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 思い出はいつも綺麗だけど、それだけじゃお腹が空くわ
 (―そばかす/JUDY AND MARY)

 お腹が空くかは兎も角、思い出はいつも綺麗であって欲しいもの。自分の目で、耳で、鼻で、口で、肌で感じた以上に綺麗であって欲しい。誇大だけれど、それでいいと思う。特に鼻、口、肌で味わったものは残しておけない。だから、目と耳で感じられるものは、誇大でいいのだと思う。そして、絵を描くという行為はそれを可能とする。

 有り得ないほど映えた青空。
 粒が煌いては見えなかった汗。
 透き通っては見えなかった水面。

 世界はもっと汚れていたはずだけれど、それでいいんだと思う。
 思い出の中では、同じくらい綺麗なはずなのだから。

 振り返りたい思い出。歳を取る毎に霞んでいく記憶。エロゲにはシーンリプレイがあるけれど、人生には当たり前のごとくそんなものない。だからなるべく写真を撮ろうと思う。絵として残せない自分には、これしかなかった。写真と文字さえあれば、残せるだろうと思う。あの時の思い出を、写真と共に振り返る。そんな夕刻。



P.S.
『そして明日の世界より――』は異常なほど綺麗な絵だったな。あれ以上はなかなかないですよね。内容云々は置いといて、その面ではかなり感動した。

参考ページ:
[2ch][画像]綺麗な二次画像くれ その1その2その3白い戯言より)