ラーメン大好き小泉さん 第10話まで
今日もどこかで、彼女はラーメンを食べている――
クールで無口、他人と馴れ合わないミステリアスな転校生「小泉さん」
彼女は日々おいしいラーメンを追い求めるラーメンのプロだった……!?
ガツンと本格派ラーメングラフィティ
いざ着丼!
(公式ホームページ ストーリーより)
《記事解説》
本記事は、簡易採点+短評というレビュー形式の連載を試験的に導入してみました。
きっかけは今期の新アニメレビューをいつものように書いていたあと、二話分の追記をしていた時にふと「あれ、このまま一話から最終話までの採点と短評の推移が一度に目に出来たら読む側としても面白いんじゃないか?」と思ったことでした。基本、アニメの感想は各話単位で多くの人が書いているわけですが、その作品の評価が一話の時からどう推移しているのか、その時の各話の簡単な感想や短評からどうしてそのように採点が動いたのか、というのを一つの記事に纏め続ければ読む方も違った感じ方があるのかな、と。
あとは、短評(短文感想)なので書き手としても負担が軽い、というのもあってのメリットも加味しています。シリーズをずっと書き続けず、書きたい時に書きたい作品の感想を書く「今週のピックアップ」というコーナーも自作していますが、それとは違った形・コンテンツの一つになればいいな、と。
この作品を選んだのは、曜日的な都合、時間帯が早くて見やすい、あとは話数ごとの変動が大きそうでレビュー的に動きが大きくて面白そう(笑 / 正直、京アニなどの手堅い作品やきららなどの日常系では起伏があまりなさそうでw)
まぁ、あくまで試験的なもので来期以降、他作品に応用するかは分かりませんがね(苦笑
ということですので、これまでの各話および最新話の採点と短評は追記からどうぞ。
テンプレートはこんな感じ。
『話数』
登場人物:キャラクターのビジュアル、性格、総人数などに受けた印象。
物語構成:ストーリー。面白さ、好感、不快感を感じた程度。
作画美術:キャラクターの作画および動画。背景等の美術面の綺麗さ。
音楽声優:OP・EDなどの楽曲面およびキャストの方々のキャラとの適合度。
個人趣向:ジャンルや展開、キャラなどの総合的な個人的な好みの度合い。
総合評価:上記を踏まえた上での当話の評価。
短評
1話ないし序盤を視聴した印象の短文批評。
上記は十段階評価(5点満点、0.5点刻み)を行っております。
★=1点、☆=0.5点で換算してください。
『ラーメン大好き小泉さん 1話』 批評2018年1月5日
登場人物:★★
物語構成:★☆
作画美術:★★
音楽声優:★
個人趣向:★★
総合評価:★★
短評
漫画原作。
完全に飯テロ作品で日常系に分類されるので普通なら観るのだけど、ぶっちゃけキャラがウザイ(笑 特に悠。CVが佐倉綾音さんというのが、悪い意味でハマり過ぎてて凄くウザイ。原作通りなんだろうけどね。キャストも、変な言い方だが名前の売れた人気声優が揃っているものの、キャスティングとして良い形でハマっているとは言い難い印象を初見では受けてしまった。
視聴は本来なら確定のジャンルなんだけど、これだとしばらく様子見かなぁ…。
『ラーメン大好き小泉さん 2話』 批評2018年1月11日
登場人物:★★★(前話+1点)
物語構成:★★★(前話+1.5点)
作画美術:★★☆(前話+0.5点)
音楽声優:★(前話±0)
個人趣向:★★(前話±0)
総合評価:★★☆(前話+0.5点)
短評
びっくりした。悠の出番がほとんどないだけでこんなに観やすくなるなんて思わなかった(爆 いや、本当にそうだったんだよね。もちろん、彼女が出たら出たで魅力はあるんだろうけれど、個人的には居ない方が作品としての魅力は倍になりそうな気がしてならない(苦笑
というわけで登場人物や物語構成の評価が伸びてます。
『ラーメン大好き小泉さん 3話』 批評2018年1月19日
