佐藤聖子さん日記

　体が異常に重い。会社に行っても行動ができず、主に寝ている。ときたま起き上がって、書類をボォと読むのが精一杯だ。

　普通こうなったら休むべきなのだが、休めないし、休めば治るというものでもないので、出勤を続けている。

　医者や上司や安全担当者にも相談しているが、一時的な体調不良なので、出勤しろとみんなが言う。

　本人が一番つらい。どこまで続ければよいのだろう。もういつ会社をクビになってもおかしくない。

　出勤したものの、机に突っ伏したまま、一歩も動けなかった。お昼で早退し、上司の車に乗っけてもらって帰宅した。夕方まで眠った。これから、どうすればいいのだろうか。働かなくては収入がない。

　それはともかく、夜からＴＢＳの逢わせ屋という番組を視ている。何十年も離ればなれになった家族や恋人を再会させるという番組である。大量の精神安定剤を飲み、感情の起伏がほとんどなくなった私が、唯一感動できる番組だ。

　妻の精神が崩壊し、一家バラバラになり、離婚裁判をやったことが、思い出される。あの時はなんとか持ちこたえたが、一歩間違えば、みんなチリヂリになっていたかと思うとゾッとする。

　ちなみに私の母はみなしごで、父母がだれかわからない。いつもクールに「二度と会いたくない」と話していたのを思い出す。本心はわからない。

何年ぶりかで大岡越前を見ている。すっかり元気になった竹脇無我が出演している。彼は、１０年くらいの躁うつ病＆アル中闘病生活を乗り越えて、なんとか社会復帰した。復帰した彼の姿は、いろんな番組で見てきたが、やはり元職場である大岡越前で見るとうれしい。

同じく躁うつ病＆アル中だった中島らもは、病癒えることなく、大酒を飲んで、階段から落ちて死んでしまった。

自分は、竹脇無我になるんだろうか、中島らもになるんだろうか。

（最近、うつ＆アル中だった吾妻ひでおの失踪日記を読んだので、また感想を書きたい）