「花とゆめ」2014年19号 スキップ・ビート!感想
著者:仲村佳樹
キョーコが意を決して蓮の部屋のチャイムを押すと、蓮が出迎えた(衣装はB・J)。キョーコが帰国の挨拶にきたのだ。お目付け役である自分がいなくなっても食事、とくに朝食はきちんと摂ってくださいと厳命する。蓮がご飯くらい一人で食べられるし、キョーコが試験でいなかったときも人並みに生活していたと言っても、敦賀さんの人並みなんて信用皆無だとバッサリ。何か証拠を残してもらおうと思案する。
そのキョーコの姿を見て、蓮はあまりにもいつもどおだなと思う。セツカ@キョーコが愛華に対して啖呵を切ったときの違和感。セツがあんな風に他人にまで兄への独占欲をぶつける様なことはしなかった。キョーコが試験でセツを休む前までは。セツの演技が変わったのはキョーコに何か心境の変化があったとしか思えない。たとえば、俺に独占欲を伴うような感情を。
食事の証拠を携帯動画に撮ってもらおうと思いついたキョーコに対して、蓮は、じゃあ最上さんのメールアドレス教えてと言う。しかしキョーコは日本にもどって来たときに確認するからとビシリと拒否。蓮は(キョーコが自分のメールアドレスを知りたがらないから)特別な感情は幻想だったと落胆する。「証拠なんて残さなくても君が守ってくれと言うのならどんな無茶な約束だって守りと押して見せるのに」という蓮のセリフにも、キョーコは冷めた目で返す。事実上ヒール兄妹はこれで終わりなのに名残惜しいのは俺だけかと思う。
キョーコが出かける時間になり、約一か月間ありがとうございましたとお礼を言う。お礼を言うなら自分だと水性ペンを取り出して、キョーコの手のひらになにやら書き付ける。「点数がつけられない」無限大点のラブミースタンプを。(描きにくい場所に描きにくい体勢でフリーハンドで描いているのに妙にうまい(笑)) 日本へ帰ったらちゃんと本物を押させてもらうからと心から礼を言う。ソレが消えてしまう前に帰るからと。その言葉をキョーコは暖かな笑顔とはいという返事で受け入れる。
ホテルから空港へのシャトルバスの中で村雨泰来(B・Jの競演者)を見かけたという日本人観光客の会話が聞こえてきて、キョーコはふと敦賀さんの本名ってなんていうのだろうと気になり出す。しかし、ローリィの蓮の事情をはなすには蓮の許可が必要だという言葉と、蓮のつらそうな顔を思い出してしまう。
そのころモー子さんは出演しているドラマシリーズの次作品の台本を受け取っていた。次回も飛鷹君と共演できることに安心する。今回の犯人は弁護士ということで、監修がついているかもと確認する。そこでモー子さんは弁護士監修の「最上冴菜」という名前に釘付けになる。
心境の変化はあったんですよ蓮さん(笑) キョーコの感情表現が一筋縄でいかないからなかなか蓮には見破れないけれど、描かれたスタンプを手のひらに包み込んでいるキョーコの表情が物語ってます。
雑誌の表紙が「スキップ・ビート!」でした。ドレスアップしたキョーコと蓮。「花とゆめ」通巻1000号記念のパーティーかな?
(この号の表紙が単行本37巻の表紙になりました。)
次回は20号に掲載。
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