登場人物:★★★☆(前話+0.5)
物語構成:★★★(前話±0)
作画美術:★★★(前話+0.5)
音楽声優:★☆(前話+0.5)
個人趣向:★★★(前話+1)
総合評価:★★★(前話+1)
短評
まさかの小泉さん、水着姿でのサービスカット。いや、この作品にそんなシーン絶対ないと思ってたから笑ってしまったw ラーメンうんちくも程よいところ。あまり評論家のように語られ過ぎるとアニメとしては逆に萎えてしまいそうだし。ハワイのラーメンの話もそうだが、バーガーの話も(本当だったら、だけど)。っていうか、小泉さんはとりあえず「ラーメン」か「ラーメン屋で出している何か」だったら食べるんだな(笑 じゃあ、回転寿司屋のラーメンとかって食べるのかな? 案外、コスパが良い(値段の割に旨い)という評価があるけど、小泉さんは回転寿司屋にいってラーメンだけ食べるのか、ついでなら寿司も食べるのか。
Bパートでちょっとは報われた? 悠。でも、悠は報われない不憫な方がキャラとしては活きると思っている。小泉さんが悠にデレたりしたらダメだね、きっと(マテコラ
とはいえ、家事が出来てほぼ即席(?)でインスタントラーメンをあそこまで多数アレンジ出来る才能の発揮はようやく彼女がメインキャラとしている意味があったと思うので、そこは評価したい。
3話を終えてとりあえず1クール作品としては序盤が終わったとみて良い頃合いか。評価で分かるように個人的には今のところ右肩上がりの印象。
『ラーメン大好き小泉さん 4話』 批評2018年1月26日
登場人物:★★★(前話-0.5)
物語構成:★★★☆(前話+0.5)
作画美術:★★★☆(前話+0.5)
音楽声優:★☆(前話±0)
個人趣向:★★★(前話±0)
総合評価:★★★(前話±0)
短評
うーん、評価が難しいところ。単純に悠が絡むと単に煩くてウザいだけだな、と思うシーンが多いのだけれど、例えば「小泉さんに彼氏が!?」と誤認するのは小泉さんに対して強い興味・関心がないと成立しない誤解なので悠以外では成り立たないストーリーな点が一概に「やっぱ悠ウザい」と切り捨てきれない良くも悪くも悩ましい点(笑
小泉さん抜きでも成立するかと思った一風堂エピソードはなかなか。あそこで安易に小泉さんと悠・ミサをばったり遭遇させない辺りが良い展開と演出だと思う。また一風堂は名前だけは知っていたけど、あんなオシャレな店だったんだなぁ、と。当たり前だけどラーメンに対する認識は正直悠レベルなので、こういうところの豆知識的なところは純粋に観てて楽しい。
欲を言えばコンビニラーメン編はもう少し凝って欲しかったかなぁ、という印象。前回のインスタント麺がそうだったようにカスタマイズ域が広そうなカップ麺含めてもう少しアレンジがいろいろ出来たのではないかなぁ、と。
あと4話の一風堂シーンはガチでメシテロだと思った。作画良すぎだろw
『ラーメン大好き小泉さん 5話』 批評2018年02月02日
登場人物:★(前話-2)
物語構成:★★★☆(前話-0.5)
作画美術:★★(前話-1.5)
音楽声優:★(前話-0.5)
個人趣向:★★★★(前話+1)
総合評価:★★(前話-1)
短評
この回がやってきてしまったな、と思う。同時にこの企画をやっていて初めて評価の乱高下が激しい感じで面白いかもしれないがw
今回悠のウザさが1話並みにMAXだったのは、やっぱり私としてはこの作品で痛いところ。基本的に3エピソードの短編で30分1話分を構成している本作なので、3つあるエピソードの内の1つ程度で悠がウザさを発揮する分には「あぁ、またやってるよ」と笑いながら観れるのだけれど2つもあると辟易してしまう。もしこれで3つのエピソード全部悠メインだったらどうなってしまうのか(笑 実際、スタッフもそう考えているのか、悠メインのエピソードの間に、潤メインのエピソードを挟み込んだのはその辺りの緩和策と考えて良いのだろうか?
