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 エロが悪!という訳ではなく、エッチシーンがないという選択肢も有った方が物語に幅がもてるのかなと思うことはあるんですよね。いくつもあるルートの中に、ある程度のシナリオ量でセックスまで至らない恋というのもあって然るべきなんじゃないかなとか。恋愛の果てにセックスがないなんてファンタジーだと思いますけど同じスパンでセックスに必ず辿り着くのもファンタジーというかなんと言うか。

 ファンタジーなのでそれでも好きですが、そこまでは辿り着けずに的なのもちょっと期待しちゃう。初エッチまで3ヶ月とか半年掛かっちゃうような初々しいルートも欲しい!とかそんなノリなのかな、かな。

 ただ僕が知らなかっただけでアフターにエッチシーン満載だったらしいのが『ねこねこソフト』とのことで、そこは賛否両論だったらしいですね。まぁ賛だけってのも気持ち悪いので賛もあったんだなーという感じで捉えればそういう作品作りも可能になってくるような気がしないでもないです。

 でも確かに初々しいルートを終えてアフターの特典エッチシーンに進んだら信じられないくらい激しい。とかは受け入れられるか自信ないかも。ハマるときはすごいハマりそうだけどね。本当に賛否両論なりそうだなぁ。
 タイトルは誇大なくらいが丁度好いかな、など思ってつけました。「またこの話か」等あると思いますが僕自身がこの話題にちゃんと触れるのは初めてなので生暖かい目で見守っていただければなと思います。
 
 まず『ToHeart2 AnotherDays』というゲームを振り返ってみましょう。大ヒットした『ToHeart2 XRATED』の続編ということもあり、前評判というか期待値が大変に高かった作品だと思います。ですがふたを開けてみればその期待値が裏目に出てネット上では不評が飛び交っていました。斯く言う私も数少ないレビューの中にこのゲームがあり、あまり高得点を付けては居ません。なぜこのような低評価を招いたのか。原因の一つには攻略キャラである『菜々子』にエッチシーンがなかったことが挙げられるんじゃないかと思います。
 
 "攻略対象"とされながらもエッチシーンがない。これはエロゲにおいて大変な問題だと思うんです。18禁ゲームとして売っているにもかかわらず攻略した結果エッチシーンがない。そんな馬鹿なという話です。ロリ属性がある人の中には菜々子目当てで買った人も居たんではないでしょうか。酷い仕打ちです。やってくれます。ですが、これは今後のエロゲ業界に変化をもたらしたりす切欠になりえるんじゃないかなとも。
 
 シナリオの流れの中で「どうしてここでセックスなんだ?」と思うことは少なくありません。そう言ったゲームならいっそエッチシーンがない方が……いやいやエロがないエロゲなんて!僕も葛藤はありますが、やはりエロは欲しい。『Half Moon Diary』のラルフさんが仰っているように、エロが有った方が得だと思うんです。違和感なくエロシーンを楽しむ為に、どうしたらいいのか。
 
 twitterの誰かが言いました。「エッチシーンをクリア後の特典にしちゃえばいいんじゃないか」と。
 
 奈々子シナリオに置いてエッチシーンに替わるようなシーンがありましたが、あの流れでエッチシーンに行っていたとして、それはそれでなんだかなぁと思うんです。だから、無いならないで好い。後付けしてくれ、と。無理やりにシーン挿入されるくらいなら特典として付いていた方が読む側としても助かったりするんじゃないでしょうか。泣きゲなどに分類されるゲームではスキップを使ってしまう人も少なくないみたいですからね。また、特典にしてしまえば「見たくないなら見なければいい」と声を大にして言えるようにもなります。
 
 三大大手とまで言われたLeafがしでかしてくれた暴挙。しかし、こんだけやってくれたら後は怖いものなしでしょう。Leafに続けとばかりに上記のような試みをしてくるメーカーがいてもいいんじゃないでしょうか。寧ろいて欲しい。マンネリが叫ばれる業界です。小さな変化でも、積極的に起こしていって欲しいものですから。
 
 ですが、エッチシーン後付けばかり蔓延してしまったら、それはそれでつまらないなぁとも思います。いいシナリオライターが育たなくなる原因にもなりえます。エッチシーンを上手く埋め込むのは業。その業があるだけで、シナリオライターを見直せるものだと思いますしね。そう考えるとにんともかんともですが、こういう道もあるのではないかな、という記事でございました。久しぶりの駄文となりましたが、長々とお付き合いしてくださった方に感謝の意を込めて、また次の機会にお越し頂ければ幸いです。



【謝辞】
今回の記事はtwitterでのどなたかの発言を記憶から引っ張り出し引用させていただきましたが、どなたの発言かわかりません。どなたの発言かはわかりませんが、もしかしたら弊blogをご覧になって頂けるかもしれませんので、この場を借りてお礼申し上げます。