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AMラジオのFM化と「情報の制空権」:月曜JUNK「伊集院光 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ、2014年4月7日(月)25:00-27:00)

○AMラジオのFM化と「情報の制空権」:月曜JUNK「伊集院光 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ、2014年4月7日(月)25:00-27:00)

 

月曜JUNK「伊集院光 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ、2014年4月7日(月)25:00-27:00)で、伊集院光が、先週に続きradiko.jpプレミアムをひとしきり腐した後、AMラジオのFM化について話題にしていた。

新聞で読んだ話であると前置きし、FM化した後もAM放送を維持しなければならない理由のひとつとして、「情報の制空権」の問題があると語った。既存のAM局が放送をやめてしまうと、隣国の放送局が高出力の放送を始めてしまい、空いた周波数が乗っ取られてしまうおそれがあるという話。

正直言って私は、radikoよりもこういう話のほうが興味ある。

伊集院光 このTBSもFM放送でも出そうみたいなことが一応法律的にはOKだが、許可みたいのは下りたんだけど、「FM放送では出してもAM放送もそのまま続けなさい」みたいな、「続けるんだったらやっていいよ」みたいな。

それに対して、ラジオ今あんま儲……もうお金ないからさ、そすと、2個の送信所を管理しなきゃいけないから、「FMで出すんだったらAMやめたいんだけど」みたいな、「それダメです」みたいな、「なんでダメなの?」みたいのが書いてあって。

それが、なんでAMもやんなきゃなんないのかっていったら、AMの放送局やめちゃうと、そこの周波数空いてるからっつって、いろんな近隣の国の、中国とか韓国とかソヴィエト——いまソヴィエトじゃないや——ロシヤとかが、AM放送の「そこ空いてんじゃん」っつって、出力もガンガン強めてきて、全部そこの、なんつうの、「情報の制空権」っていうか、それが握られちゃって、今度自分たちが使いたいって言っても、「使ってるんで」ってなっちゃうらしいね。それがあるから、埋めとかなきゃいけないっていうのは変な言い方だけど。

で、AMだと聴こえるけどFMだと聴こえないっていう、AMの特性もあるから、災害時とかも困るからみたいな、オレら全然「なんだよそれ? よくわかんねぇよ」って思ってるようなことの中にも、まぁ、理由はあったりとか。そんなですよ。そんなですわね。

九州のほうだと、朝鮮語の放送に「情報の制空権」を犯されることが度たびあったけれど、最近もそうなんすかね? 全然聴こえなくなるのはマズいけれど、あのくらいだったら、それはそれでAMラジオの味みたいなもんだったけどね。急に「ヒットゥ、ヒットゥ」とか割り込んできて、「あぁ、今誰かがヒット打ったんだな。どこの誰か知らねぇけど」みたいな。

経済合理性で言えばFM化したらAMをやめたほうがいいのかもしれないけれど、とりあえずAMは残りそうな感じ。

伊集院が話題にしていた新聞記事は、たぶんコレ:

AMも維持、国求める 同時放送、ラジオ局は負担懸念 FM整備、国補助は部分的(朝日新聞、2014年3月13日)

総務省が進める規制緩和により、AMのラジオ局によるFM同時放送が可能になる。しかし、AM局がFM局になるわけではない。国にはAM放送の中止を許すことができない事情があるからだ。ラジオ局は2種類の電波を送出することになり、新しいアンテナなどの設備投資で負担増になる恐れがある。

 AMの電波は遠くまで届く性質があり、国境を越える場合もある。各国は、同じ帯域の電波を使う際は互いに混信しないよう、出力を調整している。だが、日本国内で使われない帯域が生まれれば、中国や韓国、北朝鮮などの隣国が、電波の出力を強めることを防ぎにくくなるという。

 政府は、ラジオ局の負担を軽減するため、FMの同時放送をする際は、送信所の整備費に最大で3分の2の補助金を出したり、法人税や固定資産税を優遇したりして支援する。

 ただ、ラジオ局の本音は異なる。FM同時放送に強い意欲を示すMBSラジオ(大阪市)。運営する毎日放送の河内一友社長は「本音を言うと、AMを将来的にも続けていくというのは負担だ」と明かす。

 同局はFM放送の来年末までの開始も視野に入れている。大阪市中心部ではビルの陰や高架下などAMが聞こえにくい場所が多い。「音質の高いFMの活用はサービスの向上になる。リスナーを開拓したい」と担当役員。今年中にも免許申請し、工事を始める。テレビのアナログ放送で使っていた鉄塔にFMアンテナを取り付ける。アンテナには国の補助金が出る見通しだが、発電機や機材を収納する建物は「自腹」になる可能性もある。出費は「億円規模」を上回るとみている。

 AMと同じ放送内容で広告収入がどの程度得られるか不透明な面もある。AMの送信所は広大な土地や100メートル超の鉄塔などにより、高いコストがかかることへの懸念もある。MBSのAM送信所は老朽化が進み、約20年後に建て替えが必要。放送は中断できないため、新しい送信所のために代替地が必要だ。

 FM同時放送に強い関心を示すニッポン放送(東京都千代田区)の村山創太郎社長も11日の定例会見で、「すぐにもAMをやめるとは考えていない」としつつも「実際にFMをやってみて総合的に判断していく」と含みを持たせた。

 北朝鮮などの電波との混信に悩んできた富山市の北日本放送。特例としてFMを使った同時放送が認められている。同局は「二つの電波を出しても広告費は増えないので、経費的デメリットは大きい。AM放送の維持は大変だ」ともらす。(成川彩、丸山ひかり)

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(つづきは朝日新聞ウェブサイトで)

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記事によると、MBSラジオは2015年末までのFM放送開始を視野に入れていて、FM化した後、将来的にはできればAMをやめたいらしい。


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コメント

私が田舎で長年ラジオを聴いて来て、大まかに感じたのは
”昔は韓国からの混信が際立っていたが、最近は中国からの
混信が際立っているような気がする”という事です。
同じ局の放送を、その時々でAM波かFM波か選べるのが理想的ではあるのですが…。

投稿: 田舎リスナー | 2014年4月 8日 (火) 19時48分

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