一方でエピソードとしてのバランスは良いと思う。トマト麺、ユーグレナ系ラーメンとラーメンとしては異色・異彩を放つものをメインに据えテーマ性がしっかりしており(あれらが小泉さんの中で「ラーメン」に分類されていて食べていることはちょっと驚きだけど)、さらに最後には「行列店・人気店に対するユーザーとしての最低限のマナーや礼儀とは何か」を原作者・アニメスタッフなりに語り、視聴者に伝えてくれた。
評価を全体的に落としている中で、個人趣向が上向きだったり、物語・総合評価の下落分がそこまで大きくないのはこの辺りのエピソード選出のバランスの良さを買っているからである。
『ラーメン大好き小泉さん 6話』 批評2018年02月09日
登場人物:★★★★(前話+3)
物語構成:★★★☆(前話±0)
作画美術:★★★★(前話+2)
音楽声優:★★☆(前話+1.5)
個人趣向:★★★★(前話±0)
総合評価:★★★☆(前話+1.5)
短評
前回よりはだいぶ良かった。やはり、悠の出番が限定的だったおかげか(ここまでくると、どんだけ私は悠が嫌いなんだよって感じだがw)
朝ラーメンの回には、以前も登場した悠の兄。悠よりよほどまともそうで、CVも中村悠一さん。ちょい役?の割に随分と豪華すぎるキャスティングだが、今後メイン回とかもっとがっつり小泉さんと絡む回があったりするんだろうか?
改めてストーリーは朝ラーメンから、冷やしラーメンと来て、最後は外国ラーメン。外国ラーメンだと以前ハワイのサイミンネタをやっていたけどね。前回のストーリー構成が素晴らしかったから、ネタだけ見るとちょっと雑な感じも否めないが、今回のメインはラーメンそのものというより、Bパート全てを使われた新横浜のラーメン博物館での小泉さんの「意外性」みたいな部分だったのかもしれない。
入場料無料のためとはいえ、休日でも基本制服(東北ラーメン旅の時は私服だったけど)の小泉さんの珍しい衣装チェンジ。それも浴衣。その小泉さんはドイツ人(?)の子供になんとドイツ語でやり取り。ドイツ語喋れるのか。さらに、あのクールな小泉さんでも子供の面倒見は良い(いや、冷徹に接しているのは悠だけかw)。いろいろな「意外性」が凝縮されていた。振り返れば朝ラーメンも「小泉さんらしいけど、あの美貌で朝からラーメン!?」という部分も、「小泉さんなら夏場でも問答無用でアツアツラーメン」かと思いきや季節限定ということもあるのだろうが冷やしラーメンに走る部分も、「意外性」なのかもしれない。
あと、単純に夏場ネタをこの最強寒波襲来中の今の時期にっていうのがタイムリーじゃないな、と(笑 こればっかりはスタッフも予想出来ないことなんだけどね。1クールなんだから仕方ないけれど、でももうちょっと暖かい時期(せめて三月)の放映でも良かったんじゃないかと思う。
『ラーメン大好き小泉さん 7話』 批評2018年02月16日
登場人物:★(前話-3)
物語構成:☆(前話-3)
作画美術:★★(前話-2)
音楽声優:★★(前話-0.5)
個人趣向:★(前話-3)
総合評価:☆(前話-3)
短評
原作ファンの方には申し訳ないが悪い出来だったように思う。
そもそも、浅草で仮に小泉さんが悠を見かけたとして自分から声をかけることがあるのか? ここまでのアニメを観てその可能性は極めて低いように感じる。もし、小泉さんが悠に助けられてインスタントラーメンを振る舞われた直後なら「人情的」な意味合いで小泉さんが声をかけたとかおいうなら、あるかもしれないが…。
何よりも悠が小泉さんの傍にいないと成立しない話だっただろうか? 小泉さんが勝手にラーメン語りをしているだけでも成立したんじゃなかろうか? 悠がいなくちゃいけなかった意味を全くといって良いほど感じなかった。
更に夏休み初日に「全国回る」といっていた小泉さんが実は都内に出店している各地のラーメン屋を巡るだけなんて……。試験前日に東北まで突発的にラーメンを食べに行った小泉さんだぞ? 夏休み初日なんてそれこそよほどの理由やイベントでもない限り、即行でご当地に飛ぶんじゃなかろうか。それがまさかの浅草巡りで終了とか……。
