交渉学の専門家に学ぶ転職面接の年収交渉テクニック
画像提供=MEETS CAREER by マイナビ転職

転職は年収を上げる大きなチャンスです。一方で、転職活動で年収についてどこまで交渉していいのか、そもそも交渉すべきなのかは悩ましいところです。あまりお金の話をすると印象が良くなさそうだけど、まったくしないと企業の言い値になってしまうかも⋯⋯。そんなジレンマに陥る人も少なくありません。実際、マイナビ転職のアンケート調査でも、転職時の年収交渉について転職者の不安がうかがえる回答が寄せられています。

そこで今回はアンケートデータと専門家のアドバイスをもとに、転職時の年収交渉について、具体的な手法や気を付けるべき点を解説します。

監修者

田村次朗氏
田村 次朗
慶應義塾大学名誉教授(特任教授)、大学院大学至善館教授、弁護士。ダボス会議(世界経済フォーラム)の「交渉と紛争解決」委員会の委員を務める等、最前線での国際交渉経験も有する。ハーバード大学国際交渉学プログラム・インターナショナル・アカデミック・アドバイザー、交渉学協会理事長、日本説得交渉学会会長なども務める。リーダーシップ基礎力の普及に向け、教育機関や企業における人材育成等、幅広く取り組んでいる。

年収アップを目指した転職活動でも、年収交渉できない人が「2割」もいる

転職を通じて、少なくない人が「年収アップ」を目指しているのではないでしょうか。マイナビ転職のアンケートによると、転職で年収アップを成功させた人は転職者全体の4割に過ぎません。

転職前後の年収変化(単一回答)
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