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2011年8月 5日

SSDはHDDより信頼性が高いか?

Investigation: Is Your SSD More Reliable Than A Hard Drive? (Tom's Hardware)
http://www.tomshardware.com/reviews/ssd-reliability-failure-rate,2923.html

Webで9ページにもわたる力作。SSDを多数導入しているデータセンターに取材し、実運用場面での故障について調査している。彼の結論は、結局のところSSDがHDDより高信頼性だとは言えないということ。バックアップは必須である。そしてバックアップさえ取っていれば、SSD導入をためらう必要はない。私も気にしていたNANDフラッシュセルの書き込み上限回数は、故障の原因としては無視できる。SSD故障の大きな要因の一つはファームウェアである。

興味深かった点を抜き出してメモしておく。

エンタープライズ向けHDDとコンシューマ向けHDDに部品の違いはない。差を生み出すのは外部インタフェース、そしてファームウェアの設計。これがストレージ業界の秘密。同じことがSSDにも言えるのではないか。

HDDには故障の予兆が見られるが、SSDは突然死する。故障したSSDからのデータリカバリは、HDDからのリカバリに比べて難しい。全く不可能なこともある。

SMARTはあまり当てにならない。機械的故障の事前検出に最適化されたものであり、電気的故障には役に立たない。SSDの故障でSMARTが役に立った例はないとの証言あり。

高いI/O性能を出すのに必要なドライブ数がHDDに比べて減る。サーバ構成を単純にでき、電力消費も下げられる。冷却コストも下がる。パーツ点数が減れば、故障による交換回数も減る。

ブランドごとの信頼性の差は大きい。インテルはやはり信頼されているし、安価なOCZはDOAが多かったという証言もある。

SSDを2年以上使用したときのデータが不足している。HDDは5年間の統計データがある。

ディスクアレイ内でHDDが1台故障すると、もう1台故障する可能性が高くなる。RAID再構築もその要因。

HDDの温度は故障率と余り関係ない。

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