これが原作通りなのかアニメオリジナルなのかは知らないが、とにかく出来としては「ちょっとどうなの?」としか言いようがない。
『ラーメン大好き小泉さん 8話』 批評2018年02月23日
登場人物:★★★★(前話+3)
物語構成:★★☆(前話+2)
作画美術:★★★☆(前話+1.5)
音楽声優:★★★★☆(前話+2.5)
個人趣向:★★★★★(前話+4)
総合評価:★★★★☆(前話+4)
短評
ちょい役(のはず)の大澤兄の友人たちのキャスティング豪華すぎだろ(笑
ただ、その分安定感があるのも事実。しかも安定感の中でしっかりとキャラごとの個性が、キャスト個々の声質(これは声優さんの演技力だけでなくそういった部分を見抜いて採用した監督や音響監督らの功績も大きいが)とよく合ってキャラを引き立たせていた。音楽声優項目の評価がここまでの8話の中で最も高いのはそういった理由がある。
さて、本編であるがAパートは袋麺、インスタントラーメンのご当地商品について。そこに、割とあの悠を中心としたトリオの中では常識人である潤を加えて将来の話を混ぜての話。「適性や好きなものを仕事に」というのは誰もが思うところだが、「好きなものだからこそ仕事にはしない」という意見もある。潤は前者が理想だと考えていた節があり、小泉さんは後者っぽいかな。潤も最後には後者っぽい考えだったけど。
っていうか、ラーメンだけは何としても美味く作りそうな小泉さん、まさかの料理ベタ(苦笑 いや、袋に書いてある通りに作りだけじゃんw
Bパートは前述のように悠の兄とその友人たちが家系ラーメンを食べに行き、そこへ小泉さんがやってきてこなれた感じで手本を見せる、という話。知っているようで知らない、ラーメン+ライスという組み合わせでの適切な食べ方の一つを提示した小泉さん。ラーメンの具のトッピングで上手くミニどんぶりを作るという発想は私にはなかったので、「その手があったか」と目から鱗だった。
ご当地麺含めて今回は新発見が多かった。悠の出番も少なかったこともあって個人的にはとても観やすい一話だったし、たぶんここまでの中では一番良かった話だが、強いて欲深く言わせてもらえばちょっと「パンチ」が足りない30分だったかもしれない。いや、悠の出番が増えると見辛くなるのでやめて欲しいけど。一番良かった話だけど一番面白かった話ではないかな、と。
『ラーメン大好き小泉さん 9話』 批評2018年03月02日
登場人物:★★★★(前話±0)
物語構成:★★★★(前話+1.5)
作画美術:★★★(前話-0.5)
音楽声優:★★★(前話-1.5)
個人趣向:★★★★(前話-1)
総合評価:★★★★(前話-0.5)
短評
全体的に薄い本が増えそうになる内容だった気がするのは気のせい?(笑
アバンからAパート前半は「山」。普通にコッヘルを使った自作ラーメン。あれ『ゆるキャン△』だっけ?(違w でもそれ以上に疑問だったのは、袋麺を作るのにすら苦労したはずの小泉さんが山でラーメンを作っていた事実……え? 前話はなんだったの?(苦笑 まぁ袋麺で散々苦労してきただけに袋麺程度の調理はもうマスターしてるのか。
思えば、コンビニ回ではカップ麺作りまくってるんだよね。カップ麺はお湯を注いで具材とスープの素を入れるだけとはいえ、それ出来るなら袋麺も大差ないし、小泉さんはそこからさらに天かすと温玉追加する工夫まで見せているわけだから、前回の潤の「料理苦手なんだ」というのは現在進行形ではなくて過去形なのかもしれない。そもそも大好きなラーメンのためである。血のにじむような努力を小泉さんがしていたとしても何ら不思議ではない。ただ、それでも前話で買って帰って自分で作るのではなくお店の人に作ってもらう選択をしたのは「よりおいしく食べれる選択肢」だったからなんだろう。加えて、トッピング(半熟たまごなど)も充実してたし、あの店ではそういった袋麺代+調理代+トッピング料=料金っていうシステムなのかも。
