泣いても笑っても、今週で最終回の江。
今回は家康が亡くなってからのその後。 ラストで江の最期が描かれず、馬に乗って去っていく様は、希望を持つ人物として描きたかったためか。 『希望』 江が誕生した時、浅井長政は『希望』の意味で江の名前をつけたが、今回秀忠が、 『そなたは私の希望じゃ。』 はまさに伏線の結晶とでもいおうか。 (伏線が効果的に使われているのは、『新撰組!』以外に思い浮かばないが。) その後は、秀忠・江、そして多くがどのような道をたどったかを描いたような感じ。 ともあれ、再び秀忠に隠し子が発覚し、再び愚痴る江は、相変わらず感情に忠実な感じか。 それでも、人のアドバイスを受けて行動に移すあたりもいかにも彼女らしい。 当時としては家を残し子らを残すのは当たり前のこと。 正室はもちろん側室を囲うのも当たり前なんだけどねえ。 福とはきっちりと和解しているのね。 大奥を取り仕切る権限を彼女に与えたり、江、いかにも上司っぽい。 さすがはトップといった感じか。 一方で、子供達の 千姫を親戚の妻にして、竹千代は3代将軍にしていく。 ここは史実通り。 もはや江に迷いはなくなっていたか。 それを見守る周囲の人々。 佐治一成等の懐かしいメンツが出てきたのはよかったか。 当時は伊勢織田家の家臣となっていたから、そんなに自由に行動できるとは思えないが、江戸への参勤のために来たらしい。 どこかよそよそしくなったのは残念とでも言うべきだねえ。 戦乱の世に亡国の姫君として生まれた彼女が、やがて徳川の妻として天下を取っていった。 彼女の場合は運がよかったこともあろうが、なにより前向きであったことがその原因だったろう。 あれこれ首を突っ込むしつこさはフィクションだろうけれど、北条政子を尊敬している一人として、前向きに生きてきたのは史実でも同じだと思う。
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