また人事総務部から呼ばれて、人事評価制度の会議に出席した。
会議室には社会保険労務士が3名いて、会社の部門長を集めての賃金テーブル改定の話だった。
今回、労務士が修正したい点は、新しく作り直した賃金テーブルから大きく外れている社員をどの等級のどの号俸にしたらいいかというものだったが、相変わらず賃金テーブルを変えたり、社員の等級を変えたりすると何がどう良くなるのか説明もなく、そもそもの目的さえもまったくわからない会議だった。
結局、それぞれの社員を正しく評価するための方法は関係なくて、賃金テーブルの中に社員をあてはめたいだけなので、こういう対症療法的なことをやっても何も解決することはない。
ほとんどの場合、過去に問題を幾度か起こして給料を下げられているか、たまたま上司に気に入られてドーンと給料を上げてもらったかのどちらかであるが、通常給料を上げてやることはできるが、現実問題として給料をいきなり大きく下げることなんて到底できない。 実際、等級や号俸を下げるにしても本人に理由を説明しないといけないし、本人の理解と承諾も必要なのでそんな簡単に変えると言われても現実には難しい。
そもそも中小企業には、様々な年齢、職歴、経験、資格、学歴を持った人が中途入社で入ってくるので、賃金テーブルを作ってもすべての人に当てはまるとは限らない。 むしろそれにあてはまらない優秀な人材を採用しようとしているのであれば、そもそもの話が矛盾している。そして、現在在職している社員と差が出ないように給与や待遇を抑えたら、いい人材が入ってくるわけがないのである。
おそらく、社労士は新しく作った賃金テーブルにすべての社員(300人)が綺麗に収まったら、いい仕事をしたと考えるのであろう。
この手の人たちは自分の仕事の型があり、その型を押しつけることしかできないので、その会社の本質も見えてこないし、見る能力さえ持ち合わせていない。 よって、社労士が3人集まってもこの程度の仕事しかできないのである。
こんなレベルの仕事に高いコンサルタント・フィーを払うこと自体理解できないが、意外に分かったふりだけしてまったく理解していない経営者が多いから簡単に騙されてしまうのだと思う。 以前働いていた会社でも(自分が入社する前に)某メガバンク系のコンサルタント子会社に人事評価制度の見直しで900万円も払っていた。 そのレポートを読んだが、学生の卒論より薄っぺらく内容もお粗末で、社名だけ変えればどこの会社にも使い回しができる中身だったので、金を貸す代わりにこうした形で手数料を巻き上げる汚いビジネスをしているのか!と憤慨した思い出がある。
今回は、社会保険労務士のことを書いたが、その他弁護士、公認会計士、税理士、行政書士などの士業と呼ばれる職種の人でも、これまで相当な人数の人と関わりがあったが、人間的にも信用出来て、かつ仕事も出来ると思える人とはなかなか出会えていない。
自分の部下も取引先も顧客も考え方も近くて信頼出来る人たちでビジネスを拡げていくのが自分の理想だが、残念ながらまだまだ実現には時間がかかりそうである。
♪We fall down
人生って失敗ばかりさ
♪We live somehow
でもなんとか生きてるよ
♪We learn what doesn't kill us makes us stronger
でも死にたくなる位つらいことを経験して初めて僕らは強くなれるんだ
♪Stay along the beneath the path,
母が真面目に生きなさいって
♪never listened when she said
言ってくれてたけど、全然聞く耳を持たなかった
♪Sharp edges have consequences, I
尖った生き方をしていると、大きなケガはつきものさ
♪Guess that I had to find out for myself
それって、自分で経験しないとわからないんだ
Sharp Edges, Linkin Park
皆様の会社が儲かりますように!
胡子神社(広島市)
おにがわら すねお