さて、考察もほどほどにAパート後半は「豚野郎」。野郎系ラーメンがあるってこと? そうした中でまさかの美沙の弟w さらにそこからBパートでは美沙登場で「背脂」。うん、太りそうw 正直食べたことがないので実感はないのだけれど、あんな麻薬中毒者みたくなるものなのか……薄い本が厚くなりそうな二人の姿だったんだが、これいかに(苦笑
でも、ああいう姿みると食べてみたくなるよね(ぇ
というわけで9話でした。8話は最高点を付けて9話はそれよりは劣る点数になったが、「作品として良かった」と「作品として面白かった」という二つのバランスでは8話より9話の方が良かったかもしれない。8話はどちらかというと「作品として良かった(エピソードの選び方、作画、キャスティング、作品の個性や色など総合的に)」という要素が強くて、「作品として面白かった(単純に観てて面白い、感動した、感心したetc...)」といった要素が低かったから。9話はそういう意味で「良さ」と「面白さ」がしっかりバランス取れている感じがした。
それにしても悠、出番必要だった? 別にいらなくね?(爆
2018.03.02.23:00追記)
前々から書こうと思っていたんだけど、今回が一つチャンスだと思ったので。
小泉さんって「ラーメン」なら自分が失敗した時くらいのよほどのものを作らない限り、「美味しく」食べれることが出来る人種なんだと思う。こういっちゃ難だが、自分で作った即席ラーメンとか、登山観光地のラーメンが、その場所補正があったとしてもわざわざ登山してまで食べに行くほど客観的に美味なのかといえば正直疑問がある。
けど、それも小泉さんが「ラーメンなら基本ちゃんと出来ていれば何でも美味しい」と思っている人なら味の優劣は些細な問題なのだろう。小泉さん自身、味覚が大雑把というわけでもない。それはラーメン通として名店から袋麺、カップ麺まで味を把握して細かく解説出来ていることからも間違いない。しかし、彼女はラーメンに対して他のラーメン評論家やラーメン通みたいに「不味い」とは言わない。私はそこが好きなんだと思う。
『ラーメン大好き小泉さん 10話』 批評2018年03月09日
登場人物:★★★(前話-1)
物語構成:★★★(前話-1)
作画美術:★★★☆(前話+0.5)
音楽声優:★★★(前話±0)
個人趣向:★★★(前話-1)
総合評価:★★★☆(前話-0.5)
短評
そろそろ小泉さんは真面目に悠を訴えて良い(笑
個人的に悠のようなキャラクターは大嫌いである。個人の趣向であるのでそれに関してはあまりとやかく言われたくはない。
とはいえ、一歩引いた観点で観た時に今回「悠の存在価値」というのが確かに実証された回でもあったとも思っている。悠は確かにウザイ。キモいストーカーである。しかし、悠は決して報われることはない。そこが個人的にはポイントかな、とも思っている。
これで悠が仮に報われるような展開になるようなら、私はきっとこの作品に低評価を与えるだろう。けれど悠は報われない。異常な犯罪一歩手前、犯罪予備者の悠が報われないからギリギリの線で妥協し納得し、だからこそ「こういう人間はやっぱり報われない」と思うからそれを赦して笑って観れているのだと思う。
今回悠の存在価値以上に価値があったのは潤あるいは美沙の存在でもある。悠は報われない。けれど、小泉さんと適度な距離を保って常識的な付き合い方をしている潤や美沙に対して小泉さんは決して毛嫌いしていない。むしろ条件が合えば(悠のような強引な付きまといではなく素直に)一緒にラーメンを食べに行くし、LINEやメールでやり取りもする。つまり、潤や美沙は普通の「友人」として付き合えている。悠のような妄想上の「友人」ではない。
こういったキャラは報われなくて当然と思っていて、それがちゃんと実現されているから物語の展開としても悠というキャラクターそのものも赦せる。そんな感じがした。
『』
登場人物:(前話±0)
物語構成:(前話±0)
作画美術:(前話±0)
音楽声優:(前話±0)
個人趣向:(前話±0)
総合評価:(前話±0)
短評
- at 10:52
- [アニメ(放送終了):ラーメン大好き小泉さん]
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