台があり、展望台からは金剛生駒山系の山並、奈良盆地、大阪平野の眺望が抜群で、天気の良い日は六甲山系、関西空港をよく望むことができるそうです。今日はやや雲が多くて今一つでした。
少し分かりにくいですが、関空が見えています。

大峰山方面ですが、雲が多くて残念です。
(参考タイム)
高天彦神社登山口13:20発 → ダイヤモンドトレール合流点14:30着 → 葛城神社(金剛山頂上)15:15着 → ダイヤモンドトレール合流点15:55発 → 高天彦神社登山口16:30着
夕方だったからでしょうか、訪れる人はあまりいませんでした。少し拍子抜けしましたが、静かな歴史ある道をゆったり辿れたという満足感があります。

